ホームレスについて
今回、ホームレスを街から無くすという活動をしてるミーティングに行ってきました。
なぜ、行くことになったかというと
先日お話をして、たくさんの方がコメントやメッセージをくれた
めっちゃインスパイアリングな女性が新しい活動として
ホームレスを街から無くすことをし始めたからです。
アメリカ全体のホームレスの50%はカリフォルニアにいると言われています。
彼女が言いました。
「ホームレスは、ハードワークのためにホームレスになったわけじゃないの。
ハートワークが必要でホームレスになってるの。」
つまり、仕事をしたくないからホームレスになったわけじゃない。
色んな過程の中で、心に問題を抱えているからホームレスになっているのだ。と。
「もしも、彼らの話を聞いたら、私だって、彼らのような人生になっていたかもしれない」
そう彼女は、話を続けました。
ホームレス。
どんなイメージがあるだろうかと自分に正直に聞いてみました。
おしっこ臭い。
汚い。
目がいっちゃってる。
正気じゃない。
人の優しさやお金を利用して、自分は何もしない。
人生を諦めた人。
立ち上がれない弱い人間。
怖い。
近寄りたくない。
何をされるんだろう。
恥ずかしながら、そんなジャッジメンタルなイメージが出てきた自分を恥じながらも
でも、私には、ホームレスの人と肩を組んで話を交わす勇気は、自分の心を見渡してもありませんでした。
どこかで、怖くて裂けてしまう存在でした
とにかく自分とは、ほど遠い、意味のわからない理解できない人間という位置付けなのかもしれないです。
すると、プロジェクターに一人の男性の姿が映りました。
「彼はジェリーです。
彼は、最近、大学を卒業することができました。
彼もまた、ホームレスの一人で、このプロジェクトをした人です。
彼にスピーチをしてもらいましょう」
と、彼女に紹介をされて、私の目の前に座っていた男性が立ち上がりました。
(え?彼はホームレスだったの???)
私は内心、驚きました。
先ほど、私が挙げていたホームレスの定義から外れていたから。
目もいっちゃってないし。。。怖くもない。
そして、舞台に立った彼は、このプロジェクトのメインの男性、ブライアンと対談形式で
話すことになりました。
(この左側の男性がジェリー。右側がブライアン)
彼が生い立ちから話をしていきます。
彼は幼少期はとってもハッピーな子供だったと思い出しています。
「僕は、とってもハッピーでジョイフルな子供だった。
友達と沢山遊んで、サンデースクールに通ってた。
そこで神様の話を聞くことがすごく好きだったんだ。
神様が自分にとっても力をくれてる気がした。
でも、急に母親がサンデースクールにはもう行ったらダメだと言い出した。
まあ、大人になったら行けばいい、と友達とサッカーをして遊んでたんだ。
でも、彼女に対して、おかしいなって思うことは沢山あったんだ。
彼女は、僕が喜んだり、はしゃいだり、好きなことをして嬉しい気持ちが大嫌いだった。
それらの瞬間を根こそぎ取り除いて行った。
後から、知ったよ。彼女がナルシストだってことはね。
彼女が僕が悲しい罪悪感を持った気持ち人あるたびに、ニンマリと笑ってた。
だから、僕は、いっぱい彼女に抗議をしたんだ。
7歳になる頃には、母親とずっと喧嘩をしてたよ。
そして、彼女は父と離婚して、カリフォルニアから東海岸に引っ越したんだ。
その頃の僕は、すでに表情は失われてた。
だって、僕が喜びを感じるたびに、彼女は僕を忌み嫌ったから疲れたんだ。
そんな中、僕が大きくなって、学校で徒競走に選ばれたんだ。
それはすごく変わっていて、五人の男の子が選ばれて、目隠しをされるんだ。
そして走っていって、一番早く到着できた人は、女の子にキスができるっていう内容さ。
もちろん、昔の話だよ。今、そんなことをやったら、大問題さ。
でも、その五人に僕は選ばれたんだ。
僕は一生懸命に走った。
そして、ゴールする間近で自分が一番早いことを声援から感じてさ
ゴールでキスをしたんだ。
でも、何かがおかしいって思って、目隠しをとった瞬間、
目の前に母親が立っていたんだ。
その瞬間までも、あいつは、俺の喜びを邪魔して、勝利したことへの自信も奪ったんだ。
