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頑張ることを手放した先に、身体の可能性が見えてくる

2 日前
読了時間: 6分

ピラティスをしていると、ときどき不思議な瞬間があります。


「もっと動かさなきゃ」と思って頑張っているのに、なぜかうまくいかない。


動かしたいところは動かないのに、別のところが一生懸命頑張っている。


肩を動かしたいのに、肋骨が前に出る。脚を動かしたいのに、腰が頑張る。身体を支えようとすると、


首や肩に力が入る。


「なんで? ちゃんとやろうとしているのに。」


そんな経験、ありませんか?


私自身も、先日のレッスンでそんな瞬間がありました。


先生から言われたのは、


「Move your Upper Upper body」



「上半身の上を動かして。」


言われていることはわかる。


でも、身体の中で「そこ」がどこなのかがわからない。


動かそうとすればするほど、別の場所が頑張る。


「わかりません。」


そう伝えると、先生が私の身体を見て、少し間を置いて、


「なるほどね。」


と言いました。


その瞬間、私は思ったんです。


「ああ、また私、頑張ってる。」



身体は、頑張らなくても動く


私たちは、身体を動かすとき、


「動かそう」


と思います。


そして、できないと、


「もっと頑張らなきゃ」


と思う。


でも、身体って本当にそうでしょうか?


頑張れば頑張るほど、身体が自由に動くとは限りません。


むしろ、頑張ることで本来動いてほしい場所が動かなくなっていることがあります。


そこで、いったん頑張るのをやめてみる。


動かしたいところを無理に動かそうとするのではなく、


「今、私の身体の中で何が起きているんだろう?」


と見てみる。


すると、今まで気づかなかったことが見えてきます。


「あ、ここが動いていない。」


「こっちが代わりに頑張っている。」


「こんなところに力を入れていたんだ。」


身体を観察していくと、今まで当たり前だと思っていた自分の身体の使い方が、少しずつ見えてくるんです。



そして、そこからが面白い


身体の癖が見えてくると、


「じゃあ、どうすればいいんだろう?」


という問いが生まれます。


今までと同じように頑張るのではなく、ほんの少し違う方法を試してみる。


動きを小さくしてみる。


呼吸をしてみる。


力を抜いてみる。


身体の中のつながりを探してみる。


すると、ときどき、


「え? こんなふうに動けるの?」


という瞬間がやってきます。



今まで使ったことのなかった場所が動いたり、今まで一生懸命頑張っていた場所が、頑張らなくてもよくなったりする。


同じエクササイズをしているのに、身体の感覚がまったく違う。


それが、私はものすごく面白いと思っています。



「できるようになる」だけじゃない


ピラティスというと、


「正しい形を作る」


「きれいにエクササイズをする」


「できなかったことができるようになる」


というイメージがあるかもしれません。


もちろん、それもひとつの楽しさです。


でも、私がピラティスを通して伝えたいのは、それだけではありません。


私が面白いと思っているのは、


「自分の身体には、まだ自分が知らない使い方がある」


ということです。


今までの自分だったら、きっとこう動く。


こう頑張る。


ここに力を入れる。


そうやって長い間使ってきた身体。


でも、それが唯一の方法ではないかもしれない。



ほんの少し見方を変えるだけで、


「今までと違うところから動ける。」

「こんなに楽に動けるんだ。」

「こっちのほうが気持ちいい。」


そんな発見が出てくる。


それは、身体の可能性がひとつ増えたということだと思うんです。



身体を見ていくって、実はすごく面白い


私は、身体を「直す」という言葉があまり好きではありません。


身体を見ていく。


観察していく。


今どう使っているのかを知っていく。


そして、

「他にどんな使い方ができるんだろう?」

と探していく。


そのほうが、ずっと面白い。


だって、身体は毎回同じではないからです。


昨日できなかったことが、今日できることもある。


同じ動きをしているのに、ある日突然、


「あれ? 今までと違う。」


と感じることもある。


そして、その瞬間に出てくるのは、


「もっと頑張らなきゃ」


ではなく、


「身体って、こんなことができるんだ!」


という驚きだったりします。


私は、この感覚をもっとたくさんの人に知ってほしいと思っています。



頑張ることを手放すと、身体の世界が広がる


頑張ることが悪いわけではありません。


私たちは、頑張ってきたからこそ、できるようになったこともたくさんあります。


でも、身体に関しては、


「頑張ることが、いつも正解とは限らない。」


それを知ってほしい。


一生懸命動かそうとしていた身体を、ほんの少し待ってみる。


余計な力を使っていないか見てみる。


「できるか、できないか」ではなく、


「今、何が起きているのか」を感じてみる。


すると、それまで見えていなかった身体の道が、ふっと見えてくることがあります。



そしてその先には、


今までの自分では知らなかった、もっと楽で、もっと自由で、もっと楽しい身体の使い方


があるかもしれません。


私は、ピラティスはその可能性を探していくものでもあると思っています。





あなたの身体にも、まだ知らない可能性がある


もし今、


「私はここが苦手」


「このエクササイズができない」


「いつもここに力が入ってしまう」


と思っていることがあったら、


それを「できない」と決めてしまう前に、一度、身体を見てみてください。



なぜそこが頑張っているんだろう?


他に方法はないんだろう?


もっと楽にできる道はないんだろう?


身体は、こちらが問いかけると、思っている以上にたくさんのことを教えてくれます。


そして、その答えを身体で感じられたとき、


「なるほど!」


と、頭だけではなく身体中でわかる瞬間があります。


私は、その瞬間が大好きです。


だから私は、ただ「正しい動きを教える」のではなく、


自分の身体を見て、自分の身体から答えを見つけていくこと


を大切にしています。


身体は、もっと面白い。


もっと楽に動けるかもしれない。


もっと自由に動けるかもしれない。


そして、今まで知らなかった自分に出会えるかもしれない。


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