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神聖なる『糖尿病検査』

28週に入った時、

糖尿病の検査というものをするようにと病院から連絡が来ました。

糖尿病の検査ね、と、少し毎日の生活が糖分が多いのもあってぎくりとしていました。

引っかからないといいな〜みたいな。

アンドリューと一緒に病院に行くと、窓口で『コレを飲んでください』と渡された

小さなオレンジ色の水の入ったプラスチックボトル。

一瞬にして固まりました。

(コレ、私、飲むの??)

アンドリューも『人工着色料、すごいねえ』と一言。

そしてボトルを受け取ると『5分以内に飲んでくださいね』と受付から声が聞こえました。

原材料を見ると、

遺伝子組み換えで有名なトウモロコシからできたコーンベースの人工的砂糖に

黄色6号、赤40号と書いてある。

困っちゃったなあ。。。。

普段の生活だったら絶対に口にしない。

でも、赤ちゃんのためだったら、飲むしかないか。

私が飲まないなんていうのって、私のわがままなんだろうか。

じっとボトルを見つめながら、頭の中であれやこれやと考えていると

アンドリューが言った。

『いず美、飲みたくなかったら、飲まないっていう権利も君には選択肢としてあるんだよ。』

『うん。。。。』

(でも、赤ちゃんのためには飲んだほうがいいんじゃないだろうか?

 コレで糖尿病かどうかわかるんだし。。。。

 飲まないなんて、なんかわがままだよね。)

そう、また頭の中がぐるぐるとしている。

『やっぱり飲むよ。このボトルに愛と感謝を送って、エネルギーを変える!』

そういうと、アンドリューが

『あのね、そういう問題じゃなくて、君は飲みたいと思うのか?』

『飲みたくないけど、飲んだほうがいいと思う。飲むべきだと思う。

 飲みたくないって、私、わがままだよね』

すると、受付から

『5分以内に飲んでって言ったわよね。』

と声がする。

アンドリューが

『いや、僕たちは飲むかどうか決めているところだからもう少し時間をくれるかな』

と受付に伝えると

『あのね、どの妊婦も飲んでいるの。あなただけが飲まないっておかしいでしょ。

 もしも体に悪いんだったら、医者はこういうのを出さないわ。

 みんな飲んでいるんだから、大丈夫よ』

コレを受け付けの人が言った瞬間に私は、やばいと思った。

アンドリューにとって、

『みんなしているから、あなたもしなさい』

は、その人個人の権利を奪う嫌いな言葉なのだ。

彼が言った。

『君のいうことはね、みんな、コカイン吸って、飲酒運転しているから、お前もやれっていうのと同じ理屈だよ。僕たちは、僕たちにとってベストな判断をするから、もう少し時間をくれ』

私の日本人の平和主義DNAが騒ぐ。

あああああ〜こんなやり取りの中に居たくない。

どうしよう、どうしよう、私がこんな風に決めあぐねているから

こんな状態になっているんだ。。。。

という、関係のないどうでもいいなんでも自分のせいにしてその場を収めようとする”罪悪感”さえも登場して来る。

そして、私が飲みたくないなんてわがままを言うからいけないんだという

古いプログラムも発動する。

すると、そのボトルに『副作用』の項目があった。

『コレを飲むと、嘔吐、下痢、胃痛、気持ち悪さが発症する場合があります』

ひええええーますます、どうなん???

でも、それでも、みんな飲んでいるんだったら、飲んだほうがいいよね。

たった一回我慢すればいい話だし。

するとアンドリューが

『いず美、もう一度聞くよ。自分の感覚に従いなさい。

 君が、飲みたいか、飲みたくないかだ。

 すべきなんて言葉は忘れて、君はどうしたいんだい???

