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Girl か Womanか


あるアメリカ人の男性と話す機会があった。

日本で働いていた彼は日本に8年間いたという。

『日本で日本人の彼女ができた?』

そう聞くと彼は顔をしかめながら

『まさか』と言った。

おもてなしで有名な日本人女性のことを「まさか」というなんて、

ちょっと私には驚きだった。

『どうして、まさかなの?』

というと

『だって、日本人の女性って、35歳でも21歳ぐらいの精神年齢じゃん。

 woman と話しているというよりも、girl と話している感じで魅力的じゃないよ。

 僕は、大人の女性と関係性を築いていきたいのに

 自分のことを愛してもらうことしか見えていないだろ?

 しかもその愛してもらう方法が、

 痩せてるとか、若く見えるとか、バカっぽくいた方がいいとか。

 もっと自分を出せばいいのに。』

聞いている私は、イラっとしながら、

それでもなんか分かる気がすると、悔しながらも口をつぐんでしまった。 

その私にもう一言付け加えて言った。

『日本人の女性は、ガールでいたがる。

 でも、カップルで前に一緒に向かっていくには、

 おんぶに抱っこのガールだと困るんだよ。

 ウーマンじゃないとさ。

 君はボーイと結婚したいかい?  それとも、マンと結婚したいかい?

 同じことさ。』

それ以降、いつも彼の言葉が私の脳の片隅にある。

一体、いつ私たちは精神的に少女から、女性になるのだろうか?

そんな風に思っていた時、

一人の女性のインテグレイティッド・ヒーリングのセッションがあった。

『いず美さん、私、彼氏が欲しいです。

 40歳ですが、今まで、男の人との関係はありません』

そんな始まりだった。

セッションが進んでいく中で

その彼女の潜在意識が選んだ修正は「許すこと」だった。

『彼氏を作るために、誰を許すのか??』

私には、全くもってわからなかった。

しばしの沈黙があった時、彼女が『母だと思います』と言いました。

『私は、長女です。

 2歳下に弟がいますが、彼が生まれてから私はずっと弟を優先してきました。

 男の子を切望していた両親は、弟を大切に大切にしていました。

 私は、母に気に入ってほしくて、弟に全てを譲りました。

 おもちゃも、ご飯も、母の時間も。

 そんな弟は、今、38歳でニートで引きこもりです。

 私は、大学院を出て大手の企業に勤めて、稼いだお金を家に入れています。

 それでも、母は私のことは褒めません。何もしない弟のことを面倒を見ています。

 母は私に言ッたことがあります。

 ”仕方ないでしょ” ”そういうものなのよ”

 そんな私は、母にがっかりするのと同時に、

 そんな母からの愛を未だに求めて、今に至っています。

 お金も自分のためではなく、母が大好きな弟のために蝕まれています。

 それでも、私は母からの愛がほしくていま魔mで生きて来ました。。

 愛をくれないと拗ねて、愛をくれないと嘆いてる時間をもうやめにしたい。

 そのために母を許して、手放して、

 私は自分の人生を母に委ねるのではなく、自分自身で決めていく必要があるから

 母を許す必要があると思うのです。』

私は、彼女がつらつらと話していく姿に圧倒をされた。

セッションが終わった後の彼女の表情は、

凛とした大人の女性の雰囲気をまとっていた。

自分の人生の幸せに責任を取る。

きっとGirlと Womanの定義の違いは人それぞれあるのだろうが、

私はこのセッションの彼女を通じて、

Girl とは、家庭の中の娘としての役割のままで人生を送ること。

「お母さん見て!」と母の気にいるように生き、

自分の幸せを 母または「他者」に委ねること。

その一方で

Woman とは、「私が愛する」と生きる感覚なのかもしれない。

自分の幸せのために、古巣をでて自分の欲しい王国を求めて行動する責任を持つことなのかもしれない。

そう考えると、

冒頭に書いたアメリカ人の男性がパートナーといった意味が合致する気がする。

私を愛して

私が愛する

言葉の響きの力強さがなんだか違う。

どちらで生きるか。

マチルダが私によく言った言葉を思い出す。

『いず美、芯のある強い女性を芯のある強い男性が好むの。

 そしてね、

 芯のない弱い女性を求める男性もまた、弱い男性なのよ。

 あなたはどちらの男性を選びたい??』

強い女性になると私は男性に愛されないと思っていた。

だから、あなたのいう事なら何でも聞く可愛らしいガールでいようと頑張っていた。

そんな自分に対する嘘が嘘を呼び、嘘をついていることすら気がつかない状態でいた頃の恋愛は、彼に気に入られることばかりをしていた。

だからいつも不安だった。

もうあそこには戻れないな。。。

マチルダの教えるインテグレイティッド・ヒーリングのコースはこちら

モノクロから虹色へ

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