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Wonder Woman


先日

医療関係のボランティアをしたアンドリューにディナーの招待状が届きました。


子供たちをお願いして、私たちは少しおめかしをしてホテルに向かいました。


医療系の集まりなんて

多分、権力を振りかざす白人のおじさんと

お金をふんだんに使っていますっていう白人の金髪のおばさんが

よくわからない冗談を言いながら高級料理と高級ワインを飲む会だと思っていました。

そして、その会の最後には、お金の基金を集う、、的な。



足を踏み入れてまずはバーでお酒を飲んでいると





一人の小柄な優しく、柔らかいけど、蚊の鳴くような声の小さい白人女性が近付いてきて

「アンドリュー」と優しく語りかけました。


「ワオ」そういってアンドリューとハグをして

私のことを紹介されると真摯な目で「きてくれて嬉しいわ」と。


きっと医療ボランティアでアンドリューと一緒に行った看護師さんかなんかなんだろうなと思って

いました。


彼女が去った後、アンドリューが「今の女性がビッグなきょうのメインだよ」と。


「え?」


そう聞き直すと、「今日のイベントは、彼女のイベントと言っても過言じゃないね。」


というんです。


私のステレオタイプのジャッジメントがちょっと傾き始めた頃、

ホテルの大きな会場に入るように促され

私たちは席につ来ました。


蓋を開けてみると

そのパーティーは二人の女性のパーティーでした。


一人はさっきの看護師だと思っていた女性。

もう一人は、マーケティングを担当をしていた女性。


その二人の女性のパッションから始まったプロジェクトに参加をしてくれた人に

感謝とこれからの方針を伝える会だったのです。



そして、会場にある大きなプロジェクターに

看護師だと思っていたさっきの女性がナイフと鋏を持って体を切ってる映像。


「彼女って?医者なの?」

「そうだよ。手術をする人で、うちの病院ではトップのビッグネームだよ」


こりゃ、驚いた。


そして、彼女が先頭を切ってニカラグアやフィジなど発展途上国に

メディカルミッションとしてボランティアで現地の人に手術を施してる映像だったから。




その中にたくさんの赤ちゃんや女性がいました。


「彼女の手術ってもしかして」


「そうだよ、OBGYNさ。(婦人科医)」


そして、彼女は現地の医者に手術に必要な器具を与えるだけではなく、教育までも施したというじゃありませんか。


その映像を見ながら、私はただただ息を呑むだけでした。



「お皿を下げてもいいですか?」

と聞かれるが、何も手がつけられないほど私は映像を見ていました。





その中で若かりしアンドリューの姿もあリマした。

この左から2番目の黒いTシャツを着た男性がアンドリュー

そして右から2番目の金髪の青いトップで胸から名札をかけてるのが今回のメインの女性です。


こんな写真も。



おそらく手術で取り上げた赤ちゃん。

この箱の中にはいろんな器具が入ってたけど、急に二人の赤ちゃんが手術を終えて生まれてやってきて

ここに置いてたものをどかして、入れたと言ってました。


それでもこの表情で赤ちゃんを見るアンドリューはこの時から変わっていないのが、なんだか嬉しかったです。



すると一人の女性が壇上に。

「このプロジェクトは、私とドクタークリスティンとの間の会話から始まったものでした。

 私は広告担当でした。だから、ドクターを口説くのは簡単だったわ。

 でも、やると決めて始めてみたはじめてのニカラグアで心が開いた。これだって思ったわ。

 

 その時、ドクターは3つ子を抱えていました。

 私は、シングルマザーで子供がいました。


 でも、私のパッションは止まらなかったの。


 そこにいる、16歳の私の息子。立ち上がって。


(息子が立ち上がる)


 私が初めてニカラグアにメディカルミッションで行ったのはあなたが2歳の時だった。

 あなたの母親にさせてくれてありがとう。

 そして、

 私が、世界にいる他の母親たちを助けるために、このミッションとパッションを応援してくれてありがとう。」


そう伝えた姿。


シングルマザーで2歳児を抱えて、

自分のパッションを諦めずに行動を起こしたのか、、、と。


それも、世界にいる同じ女性を助けたいという願いで。


私は、彼女のスピーチを聴きながらただただ泣けてきた私。


そして、彼女はなぜ今回こうやって人を集めることになったのかを教えてくれました。


それは、コロナになって渡航許可が降りなかったこと。

母親としての人生のフェーズが変わったこと。

そして、このプロジェクトの引き潮に来たこと。


でも、このパワフルな女性は悲しく終わることを用意はしていませんでした。


「私たちの問題はお金ではないの。

 ハーフミリオンが銀行にあるわ。

 でも、このプロジェクトではなく、次のプロジェクトに移行をすることを決めたの。


 私は、ラッキーなことに働かなくても食べていける。


 でも、毎日着飾って、外に出て美味しいランチをレストランで食べて

 帰りにショッピングしてなんていう生活は魂が腐るわ。

 

私には合ってないの。


 でね、この中で、サンディエゴにいるホームレスに嫌気が差す人、どれぐらいいるかしら?」


すると会場中が手を上げました。


「そうよね。

 だから、私、このサンディエゴからホームレスをなくすために働くことにしたの。

 ビルがあるでしょ。(プロジェクターで写った写真を見せながら)

