Beyond Van Gogh 展



お誕生日の朝、ベッドルームに3人のヒソヒソ声で上がってくる音が聞こえて目を開けると

こんなスイートな形で登場。


ああ、今日はとっても素敵な誕生日になりそうだなあと心から感じた1日の始まりでした。


その後、娘を学校に連れていき、次女はベビーシッターさんに見てもらって、

アンドリューと二人でデート♡のはずが、、、、


次女の鼻水が滝のように流れることをベビーシッターさんにお伝えしたら

「他にも見ているファミリーに移しちゃうと困るから」

とキャンセルに。


アンドリューがそれを聞いて

「Are you feeling bummed?がっかりした?」


と質問してきましたが、

なんだかそれもアリかなと「ゼンゼーン」と答えました。


思い通りにいかないことなんて、日常茶飯事で子供ができてからは特にそうで、

だから、その予定通りに行かないことに慣れた自分を発見して

「お、私も強くなったじゃん」と朝ご飯の支度をしながらニンマリしていました。


長女を学校に下ろし、次女を連れて、アンドリューが連れて行ってくれたのは

ゴッホ展。


私はずっとずっと大学時代から、ゴッホの絵が好きでした。

色彩豊かな彼の絵を見ていると、心がふわっと明るくなる感じがして

毎年壁に貼るカレンダーは彼の絵のものでした。


そんなことを一言も言った事がないのに、ゴッホ展を予約してくれたアンドリューの超能力にびっくりしながら、私たちは会場に足を運びました。


耳を切った事がある彼は奇抜で逸脱した常識の持ち主で、

天才って頭がおかしいんだろうって思っていたんですけど、

彼の人生を読んでいくうちに、

彼が耳を切ったのは、友達と一緒にやろうとしていたプロジェクトがうまく行かなくなって

友達が自分から去ると脅迫をされて、ゴッホの心が空っぽな状態になって耳を切るという奇行に走ったと書いてあり、私はなんだ、今の人たちと変わらないんだ。

買い物依存、薬物依存、食べ物依存、アルコール依存、セックス依存、スマホ依存、不倫の末死んでやる!と言いたくなる女性など

心にポッカリと空いた感覚が辛いのと一緒。


ただ、彼も愛が欲しかったんだ。


奇抜なわけではなかった。頭が狂っているわけでもなかった。


そんなことを思いながら、足を進めて行った時にこんな文章が書いてありました。



(*できるだけ美しいものを見つけなさい。ほとんどの人はそんなに美しいものを見つけられないんだ。)


ゴッホの兄弟の言葉。

この言葉に至るまでに、人が目に付くのはいつだって、ダメなところや悪いところなんだっていう流れがあったんですけど、ゴッホはお金がないからお金がかからないものや人の美しさを見出して絵を書いたのだと、この文章に大きく心が震えました。ああ、私も美しさに焦点を当てて生きていきたいって。


そして、ゴッホの作品を身体中で感じるエクシビジョンがあって、

私は、彼の色彩に囲まれて、それが動き始めた時にあまりにも感動をして泣きながら15分ぐらいぼーっと立っていました。(アンドリューが次女を追いかけ回している間に)





そしてゴッホ展を後にして、海沿いの素敵なホテルのレストランでランチを食べて、ワインを5年ぶりにのみ、目を回して気持ちよく時間が流れていきました。

長女のお迎えに行き、家族みんなで帰宅をし、夕ご飯を食べている時のこと。


長女が急に言い出しました。


「あのね、心にバケツがあるの。

 そのバケツが空っぽになると、人は悲しくなったり怒ったりするんだよ。

 でも、そんな時は、誰かから優しさをもらったら良いの。

 そしたら、そのバケツは満タンになっていくから。

 バケツが満タンになるとね、ハッピーに感じるんだよ。」


私とアンドリューは二人で顔を見合わせて驚きました。

続けて娘がいいます。


 「もしも、バケツが空っぽで辛かったらね、バケツの蓋を閉じて、

  自分をハグして、自分を愛するんだよ。

  そしたら、バケツはまた満たされるよ。」


なんて美しいんだろうかと、私はボロボロ涙を流しながら彼女の話を聞きました。


アンドリューも深く頷きながら、私たちは目を合わせて頷き合いました。

ゴッホも心が寂しかった。


この世界は、美しさで溢れている。

その美しさに目を向ける。

それでも人生ではいろんな事が起きる。

それが心を空っぽにしてしまうこともある。

そんな時は、誰かの優しさをもらったり、自分に愛を与えたりして

心を満たしていくことをして、またこの世界の美しさに目を向けて生きていく。


っていいながら、夜、疲れすぎてワインがまだ私をぼーっとしすぎて

どうでも良い、洗濯物を誰が乾燥機にかけるかっていうことで

アンドリューと口喧嘩になりましたけど。


バケツの水がアップしたりダウンしたり、

そうしながら、きっとこれからも生きていくんだろうなと。

心電図だって、ピッピッピってアップダウンしているし。


私は、また素敵な年輪を自分の魂に描ける一年になり