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子宮のワークショップの裏話


『ありがとうございました』

そう言ってエレベーターに乗って帰路につく参加者の方を見送りながら、

お辞儀をした。

いつもすること。

でも、今回は、いつもと全く違う。

それは、私の両隣りにスタッフがいること。

スタッフ全員の頭を上げるタイミングが同じだった。

その瞬間、私は喉仏が熱くなった。

私がしたいことを、同じ熱量で、進む仲間が横にいる。

『あの時のあれは、この事だったのか。』

そう、私は8ヶ月前の自分のセッションを思い出していた。

オーガナイザーとして、場所の確認から、当日や前後の全体の流れ、

場所の交渉から連絡までを綺麗にこなしてくれたリンダちゃん。

私たちは、同じ方向を向くように何度も擦り合わせて、話し合って、

私の要望に全部耳を傾けて、理解してくれて、動いてくれた。

ギリギリまで決まりかけた事でも

私が少しでも嫌な感覚があったら、白紙に戻すこともいとわないでいてくれた。

「これがやりたかった事だ」と、何度も言ってくれて、行動で示してくれた。

私はリンダちゃんがいてくれて、私の想いを形にできたと感じている。

何度、リンダちゃんとのやり取りで興奮して、夜眠れなかった日があっただろうか。

そして、リンダちゃんだけではなく、

そこに、久恵ちゃん、ヒロコちゃん、ゆみこちゃん、ふみちゃんも加わった。

一輪車で動いていた私の想いは、車輪が増えて乗用車になった。

行き先に、一輪車よりもパワフルに快適に到達できる状態となったのだ。

志村けんさんのインタビューで

『僕は一人では何もできません。

 だから今でも、チョーさん(いかりや長介さん)の教えてくれた

 コントの作り方です。

 いつも僕の脇に誰かをおきますもの。

 一人じゃ、やりません。

 僕は一人では何もできませんから』

と言っていたのを思い出した。

私はすごく団体行動が苦手だ。

特に女性が集まった団体はえらく苦手だ。

自分がどうしていいのかわからなくなる。

相手の心を読み取るエスパー合戦が自分の心の中で繰り広げられて

自分が自分じゃなっていく。

あの人は、今の私の発言で嫌な気分になったのではないか?

あの人の、私の言った時のあの笑いってどういう意味だったんだろう?

あの人、あんな調子がいいことを言っているけど、本心は違うんじゃないか?

あの人のあの態度って、どういうことを意図しているんだろう?

裏で何か自分が知らないうちにやっているんじゃないだろうか?って言う絶え間ぬ不安が私を襲う。

だったら、一人でやっていくほうが楽。

そう思っていたし、そうやってきた。

それを覆すセッションを

8ヶ月前のサンディエゴでインテグレイティッド・ヒーリングの講習会で受けたのだった。

その時は、まさかこの件に繋がっているとは知らずに。。。

ーーーーーーーーーーーー

『お題は?』

そう言われ、『うーん、左足首かな。』

『おっけ、それで潜在意識がオッケの反応が出てるからそのセッションをしていこう』

そんな軽い気持ちで始めたセッションだった。

『ダンスしてた時に捻ったからかな。それとも、学校の部活動でかな』

プラクティショナー

『あ、部活動だね』(←私の筋肉から情報を読み取っている)

『そっか。その時、試合中に初めて左足をひねって、ギブスをしたんだよね。』

プラクティショナー

『あ、体がセンテンスを引けって言ってる、ちょっと待って』(←IHの行程の中でセンテンスを引く部分がある)

