Visualization
新月の金曜日。
太陽と月となんかの星が一直線になるパワフルな時だから、
その時に赤ちゃんが来るんじゃないかしら?
そんな風に、卑弥呼の時代の様な神秘的な言葉を沢山頂き
私も満を持しての出産の心持ち。
ああああー下っ腹がまるでキューピーマヨネーズの新品を
一回スクイーズしただけで全部を出そうとするかのごとく
きゅううううううううううううううううううううううう
と締めつけられる感覚がある。
あああああー潮が満ちているのか引いているのか分からないけど、
潮?月?何かの引力によって私の子宮がぁ〜引っ張られルゥう
と
ベッドに横になる事1時間。
このまま、陣痛に突入か?と思った所で、トイレに駆け込む。
『ああああ、おしるしという血が出てくるのね。そうなのね。』
満を持して、便器を覗き込むけど、そこあるのは、うんち。
ああああー全然思っていたものと違う!!!
『違った〜、アンドリュー。うんこだった〜』
とガックリしてトイレから出て行くと
アンドリューが『ロベルトの誕生日だから電話をしよう!』と言う。
電話でハッピーバースデーを歌うと、照れながらも彼が言った。
『ありがとう。
ねえ、出産のビジュアリゼーションを一緒にしようよ!』と
ロベルトが提案した。
そして、全員で眼を閉じてロベルトから始まった。
『じゃあ、僕から行くね。
うーん、僕が今見えるのは、いずみが光に包まれているところ。
その光がいずみを誘導しながら、赤ちゃんを外へと運んでくれる。
光の中で、赤ちゃんがカラダからスルリと出て来て、愛に包まれてるんだ。
いずみを取り巻くチームが全員その瞬間に畏敬の念で一杯になる。
あああーそんなイメージがわくよ。
さあ、いずみは???』
それを聞いて、彼の言う内容がカラダ中を取り囲み、ふるふると心が震えました。
『わたしは、、、、、光の筒の中にいる感じ。
天と私の膣がつながって、そのパイプの中に赤ちゃんがいて、
スルリと赤ちゃんが出てくるイメージ。天使に囲まれてラッパの中で出てくる感じ。
神様の元で愛をカラダ中に感じるお産が見える』
そう言うと次にアンドリューが
『僕はコーチとして、父親として、いずみを支えているイメージ。
そして、赤ちゃんが産まれて来たらキャッチして、
赤ちゃんの重さを手に感じながら いずみの胸に置くんだ。
その時にフルに感情をカラダ中で感じている。畏敬の念に包まれて
ここに父親としていれる喜びを感じている。』
全員のビジュアルを聞いて、目を開けると部屋がワントーン明るくなっていた。
インテグレイティッドヒーリング(IH)のセッションをしてても
よくこういう事がある。
その人のエネルギーが変化すると、セッション後に部屋の明かりが明るくなる事が。
それを体験する度に人間はエネルギー体なんだと、
愛を発電するとこうなるんだと、アインシュタインが云わんとしている事を実感する。
祈りとは本来こういうものなのだろう。
助けて下さい、、、、と言う祈りだけではなく、
きっとこうなる、だから大丈夫という祈り。
実は、お産に対して、あまりイメージが出来なかった私。
未来のビジュアリゼーションと言っても
不安があると不安の引力が強過ぎて、
今までのストーリーにハマって出られない事がある。
未来の想像??そんな事は言うけどさ、、、、
実際に、現実は違う訳だし。
しかも、本当にそっちに行かなかったらどうしよう。
そっちに行けない自分が新たな失敗者の気がして、
信じてバカ見るのがイヤだ。
また裏切られるの、もう耐えられない。
とそうやって、ブレーキを踏み続けて
古いストーリーの中で生き続ける事をしてしまう。
私の場合、
お産のイメージをするのにこのブレーキがかかって中々イメージが出来なかった。
赤ちゃんとつながる事がとても難しかったから。
どうしよう、、、って悶々としていた。
そして、前回のポーラとの面談でそれを伝えた。
