It is too Little for me ー人類史上最強の女子の言葉
- Izumi Takiguchi
- 2 日前
- 読了時間: 7分
「こんなことを言って、きっとまた母親に馬鹿にされるわ。
一つのことすら貫けないあなたが出来るわけがないって」
インテグレイティッド・ヒーリング(略:I H)のセッションの中でそう話してくれた女性がいた。
私から見たら、こちらもまた事業を拡大していく起業家で
すごいなあと思っている女性だ。
セッションは「母親からの束縛」についてだった。
一人っ子の彼女は母親からものすごい教育をされていた。
絶対に有名な演奏家になれと、毎朝毎晩バイオリンの練習をさせられたという。
小さなコンクールではそこそこの賞をもらっていたが
それでも、大きな舞台になるとそこまでの実力はないことに自分で気づいていたと。
でも、バイオリンのレッスン代やバイオリンの値段、そして何よりも
母親の期待を感じると辞めたいとは言えなかったという。
そして、大人になって、鳴かず飛ばずの中、彼女は渡米して音楽大学に通った。
初めて親元から離れて過ごせる快感に留学時代は羽を伸ばしたという。
そして、音楽もそこそこに彼女は沢山の友達と刺激に囲まれて
自分は音楽じゃない。他のことがしたい!と言って、これだと思ったものを見つけた時にそれを起業すると決めたんだと彼女の経緯を話してくれた。
それを知った母親は憤怒。
そして冒頭の
「一つのことも成し遂げれなかったあんたに、できる訳が無い」
という言葉をかけ続けているという。
その束縛が怨念になって、遠い地にいる彼女に憑依してる気がする」
と彼女は教えてくれた。
「イズミさん、どう思いますか?」
と聞く彼女に
「まあ、思いが強い方っってこちらがどんだけ受け取りたくなくても
まとわりつく感じはありますよね」
と答えた。
彼女のIHのセッションは、
「母親の怨念を取り除く」
という方向に行くかと思いきや
「自分の力を取り戻す」
という方向に舵を切った。
「自分を取り戻すって、どうやって?」
そう聞かれてスキャンリストを見ていくと
「自分の力が奪われた時に自分にいうネガティブなジャッジや独りごと」
というのが選ばれた。
それを伝えると
「まあ、確かに。あれだけ練習したのに、コンクールで賞を取れない時は
母親と同じように自分に対してどうして?って思っていました。
賞が取れないたびに、私はダメなんだな。努力って報われないんだなって」
と。
「では、お母さんの声が自分の声にすり替わっていることってあります?」
「ですね。心の声を母が代弁して口に出していってくるから、もう嫌なんだなって思います」
「ということは、一つのことが成し遂げられない私は出来る訳が無いって、お母さんの言葉というよりは、すでにHさんがすでにご自身の中で思っているっていうことですか?」
「ゲーそうなりますね」
そして、次のアファメーションを引けと潜在意識からの指示。
調べていくと
「自分の中のウィズダムを今解き放ちます」
という内容だった。
「ウィズダム?」
「そうでうね…叡智とか?ちょっと叡智って何か調べてみますね」
「あ、ありました。
叡智に2つ意味があるんですけど、こっちの”真実性や真理を捉える最高の能力”
って書いてある方に、Hさんの筋肉は反応をします」
「あ、じゃあ起業を決めた時だと思います。
コンクールに行くたびに、私には絶対的にない何かを他の奏者の方々は持っていました。そして、自分がこれだっていう今のビジネスに出会った時に、自分の中に真実を見たっていうか、なんかそういう感覚があったんです」
「で、結果、今、起業の方、成功されていますよね?
