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メルトダウン

(日本から香りの配達物。出産の時に使ってって、恵子ちゃんが送ってくれました。

 彼女の創り出す香りとは不思議なもので、このギフトが届いた日に、私の感情は解放されて、コントロール制御が不可能になりました。

 それでも本来の道にたどり着くのに必要な香りのサポートとして大切だったんだと後から気づきその香りのすごさに驚きました。

 彼女の香りをぜひ自分の人生に応用してみるとひらけてくることがたくさんあるかもしれないです。ご興味がある方はぜひ。)

もしも、新しい素敵な彼氏と付き合って、これから仲が発展していくだろうという時に

以前、心から好きだった男性から連絡がきて、付き合おうと言われたら、

あなたはどちらを選びますか?

そんな月9のドラマか?!ってな話。

Dr.キャップの所で出産を決めた矢先に

私が大好きな助産婦のポーラから電話が来て、

『もしもあなたがまだ自宅出産にオープンならば、

 私はあなたのお産に立ち会いたいと思うわ。

 来週の金曜日にアポイントメントが取れるので、もしも興味があるならば

 連絡をちょうだい』

と。

彼女が連絡をくれたのは、アンドリューが彼女に連絡をしたから。

『全てのメディカルの結果をいずみはパスしたんだ。

 もしもスケジュールが空いているのであれば、いず美は自宅出産をできないだろうか?』

と。

それを受けての、彼女からの返答。

動揺した私。

だって、ドクターキャップのもとで産むと決めていたから。

頭の中でもシュミレーションをしたし、

自分の中で彼のところで産む意義があるのだと言っていたし、

きっと病院のシステムを知る体験になるだろうと自分のこれからを肯定する姿勢でいたから。

そしたら、自宅出産のオプションが出てきて、混乱をした私。

『君は、エキサイトをしていないね。なぜ?』

そう聞くアンドリューに、口では

『だって、もうドクターキャップのもとでやるって決めたし、

 今更ポーラと関係を築くのは遅いし』

と答えた。

そうやって口から出てくるが、心から出てくる訳ではない変な感じも同時に私は感じていた。なんか、私、嘘をついている感じがする。

自分に

(なぜ混乱をしている???)

(自分がしたかった自宅出産をできるというカードを出されて、なぜ???)

そう心の内側に解いて見た。

その晩、アンドリューが帰宅し、

『決めたかい?僕はきみがどちらに行くのもサポートするよ。ただ、自分がこうしてい

ればよかったと思うお産ではなく、自分がしたいお産を選んでほしい』

そういう彼に

『でもさ、ドクターキャップのもとでお産したら、全部で250ドルで済むんだよ。

 ポーラのところに行ったら、私たち50万以上も払わないといけないんだよ?』

と言うと

『お金が理由で自分がしたい事をできない人生の選択を僕はして欲しくない』

と一喝。

そんなの知ってる。

じゃあ、私は、なぜ、こんなにためらっているんだろう。。。。

そして、夕飯時になり

アンドリューにポツリポツリと話をし始めた。

『私ね、ドクターキャップに会って本当に良かったって思う。 

 でも、やっぱり病院が私のしたいお産の場所ではないのも感じる。

 ただね、

 私、ここまでの3ヶ月間、何かしら自宅出産から遠ざかることが沢山あった。

 胎盤の位置でも、

 低胎盤で2週間前まで自然分娩ができるかどうかも分からなかった。

 糖尿の検査でも、

 普段絶対に摂らないであろう100gもの砂糖を飲んだ時

 どうしてこんな目にあうんだろうって。。。

 その砂糖を飲んだあとね、赤ちゃんがお腹の中でバタバタするのを

 ごめんね、ごめんね、私の体が砂糖をハンドルできないからこんな目に合わせてごめんねって泣きながら、お腹を撫でたの。

 そして、私、毎日4回も指を針で刺して血糖値を調べないといけない。

 毎回、ほんの少しだけど、それでも痛くて、血が出るたびに、

 こんな自分を痛めることをすること自体がクエッションだった。

 自分をホールドするのに、私は精一杯やってきて、

 そして、先週のドクターのアポで、GBSがポジティブ(バクテリア)だったから

 抗生物質を摂らないといけないってなった。

 私ね、こんなに何回もテストがあるたびにパスできなくて、

 本当に私は自分で産めるのだろうか。

 今度は何のテストに私は失敗するの???って思っちゃう。

 全部のテストがクリアになっていたら、

 私はきっと自信を持って自宅出産に向かっていた。

 でもこれだけ、テストにことごとく失敗をすると、

 もう自分の中の自信が虫に食われているように、スッカスカの状態なのよ。

 ああ、私は病院の手を借りないと出産できないfailureな体なんだって。

 今度はどんなfailureがくるのだろうか、ってloserな気持ち。

 だから、ポーラの選択肢が出てきても、それを選択する勇気が私にはない。

 怖気づいてる自分がいるのが、本当に情けないんだよ。

 でも、これだけ失敗を繰り返して、テストに合格できない私に

 本当にできるのか?って言う不安が心の住みついている。』

もうこれを言っている時には、自分が情けなくて悔しくて、それでも

その不安がいなくなってくれなくて、泣き叫んでいた。

アンドリューが後ろから抱きしめてくれるものの、

『あなたにわかる訳が無い!!!!』とその手を振りほどくほど、私は自分の不安を

あえて口にしたことで、取り乱していた。

まるで2歳児の子供が思い通りにいかなくて泣き叫ぶように。

『あなたは幸せでいいわね。結局、不幸せな人の気持ちが分からないのよ。

 そう言われたこともあった。

 幸せに見えるかもしれないけど、

 その裏で何が起きているか、なんてそう言う人は知らないんだ。

 私が唯一選択をしていることは、

 どんな事があっても自分は愛の周波数を選んで生きているだけ。

 血糖値だって、胎盤の位置だって、自分に起きていることに対して、

 私って可哀想だわなんてエネルギーを選択しないように、しているだけ。

 キツイとは思う。自分の感情は素直に認める。

 でも、だからと言って、

 私は犠牲者の立場は取らないって決めて自分を強く保っている。

 私の立場にもなっていないのに、

 勝手に、私に嫌味を言ってくる人に対してだって、

 私は、自分を保っているのに精一杯なんだ!!!!

 うわーーん!!!』

そう言って泣き喚いた。

どれぐらい泣いていたか分からない。

心が疲れ果てるほど泣いた。

こんな不安があったことに、言ってる自分も驚いた。

アンドリューが言った。

『It is powerful work. 』

と。

『こうやって自分の内側の不安と向き合ったら、きっとわかるよ、

 君が本当に望んでいる事が。』

誰かが私の出産方法を決めてくれたら楽なのに。

そしたら、全てその人のせいにできるのに。

だから、病院だったら楽だ。

何かあったら病院の指示でこうしたから、仕方なかったと言える。

私はそんな風に逃げようとしたんだ、きっと。

自分に不安や疑いを持った瞬間に、こう言う風に逃げる事が起きる。

そして、愛から遠ざかり、誰かの奴隷になって生きていくことを自分が選択をしていくことになる。あたかも、誰かのせいにしながら。

これは私じゃない。。。。何を選択しようか?

そう思いながら、泣き疲れて寝てしまった。

モノクロから虹色へ

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