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良いよ、良いよの罠


暑い土地は苦手です。

湿気が入るともっと苦手です。

そして、ご飯が食べれないのも苦手です。

それが全部スペインで体験しました。

35°ぐらいの毎日で、湿気が半端無くて、

パンとチーズがメインで、朝9時からじゃないと店が開かない町。

昼2時になったらシエスタって言って昼寝に入っちゃう町。

夜ご飯は9時以降からがメインで、夜2時ごろまで飲んで食べてる町。

朝起きて朝食を食べ、夜は7時頃に夕ご飯を食べる私の生活パターンに

あり得ない程、真逆を行く町。

政府がなくて、国自体が崩壊しているなんて訪れるまで気付かなかった。

私の思い通りに行かない最初の数日は、私は我慢が出来ていました。

スペインに来ていると言うテンションがあがるのも手伝って、大丈夫でした。

でも、朝から何も食べていないで、旦那が言う事をうんうんと聞いて

何ともない振りをしていたし、自分でも何ともないと思い込んでいました。

ただ、明らかに顔の皮膚がしわしわを内側から感じて、内心はちょっと焦っていた私。

私にとって一番怖いのは、カオが爆発する事。

一度爆発すると最低でも1週間はカオを動かすのに時間がかかる。

だから、避けたい。大丈夫、大丈夫。そう言って自分に言い聞かせる私。

そんな中、朝から何も食べず蒸し暑い中、南スペインのマラガの町に繰り出しました。

私のお腹はぺこぺこ。

もう、ここでエネルギーを供給しないとカラダがもたない。肌もやられる。

そんな中、バスを降りた目の前にとっても美味しそうなレストランが見えました。

『もう、ここ、ここに入ろう』

そう言うと、旦那さんが『あっちにも良さげなお店があるよ』

そう言ってテクテク歩いて行く。

そうかも知れないと思って、後ろをついて行くと辿り着いたお店は、

サンドイッチを売っている所でした。

パンー小麦粉

チーズー乳製品

どちらも私はもう食べないもの。食べれないもの。

いらん、いらん。

『あっちの方にも歩いてみよう』

そう言う旦那に、急に私はキレました。我慢の限界。

『もう、歩けない!探したくない!

 あそこのレストランに行くでオッケーにしてよ!!!! 

 もう食べないと私の皮膚がダメになっちゃう。

 どうして私のお願いを聞いてくれないの?

 お願いだから、もうその優柔不断さ止めてよ。』

地団駄を踏む。まさにそれでした。

地団駄を踏みまくり、泣きわめきました。

アンドリューがビックリした様で、オッケーオッケーと言ってレストランへ戻りました。

はっと冷静になり『泣きわめいてごめん』とレストランで言いました。

知らないうちに相手に合わせていた自分に気付き、

それと同時に、昔自分が母親の優柔不断さに合わせていやな思いをしていたことを

ふと思い出しました。

そう、相手がどうしたいかを知らないうちに優先させて、最終的に

『良いよ、良いよ』って言いながら自分を犠牲にして行くパターン。

この『良いよ、良いよ』

なんかクセもんだ。

結局、このレストラン、むっちゃ美味しくて正解でした。

考えてみれば、妥協をして良かった事がない。

私はここが良い!って思った所は絶対に良かった。

この『良いよ、良いよ』め!

今度かこの言葉が出てくる時には、気をつけてみよう。

そう思ってその日の晩に、前回のブログのごとく脛にボールを乗せてみました。

痛くないじゃーん!

と思って、はて、もしかして、、、、と思って、

その後、『良いよ、良いよ』と口ずさんでみる。

!?!?!?!

むっちゃ痛い!!!!

なにぃいいい!!!

続くのだ。

モノクロから虹色へ

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