「はい。ただ、毎回新しいプロジェクトになると、一つのことを成し遂げられていないのに、出来るのか?って思っていました」
「でも、毎回プロジェクトは成功している」
「ええ、だって、成功するようにかなり調査をしてから動きますから」
「では、事実は、こうですね。
一つのことを成し遂げられなかった時もあったけど、それ以外は成し遂げた事実もあった」
「本当だ」
そう言って、セッションは無事に終わっていった。
セッションが終わって私は一つのお話を彼女にシェアをした。
「ねえ、クレイジーな男性の話を知っています?」
「え?どんな男性ですか?」
「彼は『天才を育てるには親はこうすべきだ!』っていう本を出したんです。
彼自身の机上の空論ですが。
そして、その内容は、親は子供の才能を見つけたら四六時中をそれやらせることで天才が出来るっていう内容です。
ある日、彼はその自分の理論が正しいかを検証したくなって、
新聞か何かに「自分の実験に付き合ってくれる妻を募集」って出すんです」
「なかなかクレイジーですね」
「そうなの。そしてもっとクレイジーなことに、妻現れたんですよ」
「えええ!?」
「でね、第一子の女の子が生まれた。
そして、ある日、その女の子は、おもちゃの中にあったチェスを真剣に取り組んでいたのを見て、妻がそのクレイジー夫に電話をするんです。
『見つかったわ!チェスよ!』って。
そこから旦那さんは、チェスに関することを四六時中やらせるんです。
朝から晩までチェス。
子供も夢中になって、結局この夫婦って3人の女の子に恵まれるんですけど、
全員チェスをするんです」
↓実際の家族写真がこちら

「へええ」
「でね、夜中に次女の部屋から明かりが溢れているから何かと思ってみてたら
次女がチェスをしているんです。クレイジー夫が『もう寝なさい』って言ったら、
『チェスが自分を寝かしてくれない』っていうぐらい取り憑かれちゃって」
「へええ!」
「でね、結局この3姉妹、かなりチェスの強豪で多分3人目の子は
人間界で人類史上っていってたかな、そこで一番チェスが強いとかになった気がするんですよね。つまりお父さんの机上の空論は正解だったことになる。」
「へー3人ともすごくなったんだ」
「上の2人もかなりのチェスの勝利経緯があったと思います。私自身、他人から聞いたことなのでそこら辺の内容が確かじゃないんですけど。
でもね、私がこれをHさんに伝えている理由があって
それが、次女の子だったと思うんですけど、彼女がチェスをある日突然やめるんですよ。
マスコミはこぞって彼女に質問をするんです。
『やっぱりプレッシャーが酷いんですか?』みたいな、ありそうな質問を。
でね、そこで彼女が言った言葉が
It’s too little for me
って言ったんです。
つまり、チェスは私には小さなすぎた。
私、もっと大きなことしたいのよね、みたいな笑
普通は、そこに執着しそうなものなのに、
ある日突然ふと、やーめた。
このチェスの世界って私には小さすぎるわって。
かっこよくないですか?」
「でもそれがどう私と関係があるんですか?」
「たとえチャンピオンになっていたとしても、本人が違うと思えば違うんです。
きっとそこそこそ彼女だって、家族のしがらみあったと思うし。
『それは自分の本当に望みたい世界ではなかった』って気づいて、自分の真実に基づいて行動できることが凄いって私は思ったんですよ」
「えええーなんかやる気出る」
「その次女も、チェスばっかりやってたから、きっと新しい世界に踏み出したら、1からのスタートですよね。ただ、きっとチェスで培ったものが使われるだろうし。
Hさんも勝った負けたとかという結果よりも、そのチェロの練習で培ったこと、関わった方々との間で得たもの、コンクールの舞台で体験したこと、そういうものがきっと今の起業の役に立っていそうな気がしますけど」
「あ、チェロではなくバイオリンです笑
確かに。舞台なれはしているかと思います。
そして、どんな人が優しくてどんな人が力になってくれるひとか、どんな人が蹴落とす人かは見極められると思います」
そう言って彼女は清々しくIHセッションを終えました。
自分の過去も現在も未来も全て統合させるインテグレイティッド・ヒーリング(IH)のセッションって素晴らしいなと改めて感じたセッションでした。
モノクロから虹色へ
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