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足の指の間の向こう側


(*写真のクリスタルボトルはこちらから)

最近ふと思いだす事があります。

私の知り合いのオジさんと小さい時にお風呂に一緒に入った事がありました。

まだまだ小さい私は家族以外のオジさんとお風呂に入る事がとても興味深かったです。

父親や母親のカラダを洗う順番、お風呂に入る時間の長さ、風呂の温度、

すべてが全く違っていたからです。

カラダを洗う時に、オジさんが言いました。

『いっちゃん、足の指の間を石けんでゴシゴシ洗うんだ。』

足の指をこんなに丁寧に洗うなんて、大雑把な私は、意識もした事がなかったので

とても鮮明にオジさんの洗い方を覚えています。

牛乳石けんで泡立てて、桶にお湯を張って、腰掛けに座り

一個一個の足の指の間に手の指を入れて、ゴシゴシと洗います。

いつもオジさんのカラダはふんわり牛乳石けんの匂いがして、

つやつやでした。

大人になってから、人のカラダを触らせて頂く仕事につきました。

ある日、人の死に関わる内容で、

インテグレイティッドヒーリングセッション(IH)がありました。

たかが90分のセッションで、魂のアライメントが整ったら、

ここまで人って変わるのだと感動をしました。

ただ、なんとなくカラダが重たかったので、熱いシャワーを浴びながら

ふとオジさんの事を思い出して、足の指を一本ずつ丁寧に時間をかけて洗いました。

一つずつ泡を立てて丁寧に。

一つずつ洗っていくと、自分の足が床に吸い付く感じがして自分のグラウンディング力が戻って来た感覚がありました。

右足を終えた後の左右差が半端ない!

そう言えば、あのオジさんも人の罪に関わるお仕事をしていました。

刑務所の監視を40年間していました。

人の闇の部分を見るとき、いつも自分の光を忘れない様に

グラウンディングって大切だとふと感じ、足の指を洗いながら、

あの優しいオジさんの事を思い出しました。

もう亡くなりましたが、あの幼少期に教えてくれた足の指を洗うと言う意味を

こんなに年月を重ねてから理解する。

人の教えはその時には分からなくても、いつか時が来た時に知恵として戻って来るものなんだと感じた夜でした。

モノクロから虹色へ

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