『ポーラ、私ね、1人目を授かったとき、凄く幸せでね
彼女のソウルが私の周りを囲っているのをいつも感じていた。
彼女が去る時も私、分かったんだ。
その時、思ったの。あ、わたし、1人ぼっちになっちゃったって。
でね、今回の赤ちゃんが来てくれたのに、
私、1人目と同じ様な感覚が出なくて。
どうしよう、どうしようって思ってたの。』
この話をして、泣けて来る私がそう言うと、ポーラが言った。
『あのね、1人目の時って誰でも思うものよ。
流産で亡くしたからそう感じているんだって思うかもしれないけどね、
生きていてもそうでなくても、
どんな赤ちゃんでも1人目はそう感じる女性が多いのよ。
だから、1人目がこんなに可愛いのに、
2人目産まれて同じ位可愛く思えるかしら?って思うお母さんも多いのよ。
でもね、赤ちゃんが出て来て、胸に抱いた瞬間に母は思うのよ。
それって、間違いだった。こんなに可愛い子がまた私の所に来てくれたって。
そして、2人目の赤ちゃんとの凄く強い繋がりを、
今までの時間を取り戻すかの様に濃密に過ごしていくのを見て来たの。
私もそうだったわ。
今までのあなたを見て来て、
あなたもきっと赤ちゃんを抱いた瞬間にそんな事はぶっ飛んで
愛で一杯の体験をすると私は感じているわ。』
それを聞いて、ホッとした。
単純なもので、彼女と話した後、私は赤ちゃんに会うのが楽しみで仕方がなくなった。
お腹の赤ちゃんとつながりたくてつながりたくて仕方がない自分がいるのを
心の中に発見した気持ちだった。
「きっとこうなるから、大丈夫。」という祈りをポーラからもらった気がした。
そんな時にこのvisualizationを誘導してくれたロベルト。
一つ停滞しているものが外れると
新しい本当に自分の生きたい所へ向かっていくエネルギーがドンと出て来る。
これは、IHのセッションで本当によく経験する。
カチッと新しい本当の自分にハマった感じ。
独身で一生いくかと思ったけど結婚した友達、
妊娠を望んで色々と試行錯誤の末、妊娠したお友達、
子育てを奮闘しながら、それもまた楽しんでいるお友達、
全然お金がない所から、お金を稼げる様になったお友達。
不治の病を克服したお友達。
そんな自分の人生を諦めないお友達からインスピレーションや希望をもらってきた。
そして、その1人に
『あなたのおかげで、私、ここまで来れた。あなたの幸せにあやかれたよ。』
そうお友達に言ったとき、
『あやかる???
私ね、何もしていないよ。助ける事もしてないし、アドバイスもしていない。
いずみちゃんが、自分がそこに行きたいって思って、
いずみちゃんが自分から、ここにきたんだよ。』
ああ、なるほど。
そうか、あやかる、誰かに何かをしてもらう、、、じゃなくて
私もこうなりたい!というインスピレーションや希望をもらったんだ。
私はあなたとは違うのよ。
あなたは良かったかもしれないけど。。。。
ではなくて。
すでにそこのステージに移行した幸せな人と話す事。
それは、『きっとあなたもこうなるから、大丈夫』という祈りに近いのかもしれない。
私の大好きな強い人は、前の章から次の章へと移動する力を持っている。
それを信じて体験している。
だから、皆、優しいんだ。
身を粉にして助ける優しさ、自己犠牲の優しさではなく
「希望を与える」優しさ。
相手も来たいならそこに来れる強さを持っていると信じれる優しさ。
そう言う人たちに囲まれると、私も周りの人に対してそうありたいとも思う。
さあ、仙骨が重くなって来た。
仙骨の穴を通じて子宮とつながっている神経が、
脳とコミュニケーションをとっているのが分かる。
重くてズシンとしている。
頭もボーッとする。
下半身がジンジンする。
前回の流産の時の前駆陣痛と似ている。
もうすぐ始まるんだろうな。
カイロプラクティックに行って、仙骨の場所を整えてもらおう。
赤ちゃんが光の筒をまっすぐ出て来やすい様に。
モノクロから虹色へ