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外出禁止令によるストレスに対するセッション


(*カリフォルニアのコロナ対策で、州で定められたショッピングの仕方 

   ←嘘です。)

コロナが始まって、

マチルダから『この時期にセッションが必要な人はたくさんいるだろうから』

そんな連絡が来たのも束の間

立て続けに興味深いことに男性からのセッションのお申し込みが、数件続いた。

オンラインでのセッションはとても興味深い。

お互いに自宅にいるというのも手伝って、

クライアントさん自身がリラックスして話している感じが伝わってくる。

パニックをどうにかしたいというお申し込みもあれば、

とにかく気持ちが暗いというお申し込みもある。

家に子供がいて、気が狂いそうだという声もあれば、

他の人はスピリチュアル的に素晴らしいものの見方をしているのに、私は何もできていないという、興味深い悩みまである。

一つの事象に対して、

不安や、恐怖や、怒りなど、その発端となるものは、人それぞれでとても興味深い。

心の中にあるパターンが出てくるし、

もちろん、私だってその一人だ。

今回は、体重がコロナの件で増えてしまったという男性のインテグレイティッド・ヒーリング(IH)セッションをさせてもらった。

『どうしましたか?』

そう聞くと

『みんな、この外出禁止で家にいた方が安全だっていうけど、

 僕は人と一緒にいる方が安全だよ。

 君は家族がいるからいいけど、僕は、家族がいない独り身なんだ。

 だから仕事でもショッピングでもいいから、外に出て人に会いたいよ。

 コロナの件が始まってから、もう5キロも太ったんだ。

 だって、いくのはショッピングだけだろ。

 だから、食べて太っちゃうんだ。

 でも人に会いたいから、スーパーに行ったら人に会えるから。。。』

そう矢継ぎ早に話す彼を聴きながら、

じっくりと筋肉が反応をするのを待つ。

『あとね、僕、適度な運動はいいから、外を一人で歩くだろう?

 でも、もう早歩きが止まらなくて。膝を痛めたよ。

 ただ、何かしていないと、気が落ち着かないんだ。』

『ちょっと内側に入って見ましょうか。

 何かしていないと落ち着かない、その心の内側に。

 なんの感情がありますか?』

そう聞くと

『悲しみ。。。。I feel lonely....』

そう言った瞬間に、筋肉の反応があると同時に

Gosh! I don't like to admit it!! (ああやだやだ。そんなのを認めたくないねえ)

と彼が言った。

そう言いながら、彼は泣いていた。

『僕は、このコロナの時期を一人で過ごさないといけない。

 誰も僕の隣にいないんだ。

 誰も一緒にこの時期の悲しい夜を一緒に過ごしてくれる人がいないんだ。

 どうなるかわからない日々に一人で怯えて過ごさないといけないから。』

そう言ったあと、照れたように

『まあ、誰かと暮らしているとトイレットペーパーの減りが早くなるから

 その点ではいいんだけどさ』

そんなふうに付け足した。

『誰かの温もりを近くで感じたい。

 そう思ったことは、多分いつもあったけど、

 人と関わることに僕は臆病だったんだ。』

そんな彼の潜在意識が選んだプロトコルは

『インナーチャイルド』だった。

すると彼が言った。

『僕は、昔からこのパターンだった。

 子供の頃から、一人ぼっちで寂しかったんだ。

 誰かの温もりを感じたかった。

 でも、父が蒸発したあと、母は髪を振り乱して気が狂っていた。

 だから僕は、父がいなくなったあと寂しくても、

 母に抱きしめられることもなかった。兄弟で抱き合うこともなかった。

 僕たちに冷たくなった母は、

 次に彼女を愛してくれる人を探すことに必死で

 僕たちなんて見えていない感じだったんだ。

 あの時に、僕は一人でいることに慣れてしまったというか、

 誰かの温もりを求めることをやめたというか。』

その経験が、このコロナの件で浮き彫りになってきたのか。。。

あの小さな時に、抱きしめられたかった。

本当は、とてもロンリーな気持ちだった。

でも、抱きしめられないことに慣れてしまった。

そして、その人生を生きてきた。

今、同じように誰かの温もりがとても欲しい時がきている。

『僕さ、このコロナが収束したら、パートナー探しをしようかと思う』

セッションが終わった後、晴れ晴れした顔で、そんな風に彼は言った。

コロナの一件で、自分の古傷を思い出させてくれ、

またその古傷をもとに生きる人生ではなく、

古傷を癒して新しいパターンの人生を生きる力に変えていく姿を見るのは

なんだか、嬉しかった。

コロナの一件で、忙しくして見ずにきた自分の影に光を刺すこともあるのだと

彼のセッションで学んだ。

ああ、ここで癒される時間を作って、自分を見つめて、 新しい自分として外の世界と関わっていくことになるのだなあ

セッションが終わって、娘が『ママ〜』と叫びながら入ってきた。

抱きしめられる誰かがそばにいるって、とても感謝なのだと小さなカラダから発せられる熱い体温を感じながらギュッと抱きしめた。

そして、次のセッションでは、興味深いことに

今回のセッションとは、全く逆に、

このコロナの時期に家族といることが辛いという

お申し込みだった。

続く

モノクロから虹色へ

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