誕生日のプレゼント

実は、私は、自分への誕生日プレゼントと称して

山籠りのワークショップだけではなく、ピラティスのマシンも一つ購入した。

それが、ベイビーチェアである。

やっぱり１０万円以上もするものだから、購入するには腰が引ける。

ずっとずっと欲しかったのだが、高くて手が出せなかった。

それでも、今回、いろんな経路で私の元にやってくることになった

このビンテージのチェアー。

私のカラダの中で背中の筋肉と腕の筋肉の繋がりがとても難しかった。

腕を使おうとすると肩を使ってしまう。

初めて別のメーカーのピラティスのチェアーを使った時に、

使い方を間違えて肩が異常に凝って

頭痛がしたほどだった。

腕を天井にあげると首がつりそうになったし、

腕を動かすと腰が痛くなった。

だから、チェアという器械は嫌いだった。

それが、クラッシックを学んで、このチェアを使った時に、

今まで繋がることがどうしても難しかった腕と体が連動をしているのを感じた。

まあ、そこに到達する前に、

椅子に座って、背もたれに背骨を沿わせていく段階で

すでに、腹筋を使う必要があり、

それができなくてなかなか、アームチェアというものの

アームまで運動をするというところまで行けなかった時間が少しあった。

つまりチェアにきちんと座ることすらできないほど、私は腹筋が弱かったのだ。

腹筋といえば、通常の体育座りで寝て起き上がるのを想像するだろう。

でも、その腹筋じゃない。そんなのなんぼでもできる。

私がここで弱いと感じたのは、カラダを上に持ち上げる腹筋のことを指している。

それができて初めて腕を動かすことでカラダの連動が感じられる。

腕を使うこと。

なめてた。

でもこの腕を使うことがちゃんと背中からできると、

私たちは、背中に羽根が生えたように感じる。

腕が体を持ち上げてくれていると言えるぐらい。

ここの筋肉と感情はとても連動をしている。

この筋肉が繋がれていると、

私はなんでも自由に選択をし、自分の人生を生きられる気持ちになる。

でも、この筋肉が繋がれないと、カゴの中の鳥のように

『もうこれで仕方がない』と思いがちになる。

たくさんのクライアントさんを見て来て

その変化を感じ、自分でも感じているのだから

やっぱり筋肉って私たちの感情と深くリンクしているのだなあと感心する。

さて、

あまりにもこのチェアが来たことが嬉しくて、アンドリューにミニレッスンをした。

ベイビーチェアは、とてもスプリングが軽いのが特徴だ。

だからこそ、体幹を感じることにもっとフォーカスができる。

『アンドリューにとったら、このスプリングはとても軽いはず。

　だからこそ、私が今から手を当てるところを感じながら、

　そこから腕を動かしてみて』

そういって呼吸の指示をした。

呼吸も腹式呼吸、胸式呼吸と初めに習ったが

なぜ、ピラティスが胸式呼吸なのか、クラッシックピラティスを学ぶまで

私は、実は、分かっていなかった。

テストで違いを聞かれて、答えることはできたものの

実際に、どうして胸式呼吸がピラティスでは適用されるほど大切なのか、

それは、今、カラダの連動を学んだからよくわかる。

とにかく、呼吸と腕と腹筋を合わせてアンドリューにアームチェアを体験してもらった。

１５分ぐらいの短いレッスン。

やった内容はとても簡単。

でも彼は終わった後に、

『なんか肩がストレッチされた気がする。

　そして、なんかカラダが上に持ち上がってる』

そうなんですぅぅうう

サンキューゴッド！と天を仰ぎたくなった。

その後、車に乗るアンドリューは、

バックミラーの位置を調節しないといけないことに驚いていた。

そう、今までどれだけカラダを縮ませて来たか、

正しくカラダをつなげたピラティスのレッスンの後、感じるのだ。

正しくというのは、

完璧にできたという意味ではない。

完璧になんてできなくていい。

ただ、こうやってカラダをつなげてみようかという意識を持っただけで

カラダはこたえてくれる。

そして、自分が最大限の長さの中で生きられること。

これって素晴らしいなと感じる。

４月にピラティスを学びにくる生徒さんのためにも、

そして、

これから私が教えることになるであろう方々のためにも（ご興味がある方はご連絡をください）

そして、私のカラダの繋がりのためにもとても重宝するだろうと確信している。

ああ、毎日朝起きると見に行ってしまうよね。

そんな買い物ができて私は幸せ。

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