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年齢は背骨に現れる



マッサージの広告を見ると

大体が背中にオイルを塗ってもらっている絵が多いです。


背中って、自分では手が届かないし

背中って、さすってもらえると気持ちがいいし

背中って、背骨に全部の神経が入っているからそこに刺激が入るだけで


私たちの存在全部がピーンッとします。



あるクライアントさんがきた時のこと。


「あなたの名前を聞いてきたの。シェリーに言われて。」


そうぶっきらぼうに伝える有名な建築の女性。


いまだに、何で有名かは知らないのですが、

紹介者のシェリーが、彼女はすごく有名で多忙な女性だからストレスいっぱいでくるからよろしくね。


そう教えてくれました。



その女性のどこに触れたらいいのか、わからなくて


「あの、何が今問題ですか?」


と聞くと


「あなたに言ったって、わからない話よ」


とツッケンドウな様子。


あー知ってる。この感覚。

こう言うふうに女性がなる時、もう一杯一杯の時。


いっぱいのことを抱えて、もうバケツからストレスという水が溢れ出そうだけど

出してはいけない。取り乱してはいけない。

そういう時に、こういう態度になってしまう。


「わかりました。質問を変えますね。

 体のどこに不具合を感じていますか?」


すると


「肩。もう、腕が上がらないの」


そう言いました。


「では、床の方を向いて寝てください。


そして、ゆっくりと呼吸ができるように、ヤムナボールを胸に置いて

私は背中に触れていました。


固まっていた彼女の肩甲骨。

これじゃあ、呼吸が十分にできなかっただろうに。


きっと、浅い呼吸、もしくは息を止めてやってきたんだろう。


「私の手があるところに、息を入れてください。」


何度か呼吸をするが全く動かない。


一生懸命に呼吸を送るが繋がらない。

「ゆっくりで大丈夫です。ゆっくりと息をスゥッて吸ってみてください」


そして、それをした14回目にようやく肩甲骨がふんわりを動き出した時

彼女が、小刻みに震え出しました。


うつ伏せの状態だから、わからないけど、

呼吸ができると、私たちは安心を覚えます。


私は手を彼女の背中に置きながら、小刻みが終わるのを待ちました。


そして、彼女が大きく深呼吸をして整えた時

体がぽこぽこと音を鳴らしはじめました。


どっこからこの音が出てくるんだろう???

そう思いながら、私はボールを動かしていきました。



そして、彼女の背骨をワークしはじめました。



まずは背骨の右側にボールを置いて、彼女に動いてもらった時、

爆竹?と思うように、ボキボキボキボキボキ〜!!!!と大きな音を立てて

背骨が鳴りました。


本人も驚くと同時に、背骨が鳴り終わるまで目を丸くしていました。


「何これ??」


「背骨の音だと思います。いや、知らんけど。」


「そうよね。私も背中から音がした感じがしたわ。」


「あなたのおなら、、、、じゃないですよね?」

と聞くと


あんなにしかめっ面だった彼女が


ぷは〜!!!!


と一気に子供のように笑い出しました。



「建築って、なんか奇抜なことをやる人ってイメージだったので、

 おならも奇抜な音を出すんだと思いました」


そう私がいうと、彼女は子供のような笑顔で目に涙を浮かべながら


「久しぶりに笑ったわ」


と言いました。


笑った彼女の表情は、美しかったです。


元から外人の目鼻立ちは美しいなと思っていたけど

笑うととびきりかわいい顔になるんだなあと眺めていました。



彼女が背骨を通じて頭蓋骨まで到達した時


怒ったり、泣いたり、笑ったりした後だったからか


ボールを置いて頭を床に置くと、涙を目尻から流しながら言いました。


「私の体に二人の人間の存在を感じるわ」



「片方はね、仕事に追われて、人の期待に応えるプレッシャーで押し潰されそうなのを

平気な顔して、部下に命令をして、強気に大丈夫と言い聞かせてなんとか頑張っている私。


もう片方はね、安心している本当の私。」


そう言って小さく息をつきました。


「今、右側だけワークしたので、そう感じるんですね。

 今まで生きてきた左側の自分を、どう感じます?」


そう聞くと


「苦しそうね。もっと楽にできないのかしら?って思っちゃう。」


「どうします?左側の苦しそうなご自身、残しておきます?リマインダー的に」


そう聞くと


「ううん。もう知ってたから。私、昨日、自分の部下、三人辞められちゃったし。

 右側みたいに、左もやって。

 そして、安心している本当の私で、明日、仕事に行きたいの。」


と言いました。


左側は右側ほど爆竹のような音はならなかったものの

線香花火のようはパチパチした感じがありました。



きっと体を丸くして、コンピューターを睨めながら

デザインなのか、連絡をとるなのか、見積書なのか、

頭をフル回転させて、姿勢悪く長時間そのままでいたのだろうと


想像をしながら、



真っ直ぐに自由に動く彼女の背中を見送りました。


背骨の中に神経が入っていて、

それが全ての臓器と繋がっていて、

だけど、背中の骨を刺激して空間を作ってあげることを

私たちは普段の生活でほとんどしていないんです。



もっともっと自分の内側がスパークするように

神経を使いたいなら


背骨が自由に動けること

背骨が楽に神経伝達ができること

背骨が柔軟であること


それらは本当に大事だと思っています。



ジョセフピラティス氏も言っていました。



その人が何年生きたかが年齢ではなく

その人の背骨がどれだけ柔軟かがその人の年齢を決定づけると。(ちょっと曖昧な覚えですが)


年末に背骨の大掃除しませんか?



自分軸最終回!


第5回:天へと高くたくましく伸びて行くー背中・背骨のワーク

12月30日(金)15:00−16:30(カリフォルニア)←サマータイムが終わり時間が変更します。ご注意ください!

12月31日(土)8:00-9:30 (日本)

持ち物:

①ヤムナボール(パールカラー)と空気入れ

こちらのサイトからご購入ください

②ヨガマット

③お水

④ズームアプリの搭載されたタブレットもしくはパソコン

留意点:

このクラスは動画撮影が入ります。

インストラクターのIzumi がメインでの撮影となりますが、

ご質問等をされるときには、音声がそのまま入りますのでご了承くだいませ。






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​モノクロから虹色へ




 

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