【私は、自分を本当の友達ではない人に無理やり合わせて、

 その人たちと一緒にいようとすることをヤメます】

だって。

あ、、、、、

あれだ。

私はその部活の友人関係で、自分の居場所を失った時間だった。

まあ、早く言えば、無視されて孤独になった時間。

こうやって怪我の治りが長引いたり、治っているのに痛みが残る場合というのは

感情的なインパクトが細胞に残っている場合が多いことは知っていたけど。

少し時間をおいて、私は言った。

『 誰かをいつもいじめのターゲットにしていたお友達のことを、

  私ね、親友だと信じてたんだ。

 私、彼女のこと、大好きで、親友だからって信じてた。

 ある日、急に無視をされたからさ、私が何か悪いことをしたんだろうって思って、

 以前の関係に戻ろうと必死だったんだよね。

 でも、結局、元に戻れなくて、

 親友だと思ってた彼女の指揮で部員全員からの無視が始まってさ。

 彼女に話しかけても無視だったり、含み笑いをしながら他の子とニヤニヤしてたり。

 全然話してもらえなかったんだ。

 自分がまるでそこに居ないかの様な扱いだったり、

 私の知らないところで顧問の先生に私の悪口を言ったり、

 私の知らないところでみんな同じハチマキをしていたり。

 きつかったなあ。

 ま、私だけじゃないんだよね。他の子も順番にそんな風にされていた。

 そのときに、この子は私が一緒にいたい子じゃないって気づけばよかったのに、

 自分がなかったなあ。

 自分が悪いんだって、必死だった気がする。

 でも、

 そこそこチームが強かったから土日も練習と試合で

 一日中一緒にいなくちゃいけなくて、自分の居場所だったと思ってた。

 だから、どんなにヒドイことをされても、

 必死で親友だからと思い込もうとしてた自分を思い出したっけ。

 痛々しいね、私。』

そんなこと、今、思い出しても、泣くこともなければ、恨みが出てくることも、

怒りが出てくることもない。

ただ、淡々とそんなことがあったなあって思い出していた。

でも、その時に培った思考や行動のパターンは根強く残っている。

裏切り

いじめ

嘲笑い

無視

自分だけが取り残される

そして、そんなことが起こるかもしれないと言う、常に不安な状態で人の顔色を伺う。

それをこのセッションで、潜在意識は提示してきたのだ。

IHでたくさんワークを重ねて、自分のパワーを所有してから、

私の周りは、私のことを大切にしてくれる人だけになった。

だから、今の自分に、この時のことが思い出されるとは、とても奇妙な感覚だった。

そして、私の潜在意識が決めたゴールが

《本当に繋がった人とだけ、一緒に仕事を広めていく。》

そっか、そうなんだ。

その時には、そんな感じで終わってた。

ただ、私は嫌悪感に見舞われていた。

なんてことをしてたんだろう、、、、と。

よくヒーリングで言われることがある。

『癒されていない人は、間違った判断をしやすい』と。

私自身、

私の感じた嫌悪感はまさにそこだった。

かつて、私のことを助けようとしてくれた人がいた。

でも私は、この過去の傷から、この人を信じたらまた自分が嫌な目にあうんじゃないか?と知らないうちに遠ざけていた。

他人の親切を、無下に扱ったのだ。

セッションが終わって、私はこの嫌悪感に耐えられずに、彼女に連絡をした。

セッションの内容を伝えて言った。

『それでね、すごく私のために一生懸命助けてくれようとしたよね。

 それを、無下に扱ってごめんなさい。あの時の私を許してもらえるかな 』

『私もあの時は、未熟だったから』

そう言った彼女と私は、微笑みあった。

時として、自分の非を認めるのは苦しい時がある。

誰だって、正しい人間でありたい。

もしくは、自分の思いを口にすることに抵抗を感じる時がある。

『ありがとう』ですら、言葉にするのを躊躇するときもある。

でも、

私は『ごめんなさい』『ありがとう』『許してください』『愛しています』は

感じた時に、必ず言葉にすることを、ある時から決めた。

そして、彼女に『ごめんなさい。許してもらえますか?』

そういえた時、私の中でコトンと憑き物が取れた感覚があった。

ようやく水が流れるべき場所に流れた感覚。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その一連を周りのスタッフと、江ノ島の海を見ながら私は思い出していた。

あの時のセッションのゴールに到達するまで8ヶ月。

団体行動って、すごいと心から感じてた。

団体行動ってめんどくさいとか、団体行動って気を使う、、、とかではなく。

インテグレイティッド・ヒーリング(IH)ってすごいなあと改めて感心した。

助け合う仲間がいて、同じ方向を向いて、前に向かって動いている。

きっと『愛』という概念を理解しているから、気持ちが良いのだと思う。

このスタッフとこれから色んな愛のワークショップを提供していけるのかと思うと

私は楽しみでしかない。

あんなに団体行動は苦手だと、団体になることすら考えもしなかったのに。

そんな私は今、こんな関係を多くの参加者の女性と築いていきたいと

心から感じている。

自分の本当の友達ではない人を見極めるなんて権限があることも知らなかった。

何か悪いことが起きたら全部自分のせいにしていた。

そんなところで立ち止まっていた私だったが、

『ほら、こっちでしょ』

そう背中を押してもらったセッションだった。

そんな素敵な仲間が集まるインテグレイティッド・ヒーリング(IH)のロサンゼルスでの講習会は今年は11月。

ご興味がある方は是非こちら

またイントロの基礎クラスはこちら。次回は、今週日曜日8月11日開催です。

モノクロから虹色へ

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