周りの人は、ただ、母親にキスをしたことで恥ずかしい思いをしたのだと思っただけみたいだけど、
俺は、金輪際この女から離れるって決めて、家を出ることにしたんだ。」
そう一気に話した。
そして、隣りにいたブライアンは、
「こういうケースは本当に珍しい話ではないんだ。ホームレスの中で、よくある話なんだ」
と言った。
私は、ホームレスの方がクライアントさんにいないけど、
彼の母親がナルシストであり、子供の全てに関わってコントロールされて辛い子供時代を過ごした人の話は、驚くほどいろんな男性から聞いてきた。
それがアルコール中毒に出たり、セックス中毒に出たり、対人関係がおかしい人となったり。
そして、この男性は、アルコール中毒になり、ホームレスになったのか。
彼は、この後母親に捨てられ、父親に預けられることになる。
でも、父親には部屋は用意されたが一切の干渉はなく、いないも同然に扱われたという。
そして、自分で独り立ちをして、仕事を始めた。
そこで、コロナになり、職を失い、お金がなくなり、家を失ったと。
彼が言ました。
「僕がホームレスになった時、たまに昔の職場の人間とすれ違うことがあるんだ。
その時に、やあ、元気!?なんて言われる。
で、僕も元気さって答えるんだ。自分がこんな惨めな状態だなんて言えないよ。
僕は、人の迷惑になるんじゃなくて、役に立つ人間になりたいんだから。
でも、そうじゃない状況でいると、もう一人になって隠れるしかなかったんだ」
(え?人の役に立ちたい???)
そして、彼は、自殺を決めました。
「神様、僕を君が作ったんでしょ?僕がこの世の中の役に立つから、僕をここに送ったんでしょ?
でも、今、僕は、こんな始末だよ。ここからどうしたらいいのか、わからないよ。
僕が今、知ってる三つの単語は、I Don't Know だけだ。
だから、今から神に会いに行くよ。そして理由を聞くんだ。どうして僕を作ったのか?」
そして、次の電車が来たら、飛び込もうと。
すると、掲示板に「今日の最終列車は、キャンセルになりました」と表示され
彼は、ちくしょう!!!と怒鳴ります。
そして、もう一度その掲示板を見たその横に「自殺志願者は、こちらへお越しください」という広告を見つけます。
そこで、出会ったのが、このSan Diegoレスキューミッションだというお話でした。
このレスキューミッションで、12ヶ月のプログラムを言い渡されて
「それをしたいですか?」と聞かれます。
「こんなサポートがあるなんて。これは僕が一番望んでいたことだよ!」と涙を流して
イエス!
と答えたと。
(彼は役に立ちたかったんだ。。。)
私の中でまた概念が一つ変わった彼のお話でした。
そして、彼は言いました。
「まず最初の30日間は、体を綺麗にしてもらって、毎日のルーティンがあって、
well-being をするんだ。
そして、そこからジョブトレーニングがあって、
自分がやるべきことがあって、それが何かの役になってる。
この流れは僕をもう一度、ヒューマンに戻してくれたんだ。」
それを聞いて
やっぱり、well-being がまず先なんだ。
どれだけ彼が誰かの役に立ちたいと願っても、すぐに仕事のトレーニングなのではなくて
30日じっくりと自分を整えることをさせるんだ。。。。
と。
自分をまずは整える。
それはホームレスだったからなのだろうか??
いや、身の回りを綺麗にするだけなら、多分、数時間でできるだろう。
でも、そうじゃない。30日間かけて、自分の全てを整えていく。
その先に、自分が社会に貢献ができるんだろう。社会と健康的な形で交わることができるのだろう。
セルフケア。
Well being がまず第一歩。
それは、ホームレスだけじゃない。
母親も、会社員も、父親も、祖父母も、子供も、生きてる限り
人と健康的に交わりたいなら、セルフケアのWell Being があってこそ。
Well(良い)Being(存在)
どこから自分を酷使した方が、やってる感があるって思い始めたのだろうか?
そんな風にふと考えながら帰宅をしたイベントでした。
モノクロから虹色へ
一緒に30日間セルフケアをしませんか?
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