 そして、いつでも選択肢はある。

 コレを飲まないからといって、糖尿の検査ができなわけじゃない。

 他の検査方法だってあるはずだ。その選択肢もあるんだよ。

赤ちゃんの安全と君の気持ちの両方にとって良い選択を探すこともできるんだ。

 医者が言ったからっていって、それをする必要はない。

 いつだって、君には選択肢があるんだ。権威のあるように見える人たちにひれ伏すような考え方はやめなさい。自分の力をちゃんと取り戻しなさい。』

『。。。。。じゃあ、飲まない。』

『オッケー』

そういってスッとアンドリューは立ち上がって、

そのボトルを受け付けの女性に返品して『キャンセルでお願いします』

といって、そこの受け付けをさった。

首を横に振っている受け付けの女性を見ながら、

なんとも嫌な感覚に襲われた。

その後から、私たちと同じ感覚を持った人に糖尿病の検査した??と

聞くと

『しないわよーあんなもの飲まなくてもできる方法があるわ。

 朝食を食べた2時間後に血糖値を見る方法があるのよ』

とか

『あれ、飲んだほうが糖尿病になっちゃうわよ。だって、あの糖の量ってオレンジジュース1ガロン飲むのと一緒よ。』

とか

『赤ちゃんのために飲まなくちゃっていうけど、

 あれを飲んで赤ちゃんに影響がないわけなくない???』

とか。

ただ、結局のところは、飲もうと飲むまいと、私自身の感覚が一番大事なんだと思う。

きっと、えいや!って何も思わずに飲む人には、きっとそれがどんなものであろうと

そんなに影響はないはずである。

でも、私みたいに、一瞬嫌だなって思って飲むものって体に何かしらの影響は出てくるはずだ。

どんな感覚で飲むか、その自分の気持ちって大切なんだと思った。

私が子宮の働きについて調べてきた中で、確信している理論がある。

それは、

Doing Good と Feeling Good についてである。

子宮、つまり、女性が、人生で機能するには、feeling goodがベースになっている。

feeling goodで物事を決めて行くと、女性は自分でも思いもしない力を発揮する。

その一方で

doing goodをすると私たち女性は〜すべきでいっぱいになって義務感から疲れてしまい

ストレスホルモンが出てきて、子宮にチャレンジが出やすくなる。

ということを子宮のクラスイントロ編で解剖学とともにお話しします。

クラスの中で

Feeling Goodを選ぶということを提唱していますが、

これだけ気をつけている私でも、病院という大きな権威のアリそうに見える場所に足を踏み入れた瞬間に、私の思考はDoing Goodでいっぱいになっていることに驚いた。

アンドリューがいなかったら、

きっと私は

『赤ちゃんのために、この着色料と砂糖いっぱいの飲み物を飲むべき(Doing good)』と、それが自分にとってfeeling goodなのかも考えもせずに、

嫌な思いをいっぱいに飲んでいたのだと思う。

出産で子宮の働きをフルに活用するためには、

feeling goodであるリラックスや落ち着きが必要なのに

こんなにっもあっけなく私はDoing goodになっている思考に驚いてしまった。

大切なもののために、身を犠牲にする。

大切なもののために、自分の感覚は捨てる。

この{Win-lose}を私は美徳としてきたんだなあと。

あなたのためにここまでしたのに、と髪の毛を振り乱す女、

もしくは、自己陶酔に入る女

もしくは、私はこんなに我慢している!というストレスで鬱になる女

という自分がなりうるであろうパターンを考えると、ゾッとした。

私も赤ちゃんも気持ちがいい選択肢なんて考えなかった。

早く言われたことをこなすという、doing goodが真っ先に出てきて。

そしてもう一つ、今回の糖尿病の検査を通して感じたことがある。

大きな病院で分担分けをされているから、プロセスがマニュアル化されてとても機械的な扱いだって感じた。

まるで自分がベルトコンベアーに乗っている感じ。

ここでは、超音波、

ここでは、糖尿病検査、

ここでは、胎動検査。

そういって、一つ一つの作業場に自分が機械のように、流れ作業の一つとして行く。

この流れ作業は、悪いことだとは思わない。

神社で結婚式をあげる時、

髪結師さんに頭を作ってもらって、

化粧師さんに顔を作ってもらって、

着付師さんに着物を着せてもらって、

カメラマンさんに写真を撮ってもらった。

この流れ作業の全てが神聖な行程な感じがしたから。

私は機械ではなく、私は人間であり、全員が神聖なものに携わっているという感じで

涙が止まらなかった。

同じ流れ作業なのに、私の保険がカバーする病院に行くと、

どうしてこんなにも違うのだろう。

きっと、病院はそれぞれの部署がDoing Goodをベースにした社会だからかもしれない。

やるべきことをこなす事、間違いなくこなす事、失敗なくスムーズにこなす事。

それが優先だから、言葉がけも『みんなやっているんだから』となる。

そこで働いている人間が冷たい人なのではない。

ただ、人は Doing Goodを優先するとこういう態度と表情になるというのは自分の過去を通じて知っている。

でも、神社での経験は、それぞれの匠がfeeling goodにつながってお仕事をしていた感じがあった。

私のfeeling もすごく大切にしてくれていた。

おめでとうございますっていう言葉を1日に何度聞いたか分からないほど。

それぞれの匠の心を込めた仕事に泣けてきて、私は、ずっと心が震えっぱなしだったのを覚えている。私もこういう風に人様に関わってお仕事をしたいなって心に強く感じた。

その経験から、

私は心を込めてお仕事をする人と一緒に

『神聖なる出産をしたいんだ』と改めて自分が望んでいることがはっきりした。

神聖なる結婚式をしたように。

さて、明日は初のドクターに会うアポイントです。

このドクターと私の相性はどうだろうか。

このアポイントメントで、

自宅出産か、病院出産か、どちらを自分が選択するのかが決まりそうな予感です。

モノクロから虹色へ

*お問い合わせの多かった子宮のクラス。イントロ編を6月に開催します。

出産前に、妊娠期を通じてもっと深まった女性の感情と子宮のお話も含めた内容盛りだくさんのクラス。ご興味がある方はぜひ。

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