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20%の世界



ここのところ、ずっとI Hの教科書の改訂版の日本語訳に取り組んでいたので

頭の中がI Hのことで一杯になっていた私。


新しい教科書が刷り上がり、とても嬉しい気持ちで今年のI Hの講習会もまたきっと素敵な時間になると教科書を梱包していました。


そして、私も新しい教科書をもとに教えるため、

古いマニュアルからいろんな情報を新しい教科書の方に書き込んでいると


マチルダの話していた内容の一つのメモ用紙がサラッと落ちてきました。


なんだったっけ?


そうみると、こう書いてありました。


問題に直面をした時


人口の40%がララララーと言って耳を塞いで関わらない


そのまた40%は、God take care of it(誰かがどうにかするだろ) と言って関わらない


残りの20%は、hear it, feel it, think about it, and take action on it

(それを聞き、感じ、それについて考え、そしてそこに行動を起こす)


これは、その後の私が大きく自分の立ち位置を変えようと思った内容だった!!!と思い出しました。



これをマチルダから聞いた時に

「私は残りの20%の人と関わりたいし、20%の人間として生きていくと」


ただ、感じて何もしないのではなく、聞いて何もしないのではなく、

考えて行動を起こさないのではない私になりたいし、

そういう人と一緒に時間を過ごしたいから

神様、この20%を広げてくれる人に出逢わせてください


ってお願いをしたのも覚えています。



そして、それを決めてからの私の世界は大きく変わりました。


その紙の裏には


『ほとんどの人は、自分のトラウマや愛の欠乏によってサバイバルの状態に留まって人生を過ごしている。それゆえに大きな視点で物事や自分の人生を見るところへはいけない。そして、その欠乏感が次の欠乏感の連鎖を生むのだ』


と追記もしてありました。



自分のトラウマや愛の欠乏は感情に現れます。

そして、それは行動に出てきます。


私はこの20%のなかにいる人として自分を設定し、


この感情と行動にちゃんと目を向けることにしました。


それは自分の感情もだけど、特に子供たちの感情にも目を向けることにしています。


ちょうど先日のこと。


5歳と7歳の姉妹で、7歳の方が早く起きてきました。

私と夫のアンドリューと7歳の長女でお話をしていました。

その声を聞いて5歳児が降りてきました。


7歳児がわたしたちと一緒に携帯の写真を見て笑っていたのが見えたけど

それを5歳児は見たがったんです。

でも、アンドリューは仕事に行く時間が来てしまったので

帰ってきたら見ようと言って、携帯を5歳児に見せれませんでした。


それだけのことなのですが

5歳児はひどく怒ったんです。


そして、まず叫び

そして、次に泣き始め

そして、泣きながら自分の主張を大きな声で言いると。


アンドリューは「やべ!もう時間だ」と言って聞く耳持たずに仕事に行きました。


「大丈夫だよ、パパが帰ってきたら見ようよ」と


気の利いたことを言おうとした7歳の長女でしたが

それを聞いて5歳児は、7歳の長女に酷く怒ったんですよね。


7歳児が

「私はあなたのためを思っていったのに」


と言ったら、


5歳児は7歳児を6発ほどぶん殴り始めました。汗


5歳児は7歳児と同じぐらいの体重があるので

彼女のパンチはかなり強いんです。


ree

それキッチンで見た私は、すぐに飛んでいって5歳児が長女に殴る手を止めて

「あなたは、悪いことを今している!」と言ました。


私に言われた5歳児はハッとした顔で私を見て涙をボロボロ流しながら

「ママ、ごめんなさい」と口をへの字にして言いました。

  

私は5歳児を抱きしめながら、言いました。


「お姉ちゃんばかり、ずるいって思ったでしょ。

 お姉ちゃんだけ、どうしてって思ったでしょ。

 どうして私に見せてくれないの?って思ったでしょ。

 見たかったよね、あなたも。

 みんなと一緒にあなたも中に入って笑いたかったんだよね。」


そう言って、きっと彼女が怒っている理由はこれだろうと思うことを

一つずつ彼女に伝えました。


抱きしめた私の肩でうんうんと頷きながら

くわーん、くわーん、と泣きました。



「ママがあなただったらきっと同じことを思うよ。

 悲しかったよね。

 悔しかったよね。」


ずっと彼女の思っていることを代弁していくと

彼女の呼吸が落ち着いて泣き止みました。


「その苦しい気持ち、ずっと持っているのは辛いから、どうしようか?」


そう言うと、次女は、「だっこ」と。


「わかった、抱っこしよう」


そう言って、

キッチンの火が消えているかを確認して、私は彼女を抱き上げてソファに座りました。


抱っこ以外何もせず、そのまま抱きしめて数分すると、

安心をしたのか、お姉ちゃんの名前をよんで一緒に遊ぼうと言って

私の膝から離れていきました。


彼女の中にあった黒い闇はスゥっと消えて何事もなかったかのようになっているようでした。


当然、


(朝のクソ忙しい時に、これかよ)


って思う日もあります。


だから毎回やっているわけじゃないのですが。


ただ、今回は小さなことだけど彼女の感情と行動が常軌を逸脱したので

愛を渡すことに時間を割くと言う行動をとることにしました。


もしも私がここで時間をかけなかったら、


今後の5歳児の人生のどこかの段階できっと

「私なんかどうでもいいんだ」

とか

「私はやらせてもらえない」

とか

「言ってもわかってもらえない」

とか


本当にそれこそどうでもいい信念をこの次の50年60年持ち続けることになってしまう可能性が大いにあるから

その数十年を考えたら、今、学校に10分遅刻しようが、構わないと思ってました。





問題に直面をした時

それを聞き、感じ、それについて考え、そしてそこに行動を起こすことができる人間でありたい。


これが子供たちに出来るのようになったのは、

私がI Hを通じて、自分が満たされるところにきたことと、

満たされる関係を周りの人たちと築けるようになってきたからだと思います。


あの未熟な傷だらけの20代の頃の私が子供を産んでいたら

きっとこう言う風には子供へ対応ができなかっただろうな。

そして、子供に対しても、旦那さんに対しても、私の在り方が、他者への欠乏の連鎖を産んでいただろうな。



改めて、私はI Hを教えさせていただいているのだ感じたこのメモ用紙。



去年の講習会、とても美しかったです。

沢山涙を流して、沢山大きな声で笑って、沢山自分と向き合った時間だったことだと思います。そして、講習会を終えた彼女たちは、今年一年、他の方々にセッションをさせていただく事で人の美しさを学び、自分自身が仲間にセッションをしてもらうことで自分を成長させてきたのではないかと感じます。




今年の受講生の方々も一緒に私は人の素晴らしいところ、美しいところ、可能性を沢山秘めているところを見させてもらうのだろうと胸を膨らませている私。


そして20%の輪を広げていくことができて楽しみです。


この講習会が成功するように開催するにあたって、見えないところで沢山動いてくれているチームのメンバーに感謝をしています!


では、熱い思いと共に来週日本に飛び立ちます。

ヒャッホーイ。


モノクロから虹色へ

 
 
 

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