

輪郭をぼかさない生き方 自分らしさをくっきり残すということ
昔の写真は、祈りみたいなものだった。 フィルムを入れて、シャッターを押して、現像に出す。仕上がるまで、だいたい1週間ぐらい待つ。やっと手元に戻ってきた写真を見て、そこに写っていた顔がぼんやりしていた時のあの悔しさ。 「お金かかったのに!」 そう思ったことが、何度もある。 ピントが甘い。手ぶれしている。誰かの腕が入っている。肝心の顔が半目。こちらは渾身の一枚のつもりだったのに、現像されてきたものは、なんとも言えない失敗作だったりする。 でも、どうすればよかったのかなんて、当時の私にはわからなかった。 シャッターを押す時に腕がぶつかったのか。レンズが悪かったのか。光が足りなかったのか。そもそもカメラの扱いが下手だったのか。 いやいや、そんなスキルを一般人が持っているわけがない。 フィルムもお金がかかる。現像もお金がかかる。カメラは重いし、嵩張るし、落としたら壊れるかもしれない。だからこそ、ぼやけた写真を見ると、心の中で舌打ちしたくなる。 私たちは、ずっと輪郭がくっきり出ることを望んでいたのだと思う。 ↓動物園での父と私。父のチャックが半開きを補正した
Izumi Takiguchi
2 日前読了時間: 8分
インストラクターの方が体験講座を経て変化した身体の使い方と見方
昨年の夏、Soul of Pilatesでは、 ピラティスインストラクターの方を対象に、5回のオンラインレッスンを行いました。 講座が終わって、みなさんから届いた振り返りを改めて読んでいたら、 「ああ、こんなことが起きていたんだ」 と、私自身が驚きました。 身体が変わった。 できなかったことができるようになった。 それももちろん嬉しい。 でも、それ以上に印象的だったのは、 自分の身体を見る目が変わっていったこと。 そして、 ピラティスを教えることへの考え方まで変わっていったこと。 今日は、この夏にみなさんの身体に起きたことを、少しだけご紹介したいと思います。 「歩くって、こんなに楽だったんだ」 講座の最初の頃、こんな感想が届きました。 「レッスン後、誰かに後ろから押されているように足が前に進みました」 「若い頃はこんなふうに歩いていたのかな?と思いました」 また別の方は、 「歩くときの蹴り出しが変わって、お腹まで自然に使われている感じがしました」 と書いてくれました。 今回の講座で、歩き方の練習をしたわけではありません。 それなのに、歩き方が
Izumi Takiguchi
2 日前読了時間: 7分


頑張ることを手放した先に、身体の可能性が見えてくる
ピラティスをしていると、ときどき不思議な瞬間があります。 「もっと動かさなきゃ」と思って頑張っているのに、なぜかうまくいかない。 動かしたいところは動かないのに、別のところが一生懸命頑張っている。 肩を動かしたいのに、肋骨が前に出る。脚を動かしたいのに、腰が頑張る。身体を支えようとすると、 首や肩に力が入る。 「なんで? ちゃんとやろうとしているのに。」 そんな経験、ありませんか? 私自身も、先日のレッスンでそんな瞬間がありました。 先生から言われたのは、 「Move your Upper Upper body」 「上半身の上を動かして。」 言われていることはわかる。 でも、身体の中で「そこ」がどこなのかがわからない。 動かそうとすればするほど、別の場所が頑張る。 「わかりません。」 そう伝えると、先生が私の身体を見て、少し間を置いて、 「なるほどね。」 と言いました。 その瞬間、私は思ったんです。 「ああ、また私、頑張ってる。」 身体は、頑張らなくても動く 私たちは、身体を動かすとき、 「動かそう」 と思います。 そして、できないと、 「もっと
Izumi Takiguchi
2 日前読了時間: 6分



































