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プロセス


Do you trust process?

あるブラザーが私に言った。

ブラザーといっても、本当に血が繋がっているわけではない。

アメリカに来てから、『ヘイ、ブラザー』って他人の間でいっていることを耳にする機会が増えた。

初めはアフリカ系アメリカ人の方々がオバマ大統領の選挙の時に

『もちろん、マイブラザーに投票するさ』って言ってたのが

とても印象的だった。

そして、白人であるアンドリューと付き合い始めてから、

彼の周りにたくさんのブラザーがいることを知った。

血の繋がりはない。

ただ、ブラザーとは自分が何を感じても、何をしても

『お前をサポートするよ』という仲間であるのだと知ったのは

私も彼のブラザー達の集まりに参加をした時だった。

『ウェルカム、シスター』と言われて、

私は、驚いたものだった。

それ以来この5年間で

彼らは私のことを妹として、私の持っているパワーを信じ、

私がサポートを必要としているかをチェックし、

私が必要とした時は、必ずお願いしたところに出現してくれることを学んだ。

ブラザーってこういうことを言うんだと、そのあり方に毎回感動をする。

その中の一人のブラザーが

私が一つのことで悩んでいる時に、『プロセスのワークにオープンか?』と聞いた。

つまり、私に内観を迫った。

『でも、今更、言っても仕方がないし。。。。』

そう私は、ウダウダしていたところ

『プロセスを信用するか?』と聞いたのだ。

つまり、自分の内側を信じるか?

と言うことだ。

自分の内側に答えがあることを信じるか?

自分と向き合った時に、答えを見つけれる強さを自分に信じるか?と言うこと。

そこから、私は、ウダウダ考えるのをやめて自分の内側に問うことをし始めた。

さて、前置きが長くなったが

前回のブログ(クリック)で書いたように私は母親の件で、モヤモヤしていた。

私の魂の責任を取ると決めたものの

私は母に対してのジャッジメントがこれでもかと言うぐらい流れ出ていた。

そして、かゆみが止まったかと思った手のかゆみがまた再発し始めた。

それでも、潜在意識のワークはもういらないと筋肉反射テストでは反応がある。

つまり、もう顕在意識のところで癒されることが用意されているということだ。

さて、

週に一日、3時間、

私とアンドリューは二人だけの時間を取ることを決めて1ヶ月が経つ。

そこで私達は必ずチェックインをする。

チェックインというのは、お互いに今何が心の中で起きているかをシェアするということだ。

娘をシッターさんに図書館に連れて行ってもらい、私たちはいつも通りチェックインの行程を始めた。

チェックインをし始めてから、私たちの夫婦関係はとても良好になった。

改めて二人だけの時間を作ることの大切さを実感している。

今度の二人っきりの時にゆっくりこれを話そう。。。。

そう考えて過ごす一週間があるだけで私たちの繋がりは全く違う形になった。

さて、そのチェックイン。

『私の名前はいず美です。

 今の感情は、怒りと悲しみです。

 手が荒れて、痛くて、母に対する怒りが収まらなくて、悲しくて、

 落とし所がわからないの。』

そう私は伝えました。

台所で洗い物をしている時に少し伝えていたものの、

こうやって100%聞いてもらえる時間があるというのはとても私の精神にとって健康だと感じます。

『プロセスしようか?』

そう、アンドリューが言い始めました。

『うん、お願いしたい』

そうやって、私はアンドリューの指示に従って

自分の内側に入っていくプロセスを始めました。

『もうお母さんが明日いなくなるとした時、

 伝えなくてはいけないことをここに向かって言ってみて』

そう私の目の前に手のひらをかざしました。

思いはあっても、面と向かって伝えるということは、とてもシンドイこと。

思いがあっても伝えられないから、苦しくなる。グルグルする。

でも、言えない。

するとアンドリューが母になり代わって言いました。

『いず美、あなたがどんなに

 私のことを嫌ったとしても、 

 私のことをムカついたとしても、

 私に信じられないほどのジャッジを下したとしても、

 私は大丈夫だから。

 私は自分のことを take care できるから。

 だから、あなた自身も自分をtake care しなさい。』

その言葉が私にすごく突き刺さって、

私がこんなことを言ったらお母さんは嫌な思いをするんじゃないか

私がこんなことを言ったらお母さんを傷つけるんじゃないか

私がこんなことを言ったら本当に自分のことを嫌いになるんじゃないか

そんな気持ちが一掃されて、私は堰を切ったようにボロボロと自分の内側の声を

アンドリューのかざした手に向かって言いました。

一通り終わると、

アンドリューが『お母さんにBlessing はあるか?』と私に聞きました。

『Blessing ってなあに?』

そう聞くと

『相手のことを好きでなくてもいい。

 でも、君がその人の素晴らしいなって思えるところを伝えるということさ。

 一つ自分をステップアップさせたところから、

 神のみる相手の素晴らしいところを伝えてみるんだ』

なぜそれをするのか分からないながらも、プロセスを信じて

私は神様がみるであろう、母の素晴らしいところを目をぐるりと回して思い返してみた。

そして出た言葉が

『お母さん、あなたはとっても強い女性だわ』

でした。

そう言った後、私の中で彼女へのいろんな思いがスゥッと消えていくのを感じました。

『他に何かサポートができるかい?』

そうアンドリューが言いました。

不思議と私の中で『大したことはない』という言葉に

なんとも思わなくなっている自分がいました。

アンドリューが私にしたプロセス。

これが夫婦の間で、親子の間で、友達の間でできたらどんなに良いだろうかと。

ほとんどの会話が

アドバイスだったり、誰が悪いかの討論であったり、セラピー的であったり

します。

自分の中のパワーを見出す代わりに

誰かが決めたしきたりや、

大勢の人がやっている方法や

自分が犠牲者になること・誰かを悪者にすること

過去のストーリーを延々話すこと

で会話が終わっていくことが多々。

でも、今回アンドリューが私にしてくれたプロセスは、

いろんなプロセスのうちの一つだけど、

毎回自分の内側に問いかけていくたびに、私の中にパワーを取り戻していく感覚を得ています。

私自身、サンディエゴにピラティスを学びに来た生徒さんにも

レッスン前にこういうプロセスの話し方を心がけています。

前日の動きの中で感じたこと。

そこから出て来た思考ぐせ。

そして、自分と向き合い、自分のパワーに気づき、涙する姿は美しいなと毎回感じます。

それは友人関係でも同じで。

こんな会話ができる世界になったら、

もっともっと人は他人と繋がることを恐れないだろう。

そして、社会がブラザーとシスターで溢れるのではないかと。

私の持っているパワーを信じ、

私がサポートを必要としているかをチェックし、

私が必要とした時は、私がたどり着きたい心にガイドしてくれる。

会話の方法が抜本的に変わっていく必要があるなあ。

自分の力と繋がる会話が普段から存在していたら

きっと余計なアドバイスも、

余計な善悪も、

余計な優劣も、

余計なストーリーも、

余計なドラマも

必要がなくなるでしょう。

母が私に何を言っても構わない。

私は私のことをtake care できるから。

そんな場所に今、私はプロセスのおかげでいます。

やっぱり、これ、もっと深く学ぼう。

そう思い、私は今月末、娘をアンドリューに3日間託して

一人でこのプロセスをするワークショップにいくことを決意しました。

アンドリューは、『きっとパワフルな女性になって帰ってくることになると思うよ』と快く全面的にサポートして背中を押してくれました。

モノクロから虹色へ

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