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私のあり方と娘の環境

『今、なんて言った?』


私の身体中が震えるような感覚になった夜中12時。

私はアンドリューの言葉で身体中が凍りつくような気持ちになった。


そして、怒りが後から後から湧いてきて、めまいがしそうだった。


その晩は、

ニューヨークから戻って、自宅に帰宅できたのが22時30分だった。


ニューヨーク時間だと午前1時半を過ぎたところ。


3時間の時差って結構短いようで大きかったりする。


家に到着してすぐにピラティスのマシンに乗ってボーッと天井を眺めていた。


とても充実した感覚と、どっと疲れた疲労感がマーブル模様のように折り重なって

頭がぼーっとしていた。


何か食べようとのっそりと起き上がって私は、キッチンカウンターに座りながら

温めた野菜を食べていた。


アンドリューが寝ぼけ眼で下に降りてきた。


マザーブレッシングのセレモニーはどうだったか?

ニューヨークの天気はどうだったか?

どんな式になったのか?


そんな夫婦のいつも通りの会話をしていた。


そして、一通り伝えたところでアンドリューが切り出したのだ。


「ニューヨークに行っている間は、いずみには愛のスペースにいて欲しいと思ったから

 言わなかったんだけどさ、長女が、学校で男の子にいじめられているみたいなんだ。」


そう彼が言い出した。

確かに、そういえば、今までにも学校から帰ってくると

「二人の男の子がナイスじゃないの、ママ」って私に話してくれたことがあった。


でも、私は「男の子の遊びってさ、ラフだから、やめてってお話をしなさい」と話すぐらいで

私の中では終わっていた。そんなに大したことではないと思っていたけど。。。


それが、エスカレートしているとアンドリューから聞いたのだ。


私の中で、娘がその男の子たちに実際にされた事を聞いた瞬間に

食べていたものが胃から全部出そうになった。


さっきまでの心地よい感覚から、一気に身体中の毛が逆立つ思いがした。


怒りで、気がどうにかなりそうだった。


その両親の顔を思い浮かべ、

金髪白人のお金持ちの子育てをベビーシッターに任せているどうしようもない親だ

と全く因果関係も根拠もないところに、イチャモンをつけて怒った。


「また月曜日から学校が始まる前に、学校の責任者と話す予約を明日取ったから」

そうアンドリューが言った。



どう話すことが最善か


今晩はゆっくり休むつもりだったのに、

脳みそが怒りで震えるような気持ちだった。


ベッドにいくと、天使のように寝ている我が子を見て、怒りながら泣けた。


この子に何かがあってはならない。


そして、彼女の体に触れて、彼女から許可をもらったあと、

彼女にセッションをする必要があるかを聞いた。


すると、「ない」と出る。


その代わり、私がセッションをする必要がある。と出た。


私???


すると、女性に対しての不信感という内容でセッションが進んでいった。


嫌がらせをされたのは、男性だから、男性に対しての不信感ちゃうんかい?と言う気持ちの一方で

潜在意識は女性に対する不信感を進めていく。


そして、幼い頃に関わった女性全般に対する不信感を払拭すると言う流れになった。


なぜ?

