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どんな言葉をいうか


日本に帰国した時に、家族とカニを食べに出かけた。

私の両親と、兄夫婦とその子供たち。

一番上の長男は今年、大学を卒業して就職をする。

私が大学生の時に、彼が生まれたのを今でも鮮明に覚えている。

とてもとても可愛い男の子で、「ジャニーズに入れよう」と無責任な言葉を連発して義理の姉に言っていたほどだ。

彼が幼稚園の運動会で体操ができている姿をみては泣いたものだ。

そんな彼が男性として、今度は私の赤ちゃんを抱いている。

ちょっと感慨深いものがあった。

そして彼が聞いた。

『いっちゃん、赤ちゃん持つってどお?』

一年に何度会えるか分からない彼に

私は、一瞬で私が今、経験した上で一番のアドバイスは何かと頭をよぎらせた。

彼には何としてでも、素敵な結婚生活を送ってほしい。

そして、言った。

『これだけは、言っとくよ。

 結婚したらね、奥さんが妊娠している時、そして出産して1年が一番大切だよ。

 妊娠している時に、どれだけ自分の気持ちになって行動をしてくれたか。

 どんな言葉がけをしてくれたか。

 出産した後、どれだけ奥さんの気持ちに寄り添ってくれたか。

 どんな言葉を発したか。

 これをね、一つでも間違うと、私たち女性は、シャットダウンする。

 男性に対して、不信感を持つわ。

 それって、頭ではなく、感覚として私たち女性の体の中に刷り込まれるから、

 それを払拭するって大変よ。

 ここを上手に乗り越えたら、きっと子育てもうまくいく。

 だから、この初めの2年、超重要だよ。』

脅しとも近いような、真の言葉を私は彼に伝えた。

少しでも、寄り添ってくれなかったり、突き放された言い方を感じると、

コノヒト、モウ、タヨリニシナイ。

ワタシ、ヒトリデヤッテイクカライイ。

アナタ、ダレ?

チカヅカナイデ、サワラナイデ。

となる。

例えば、つわりの時期。

つわりで青ざめている奥さんに向かって

『お前、いつまで体調悪いんだよ。気のせいだよ。家の中が暗いよ』

なんて言われたら、

コノヒト、モウ、タヨリニシナイ。

となる。

ギロチン処刑ぐらいに、相手との縁を切り

Cut and Cold になれる。つまり、感情の振り幅がそれだけ広いということ。

アンドリューの場合、

『人をヒトリものすごいスピードで育てているんだから、当たり前だよ。

 何を買ってきたらイイかい?』

と言ってくれていたので、

この人、頼りになる。。。。ありがとう。。。。

と涙ぐみ、アラーの神を拝むかのようにひれ伏す気持ちになったほど。

出産後に、思うように体が動かない。

産後の体の調子が戻るのに時間がかかった場合

『いつまで休んでんだよ。』

と言われたら

ワタシ、ヒトリデヤッテイクカライイ。

『また、外のできあいのもの?部屋も汚いし』

とか

『泣かせているのを、泣き止まらせてよ』

なんて言われたりしたら

チカヅカナイデ、サワラナイデ。カオモミタクナイ。

チカヅカナイデ、サワラナイデ。カオモミタクナイ。

チカヅカナイデ、サワラナイデ。カオモミタクナイ。

となる。

男性は、多分、知らない。

女性は、Love と Likeがものすごく近いことを。

男性は、妻がDon't LIke であっても、

もしも彼女が嫌な目に遭いそうだったら、愛があるから助ける。

男性にとってLove とLikeが別々だから。

でも、女性の場合は、旦那さんがdon't likeなことをしたとする。

その状態で、彼が嫌な目に遭いそうだったら、シメシメ、ザマーミロとも思ってみすごす。

だから、離婚会見で奥さんが出て行った時には、すでに離婚を考えている一方で

旦那さんは単純に距離を取るだけだと思っていた。。。

と言うすれ違いはよく起こることである。

嫌いになったら愛さないと言う女性に対して

嫌いでも、愛はあると言う男性の違い。

don't likeとは

例えば

言われたくないことを言われたり

聞きたくない言葉を言われたり

言ったことをやってくれなかったり。

大抵は、女性の場合、聴覚に関わっている。

なんでそんなこと言うの?

とか

なんでそんなことを言われなくちゃいけないの?

とか。

私たち女性は耳で恋をし、耳で嫌悪感を持つ動物。

だからこそ、うまいことを言う結婚詐欺師に引っかかる。

だって、

私のことを一番愛しているって言ったもの。

二人で素敵な海辺の家に住もうねって彼が言ったもの。

おじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒に手を繋いで歩こうねって言ったもの。

そんな風に結婚詐欺師にかかった女性は言っていたのをドラマで見たことがある。

耳さわりがいいことを言う男性に私たち女性は、ほだされてしまう。

だから、前回のブログで書いたように

好きな人が言った一言がずっと心に残っている。

逆に、女性が男性に『あんなことを言っちゃってごめんね』

なんて過去のことを言っても

男性は

『そうだっけ??』ぐらいにしか覚えていない。

女性はあの時にあんなことを言ったじゃない!っていつまでも覚えている。

私たちほど耳が敏感ではないから、

だからこそ男性に言葉を細心の注意を払う必要があることをお伝えしたいのだ。

気の利いたことでなくてもいい。

ただ、あなたの一言がどれだけ私たちの心に深く刻まれるかを知っておいて欲しい。

だから、ワタシの甥っ子へのアドバイスは

『どんな言葉がけをするか』ってとても大事よ。

ってこと。

アナタが発する言葉で、

妊婦、経産婦の女性はアナタを心から信頼し愛するか

アナタを心から軽蔑し憎むか。

その中間は、おそらく”ない”と思うわ。

ってこと。

特にこのホルモンのアップダウンが通常よりも大きく

赤ちゃんを守ることにいっぱいになっている女性の耳は敏感すぎるほど

敏感だと言うこと。

まだまだ若い甥っ子は、その場で理解はしていないだろう。

でも、いつか彼が結婚をして奥さんが妊娠したら

念仏のように彼に伝えようと思う。

うるさい小姑と言われようとも。

どんな言葉がけをするか、とても大切。

女は耳で恋をする動物だから。

モノクロから虹色へ

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