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怒りの感情4


土曜日にワークショップがあった。

常々参加したいと思っていたワークショップだ。

ファシリテーターのデイビッドがしたことを学ぶワークショップだった。

そして、そこに私が怒りを爆発させた彼女も参加をしていた。

朝の仕事を終えて遅れて参加した私は、

座った途端に目の前に座っている彼女を感じた。

自分がみないようにしているのがわかる。

自分が意識的に避けているのがわかる。

こんな状態でヒーリングの場所にいて良いのだろうか??

『では休憩です』

そうファシリテーターが言った時、

数名の友人が『ハロー』と言いに来た。

ハグをしながらも、私は全身で彼女の気配を察知している。

どこにいるんだろう。

話しかけられたらどうしよう。

避けたくて仕方がない自分に気づいた。

避けるってさ、、、中学生じゃあるまいし。

でも、それ以外に私ってやり方知ってたっけ?

これで良いのかよ、大人の私?!

「避ける」なんて、全くもって自分のパワーを失っている状態だ。

私が自分の力を所有したら、どんな行動をする?

そう自分に問いた。

そして、前回のブログでも書いたデイビットの質問である

『君は、いず美に何を求める?』

の時に回答した自分の内容をふと思い出し

スゥっと一息呼吸をして、私は彼女のところへと歩いていった。

『ねえ』

そう声をかけると、彼女は振り向きざまにひどく驚いた表情をした。

きっと私から話しかけるなんて思ってもいなかった

と顔に書いてあるようだ。

『あのね、私、先日あなたに怒りを伝えて、

 今日、ちょっと会うのをためらっちゃった。

 だって、どういう風に仲直りをするべきなのか

 どういう関係性をこれから築いていきたいのか、全然わからなくて。

 それが、今私の正直な気持ちなんだけどね。

 でもね、今日1日、気まずい状態でワークショップを受けたくなくて。

 気持ちよく、お互いが時間を過ごすようにしたいの。

 あなたはどうかしら?』

彼女は顔をくしゃくしゃにしながら

『いず美が私のところに歩いて来てくれるなんて、、、

 それだけで、今日来た甲斐があったわ。。。。』

と泣いた。

相変わらず、ヒッピーだなあと私は苦笑してしまった。

『私たち、ハグをして、一から始められるかしら?』

そういうと

『ええ、ええ、もちろんよ』

と両手を開いた。

ぎゅっとハグをした時、私は自分が一回り大きくなった気がした。

おかしな表現だが、自分がわからない事を分からないと言えた事。

その等身大でいれたことが私にとっては、成長に感じた。

彼女が謝るべきでしょ

彼女の方から、謝罪するべきでしょ

私がなかったことにする顔をするべきかしら

私が折れた方がいいのかしら

そんな未来の設計やこうであってほしいと言う考えを自分だけで立てず、

わからないことをわからないと伝えられたこと。

そして、彼女が言い始めた。

『今日のワークショップで、いず美が来る前にね

 コミュニケーションとは

 自分が伝えるインテンション(意図)と相手に対するインパクト(影響)が

イコールでないとそれは会話とは言わないって習ったの。

 あ、これのことかって思ってね。

 だから、私、いず美が怒りのクリアリングをしてくれて、

 すごーくすごーく学んだのよ。

 その後もたくさん私がどうしてあの行動に出たのかについて

ワークしていくうちに、たくさんの癒しが起きてるの。

 あそこであなたが怒りをあんな風に見せてくれなかったら

 私の成長はなかったわ。

 怒ってくれてありがとう』

そんなこと、あるぅ???

怒鳴られて、汚い言葉で罵られて、言ってくれてありがとう。。。って。

アンドリューがよくいう。

『全てがギフトだとしたら?

 もしも、その惨めな状態なのもパーフェクトで、ギフトなのだとしたら?』

さて、

自分が想像もしない状態で怒りのプロセスが終わったと

私は、意気揚々を帰ってくるはずだった。

そして、この一件は終わりかと思ったのだが、

その後、私の皮膚がどんどんとただれ始めた。

久しぶりすぎて私はパニックになった。

まず指の皮膚が切れ始めた。

バンドエイドをしても、クリームを塗っても切れる皮膚。

やばいなあ。

そして、目の下の皮膚が赤くなり始めた。

このままいくと、顔中が赤くただれる前兆だった。

パニックになりながら、私は帰宅した。

明け方2時、私は右の顔面が滑り落ちる感覚で目が覚めた。

いってみれば、顔面麻痺に近いのかもしれない。

顔面が崩れ落ちる感覚で必死に右手で右の顔を上に引き上げながら

私は、ベッドから起き上がった。

右の唇が閉じにくい。

よだれがそのまま垂れて来そうだ。

どうしよう。。。。。

アンドリューを起こそうかと思ったが、何かができるわけではない。

そう思い立って、私は顔面を支えながらセッションルームに移動した。

続く

モノクロから虹色へ

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