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見つめ合う


(*サンディエゴフェアーに行ってきました。赤ちゃんがいなかったら、興味皆無で

  足を踏み入れなかった領域。新しい経験を赤ちゃんがいることでさせてもらってます。)

いよいよ明日に日本帰国。

日本の帰国は7月だから、まだまだと思っていたら

あっという間です。

7月で赤ちゃんが1歳になります。

この1年、あっという間ではなく

充実がギュッギュッギュッて詰まった1年でした。

一日8時間以上寝ないと行けない私が

夜中に2〜3回起きて授乳するなんて考えられなかったけど

出来ちゃいました。

赤ちゃんが出来て、

見えなかった、

もしくは

見過ごして来た世界があることを知りました。

この11ヶ月は、

たくさんアンドリューと喧嘩をしました。

疲労から当たり散らした日もあるし

どうしていいのか分からなくて泣いて喚いた日もあります。

思い通りに行かなくて、一心不乱にストレスの発散として

ボールを壁にドンドンとぶつけ続けた日もあります。

今まで気にならなかった、アンドリューの一挙手一投足にイライラした日もあります。

「なんでこんなくだらな事するのかしら?」と。

決して平穏な毎日では、なかったと思います。

決して喜びだけを感じてた毎日では、なかったと思います。

つい最近も本気ではないものの、「離婚するか!」なんて啖呵を切った日もありました。

その啖呵を切った日に、私はアンドリューに言いました。

『もしも、私に完璧で、なんでもそつなくこなし

いつも微笑みを絶やさない女性を望んでいるなら、

それは私ではないわ。

私は感情的で不器用な女性だと思う。

あなたは、赤ちゃんを育てる上でついてくる

その感情の振り幅に一緒について来てくれる?

喜びも、悲しみも、悔しさも、足りなさも、

苦しさも、楽しみも。

全部、感じる人生を生きたい?

それとも

そこそこ予想がつくコントロール内の人生で生きたい?

私は、数十年後のいつか歳を取った時に

二人でそんなアップダウンの日々を一緒に思い出したい。

だから、悔しい日も苦しい日も受け入れて欲しい。』

アンドリューは黙って聴いたあと

『一緒にその感情のローラーコースターに付き合うよ。』

と言いました。

「聞いてくれて、理解してくれて、受け入れてくれて、いい旦那さんね」

そんな風に言ってもらえるかもしれないけど、

やっぱり私はそれでも不満が溜まっていました。

【今、手にあるものに感謝する。】

そんなの百も承知。

それでも、この不満はなんだろう???

話を聞いてくれたからって、解決するものではない

漫然たる不満がうすーい煙のごとく漂っていました。

彼を嫌いになるほどではないけど、何かが満たされていない感じ。

さて、明日出発という荷造りの中、

私はバタバタとスーツケースにものを詰め込んでいました。

赤ちゃんが生まれてから、今この瞬間に生きるというよりも

先々のことを考えて行動することが多くなりました。

今、洗濯物を回しておかないと、

今、お風呂をためておかないと、

今、買い物に行って夕飯の準備をしておかないと

だからこそ、今、頼んだことを今、してくれないことがどれだけ腹が立つことか。

母が『今しないんだったら、もう私が自分でするからいいわよ』

と言ってキリキリしていたのが今更ながら、共感できます。

そんな風にバタバタと洗面台とベッドルームの間を行き来してた時、

アンドリューが私の腕をとって

『今から90秒間、時間をもらえるか?』

と言いました。

『90秒だけよ』

そんな風に憎まれ口を叩きながら彼に腕を取られて

私たちはスーツケースに囲まれた中で座りました。

『今から90秒、二人だけの時間を作ろう』

そう言った時に、昔二人で、よくやっていたエクササイズをしようというのは

暗黙の了解でわかりました。

そのエクササイズとは、ただ、黙って相手の目を見つめ続けるということ。

何も言葉を発しず、

何も表情を変えず、

ただただ、お互いの目を見つめ合うということ。

目を見つめ合った瞬間、彼の目が涙で濡れていくのを見ました。

そして、それと同時に私の目も涙が後から後から、追いかけっこのように出てきました。

目を見たら、何も言わなくても、いろんなことが伝わってきました。

数分経った頃、アンドリューが言いました。

『手を繋ぎたいんだけど、いいかな』

『うん』

そう言って、手を繋いで相手の温もりを感じた時、

アンドリューのもう片方の腕で抱かれていた赤ちゃんも

ペッタリとアンドリューの肩に顔を埋めました。

『こんな瞬間、久しぶりだね。

 この時間がずっとずっとなくて寂しかったよ。

 この時間をずっとずっと欲しかったんだって、今気づいたよ。』

『本当だね』

たった数分、でも、すごく深い数分。

心が愛で満たされた時、

私は、今までの漫然たる不満がフッと浄化されて肩が軽くなったのを感じました。

「Feeling good になったら女性はなんだってできる。」

そう提唱していますが、この後の私の荷物のまとめっぷりったらすごかった。

バタバタはするものの、心が満たされた状態での荷造りがこんなに気楽だとは。

あんなにあれもしなくちゃ、これもしなくちゃってイライラしていた気持ちなんて

一ミリもない。

そっか、赤ちゃんがいて大変だから、相手が何もしてくれないから、別れるんじゃないんだ。

ただ、二人で愛を確認する時間を取ることを忘れてしまうからなんだ。

っていうか、ラブタンクが空っぽになっていたから、イライラしてたんだ。。。

自分が啖呵切った原因、そして漫然たる不満の原因をそう理解しました。

この11ヶ月間、

決して平穏な毎日では、なかったと思います。

決して喜びだけを感じてた毎日では、なかったと思います。

それでも、愛を確認していたら大丈夫なんだって感じた瞬間でした。

さて、今日は空港の近くに一泊して明日ロサンゼルスから日本へ発ちます。

愛をしっかり補充したので、

子宮のクラスで、私はきっとたくさんの愛をシェアできるんだと感じています。

7月13日の子宮のクラスイントロ編、まだ空きがあります。お申し込みはこちらから

モノクロから虹色へ

って思っていました。

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