そこからの紐解いていくと、

私の感情には女性に「見捨てられる」と言う恐怖があった。


それが出てきた時に、私は全てを理解した。


私の過去に女性に見捨てられた経験を何度もしてきたから。


娘が嫌な思いをしていても、誰も助けてくれないと思っていた。


自分一人で全部をやる必要があるのだと。


本音と建前がある。でも本音は出さない。建前だけで生きていくのだと。


相手の優しい言葉を鵜呑みにしたら、自分がバカを見ると。


そんな過去がブワッと出てきていた。

セッションが終わったあとに娘のされたことについて

怒りだけだったところから、もう少し冷静に対応できる私にシフトチェンジしていた。


そして、心の中で思った。


「彼女が一生の傷を覆ったわけではない。 

 そして、今この時点で、私たちは、まだ彼女を保護できる場所にいる。

 私の周りには、サポートをしてくれる女性ばかりがいる。

 だから、学校の先生たちもみんな女性だから、彼女たちに助けを求めてみよう」


そんな気持ちになって、その夜、私は眠りに落ちた。


そして、私たちは、翌朝、学校のトップと電話で話をした。

「メッセージをもらって、ナーバスな気持ちよ」


そうトップの女性は話した。


私は、涙を流しながら、娘に起きた事を話した。


そして、

「私は、怒りとか出てきたけど、そこの根底にあるのは恐怖です。

 娘のフィジカルとメンタルの安全が私にとって一番の大事なことなんです。

 そのために、一緒に協力をしてもらえませんか?」


と伝えた。


するとトップが

「あなたの娘は私の娘と同じように思っています。

 もちろん、彼女の安心や安全を確保することがいちばんの最優先事項で

 私も今話を聞いてショックを感じているので、プロセスをする時間が欲しいのだけど」



そんな流れになった時、

私は胸を撫で下ろした。


アンドリューを見ると、少し涙目になっていた。


自分の子供のことを他の誰かが我が子のように思っていると聞いた時の

パワフルさを二人で感じていた。


30分ほど話したあと、私はそのトップの女性に聞いた。


「あなたは、今どう感じている?」と。


責任者ではあるけど、彼女だって人間だ。


一緒に安心安全な場所を作っていきたい仲間だ。


私たちの思いだけをぶつける相手ではない。

一緒に改善していく仲間なのだ。




そんな風に思えた私。


もしも、昨晩、私がセッションをしていなかったら、きっと私は彼女に対して

不満、不信、不平、疑うと言った気持ちから言葉を選んでいたかもしれない。


モンスターペアレントのように

学校が悪い!学校がどうにか責任をとれ!

ぐらいの勢いだったのだろうか?


今となっては想像できないけど。



そして、「今、私はどう感じているか、、、、、」と言った後

彼女の目がどんどんと涙が溢れて

「今週は私にとってもちょっとタフな一週間だったから、

 私もちょっとエモーショナルなんだけど。」


と彼女の心の内側をシェアしてくれた。


電話が終わると、

アンドリューが隣で目を真っ赤に腫らしていた。

泣いていたようだ。


「パワフルなミーティングだった」と一言いった。





自分のあり方一つで、世界は優しくもなれる。


子供を持つと忘れていた過去の記憶が一気に噴き出して

自分でも過去の映像を見ているのか、それが現実の現象なのか見分けがつかなくなることがある。


インテグレイティド・ヒーリングがあって、よかった。

愛の場所から、物事を対処できる姿勢をもてた。


親がどうリアクトするかで子供が見る世界も変化してくる。


世界は優しく、未来は希望にあふれていると子供が見えるためにも

私がその世界を創れる力を持っていることが大事。


そんな風に学んだ今回の件。


でも、まだ子供たちの一件は終わっていない。

ここから彼女と二人の男の子の動向を見ていくことに。


ただ、きっと今までの私と違うのは、自分一人でこの状況に対して頑張るのではなく、

みんなで守って、より良い環境を作っていくことを想像して動けたということ。


実際に学校に送るのには、勇気がいる。

本当は、学校をもう一度信じて娘を送り出すのは怖い。


もしも、先生たちが何もしてくれなかったら?

また娘は危険な目にさらされるのだろうか?

私のとった行動は正しいのか?

私は娘を護れているのだろうか?


そんな思いで、緊張をしながら私は彼女を学校に連れて行った。


先生とトップは、昨日話し合って、

感情や暴力について話すことにしたの。

3歳から6歳の子供たちにどう話すのだろうか。


学校から帰ってきた娘は、大きな笑顔で帰宅した。


ほっと胸を撫で下ろす。


先生たちが「今日、しっかりと目を配っていたから大丈夫」と言ってくれた。


安全な空間を私一人では作れない。

私には、仲間が必要。

そして、仲間であるには、仲間を信頼する力も必要。


娘を通じて

私の過去も癒されて、きっと昨日よりも少しだけ私はパワフルで愛情のレイヤーが深くなった気がします。







モノクロから虹色へ





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