 この一階が女性だけのシェルターなの。

 先週は、DVで逃げていた母親と8歳の少女がここのシェルターに入ったわ。


 私は彼女たちを12か月かけて、自立ができるように支援していくの。

 自分の権限を取り戻し、自分が社会に貢献できる存在になっていくように。

 そのプロジェクトはこの通りよ」




彼女の構図はVictim(犠牲者)から Victor(勝者)になっていく構造になっていました。


勝者とは、誰かに勝つというよりも、自分が自分らしい生き方を取り戻すという形です。


だが、驚いたのはこの後の彼女の発言でした。



「あのね、私、ここのホームレスの救済ミッションで働き始めて

 さまざまな家庭背景を持つ人に出会うの。毎日が心のバトル。

 自分の感情のいろんなものをトリガーされるわ。


 だって、私は孤児院で育ったから。

 父親は、アル中、母親は精神分裂症でね、この二人には育てられないって孤児院に入れられたの。

 そこから里親はできたけど、11歳の時にその里親も死んだわ。


 だから、ホームレスの人をみると本当に苦しい。

 父親や母親と重なって。

 でも、過去をギフトに変える時間だと思ってる。


 で、今日は、お金は沢山あるからいらないんです。

 ただ、こうやって新しく舵を切っていう私たちを見て欲しくて、応援してほしいなと思います。」


実際に、

彼女が何もできない理由、何もしない理由は沢山あります。


お金持ちになって余裕で生きてるのは過去に辛いことがあったご褒美なんてことだって言えます。


シングルマザーだからできない。

孤児院育ちだからできない。

母親の愛情を知らないからできない。

お金がないからできない。

愛情不足だからできない。

なんだって、理由はある。


でも、彼女は子供を育て、今は旦那さんに恵まれて、裕福なお金に潤った毎日を過ごしていて。。。


その上で、彼女は新しいプロジェクトのために動くと。


過去を理由なんかにせず、自分の人生を生きることを諦めず、自分のパッションにまっすぐな姿を貫き

そして、何よりも行動を起こしてることに

ただただ、インスパイアリングでしかなかった夜。


そして、これだけの活動をしているのに、男性バージョンの女性というよりも

女性らしさを残した雰囲気の会場で、温かく優しく涙もろく笑顔に溢れた時間。



しかも、潤沢さを見せた上で、純粋にこれからのわたしたちを応援してほしいと。

圧巻の時間でした。



そして、最後に、今度は手術医の旦那さんが壇上に立ちました。



「僕は彼女を妻にして、今の若いものに伝えたいことがある。

 結婚するなら、自分の人生にインスパイアを与えてくれる女性を選びなさい。

 彼女が朝15分でやることは、僕が1日かけてやることぐらい、エネルギッシュなんだ」


そういう彼の姿が、彼女の性質を尊敬し、彼女が彼女らしくいられるように守り、彼女が彼女のポテンシャルを最大限に出せるように歩んでる感じが伝わってきました。


そして、一人の女性もその後に発言をしました。


「出産の手術で部屋を見回した時、看護師も、手術医も、麻酔科医も、みんな女性だったの。

 それがどれだけインスパイアリングだったか。

 女性もできるんだってなんか強さを感じたの。」


その言葉を聞いて自分の出産を思い出した。

女性だけに囲まれて、女性の優しさと気遣いと美しさのなかで出産をしたことを。


彼女の言わんとすることはすごくよく理解できました。



さて、今日のブログ。


男性を目の敵にしてるように聞こえたでしょうか?


まさか。

私は男性をこよなく心から尊敬しています。

私が疑問視をしているのは、女性の在り方の方。



私の意図は

私たちのどこかに根強くある女性には無理だという感覚が

彼女のたちの存在によって嘘だと感じたことを今日のブログでシェアしたかったのです。



いつも、犠牲者になりがちの女性。

実際に犠牲者になった歴史もありました。


でも、それは過去の歴史の話で、1970年に女性の人権を取り戻して50年経って

その「女性は無理だ」っていう雰囲気を身にまとう所から

出たいなあって思うんです。


もしくは、女性が無理をしないと男性ほどできないだろ?っていう感じとか。


ま、色々。



アンドリューが私に言いました。


Vision Without Action is masturbation.

Action without vision is dangerous.

Vision with Action is transformation.


(手前味噌ですが和訳・意訳するとこんな感じ)

ビジョンを持つってすごく大事なこと。

でも、そこにアクションが伴わなければただのマスターベーションだよ。

でね、ビジョンがなくアクションをするって、めちゃ危険じゃね?

ビジョンを持って、そこにアクションが伴うと、それはトランスフォーメーション(前の自分に戻れないほど変化すること)なんだよ。



こうあったらいいな、そう思うことは、夢を見てるだけなんだ。



彼女のように行動を起こすこと。

それも自分の得意な分野で。

自分ができることで。


私は何ができるだろうか?

それも私が得意な分野で。


そう反芻しながら、心が満たされた

とってもインスパイアリングをもらった夜でした。


そして、私のビジョンは、女性がまず体を大事にすること。

犠牲ではなく、大切なものとして体を扱ってほしい。


我慢したり、耐え忍ぶための体ではなく、

この世を楽しみ、慈しみ、謳歌できる体づくりへ。


そのための、生理を整える30日間ワークショップを行うアクションへ。



もしもこれを読んでいらっしゃる方が、

生理1週間前に体がとにかくだるくてイライラがひどいのであれば

ぜひ、ご参加ください。

まずは、体をケアしてあげるところから。



生理を整える30日間ワークショップお申し込み開始してます。


モノクロから虹色へ



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