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結婚式


スペインに行った一番の大切な理由は、大切なお友達の結婚式に行く事。

彼女とはアメリカで出会って以来、10年の仲。

この10年沢山の山や谷を一緒に見守り合った。

私がピラティスの初めてのビジネスカードも彼女が作ってくれた。

彼女の男性の遍歴も知っている。どんな人と付き合い、どんな事で傷つき、

どんな事に悩み、どんな事で癒されて行ったか。

彼女が婚約をしたと聞いた時には泣いた。

結婚式に関しても、二人で色んな話をした。

子作りにしても、二人で沢山話した。

ナプキンにかえる事も伝えた。私が知っている事を全部伝えた。

涙もろい彼女は私に会う度に大きな瞳からボロボロと涙をこぼして

『なんでこんなに泣いているんやろ〜』ってよく泣いていた。

とても美人なのに、自分のもっている美しさを充分に理解していない彼女。

とっても魅力的なのに、いつも自分の年齢を気にしていた。

いつかきっと彼女の真の美しさに惚れて、それを彼女に分からせてくれる人が出て来るって信じてたから、やっぱり彼女に恋人が出来たときは本当に嬉しかった。

喧嘩した後も

『やっぱりこの人の事が大好きやねん』

そう言いながら泣く彼女が愛おしかった。

そして、その彼女のお腹に赤ちゃんが出来た。

赤ちゃんが出来た時には泣けた。

良かったねぇ、良かったねぇと自分の事の様に嬉しかった。

人の幸せがこんなに嬉しくなるものなのかと、自分でもビックリした。

スペインに来てからよく泣いているけど、彼女の事を思うとき

いつも涙腺が緩んだ。

彼女がバージンロードに立った時、もうカオが紙袋の様にグチャッとしてしまった。

自分の泣き顔は好きじゃない。

でも、彼女の事を思うと泣ける自分は、とても幸せだと思う。

これだけ、私にとって大切に想うお友達がいる事はとてもラッキーだ。

すごく美人だった。

花嫁独特のオーラと妊婦独特のオーラとが重なり合って

スペインという土地にとても綺麗に映えていた。

式の前、彼女の父が私の元に来てくれた。

そして、少し二人で話した。初めてお会いするお父様。

でも、二人で話しながら、二人で泣いた。

結婚する事、妊娠する事。

20代の頃は、そんな人並みのレールに沿った生き方、つまらねええって思ってた。

そう言うのを英語でRite of passage って言うって習った時、くだらねえーこんな普通の人が送る道のりに乗らねえって思ってた。

でも、今は、「愛する人」と一緒になり、子供を作り、家庭を築く事が

どうして

何千年も続く理由がようやく分かる様になった。

この夜は1時半まで、生バンドに合わせて踊った。

疲れていたけど、祝い=踊る事だと感じて。

そして、そこに参加していた人は色んな国の人達ばかりだった。

気さくにみんなと話し、踊りまくりました。

こうやって、これからも、彼女とまた一生を通して、Rite of passageを楽しみたい。

愛する人が愛する事をするのは、いつでも愛おしい。

結婚おめでとう!

モノクロから虹色へ

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