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我が子にトラウマを与えたと心配した母

先日、「子供を見てほしい」との連絡をいただき、

お子様とお母様が一緒にセッションに来てくださった。


「はーい!」

とドアを開けて

その子の表情を見たとき


(セッション必要か?)とふと思った。


目がしっかりしてるし

表情もティーンにしては、クリアだし

お話もできるけど、良い子な素振りでもない。


っていうか、ボブマリーが流れていそうなぐらい

陽気でマイペースな感じですけど。。。。


そして、セッションルームに入って、



「どうしましたか?」


と聞くと


お母様の方が、


「この間、お誕生日会をしたんですけど、

 私自身、10名しか呼べないって言ったのを覚えていなくて、

 娘が10名選んだんですけど、娘は大好きな仲良しのお友達を呼べなくて。

 そのとき、もう一人呼びたいって言えば良いのに、

 

 きっと私が幼いときに、結構ダメとか言ってきちゃったから、

 娘は言いたいことが言えない子に育っちゃったんじゃないかなと。」


話してくれた。


「他にも、どの学校の先生にも良い子だって言われて。

 良い子すぎて、大丈夫かなって思って。」


とも、母親の心配を教えてくれた。


「もっと自分がやりたいことをやりたいって言えば良いんだよって思っています。

 良い子すぎて。なんか。。。。

 

 学校で良い子みたいだけど、私も学校では良い子のフリしてたし」


とも。



話を聞きながら、横のお嬢様を見ると、

「ふーん」って言う表情で聞いてた。


「えっと、質問なんですけど、

 じゃあ、〇〇ちゃんが、好きなこと言い始めて、やりたいことを言って、

 そこに、ちゃんとお母様は対処できますか?」


と聞いた。


大抵、子供にこうあってほしいと願いつつ、それをさせないように育ててきたのは親であり、

子供だけが、単独でおかしくなっていくことはないから。


すると、うふふふふ、テヘヘっへへと笑いながら

「なるべく応えるようにします。」

と言ってた。


そして、お嬢様の方を向いて私は聞いた。


「ねえ、そのお友達を呼びたかったの?我慢して、言えなかったの?」


と聞くと


「いや別にそんな近い友達じゃないし」


と答える我が子に


お母さんは


「え!でも、お昼を一緒に食べてるって言ったじゃない。その子の名前もよく家で聞くし」


と、補足するように話してたけど


「でも、トップ10に入るお友達じゃないんでしょ?」

と私が聞くと


「そう。私は10名の仲が良い子を選んだ」

とお子様はいう。


でもお母様は

「でも、私が10名って言わなければ、あの子も呼べたのに。。。」

と一人で後悔をしている。



その会話を聞いて、


「えっと、お子様、セッションが必要なように見えないんですけど。

 なんか、ちゃんと自分がしたいこともわかってるし、病んでる表情じゃないんですけど。


 げんに、お母さんが見てる世界とお子様の世界が全く違っていません???」


というと


お母様の方が


「あれ?もしかして、私?」

と言うので



「そうです、メンタルな病気は、お母さんの方ですね。」


と、私は笑って伝えた。



それでも、


その他にも、自分の態度が我が子にどれだけのトラウマを与えてきたかをいっぱい教えてくれた。

きっと胸の中にいっぱいの「やらかした」自分を反芻しては、反省をしてきたのだろう。



ところが、現状は、母親の口から、悔やみながらトラウマという言葉が出るたびに、

隣に座っている娘さんにマッチしない。


それでも、

私は、このお母さんの思いはすごく伝わってきた。


母親なんて初めてやることで、分からないことだらけだ。


自分がした発言が、我が子にどんな影響を与えるのか

自分のしてる行動が、我が子にどんな考えを及ぼすのか、


本当にこれでよかったのか。

あの時の自分はこうしておけばよかったのではないか。


最善を尽くしたとはいえ、大事な我が子の未来に変な影響を与えてしまっていないのだろうか?


そんな想いが、「私がトラウマを与えた」という言葉になって出てきてるのかもしれない。


そう思い、私は

「ねえ、〇〇ちゃん。お母さんを安心させるために付き合ってくれる?」

とお子様にお願いをして、


マッサージテーブルの上に寝てもらった。



我が子の体の反応をみていくことが、お母様にとってきっと一番の証明になるし、納得するだろうから。


私は、彼女の体をチェックして行った。


何にも問題がない。



お母さんが心配してるような彼女ではない。


筋肉も力強いし、人の影響を受けない強さがある。


一人でオロオロしてる母親をよそに、この子は淡々と我が道を進んでいる。






子供は

いろんなタイプがあると思う。


母親のメンタルな影響を一手に引き受けてしまう子。


そして、


母親のメンタルの影響を受けず、ある一定の距離をちゃんと心の中に置いて我が道を進む子。


(*今まで親子のセッションを見てきた中で、後者の場合は、父親が安定していて、子供と密に関わっている場合が多かったりする。)



かく言う私の娘たちも、

母親のメンタルを引き受けるのは長女で、一切私のメンタル無視の我が道をいくは、次女。

に分かれる。


全く母親の影響を受けることはないとは、言わないけど、

それでも子供それぞれの気質ってあるのかもしれないと思ってる私です。





さて、マッサージテーブルに乗った娘さんの体に聞いてく。


頭の中でお母さんが一番気にしてることをスキャンしながら、筋肉反射テストの説明。


「自分の名前を行ってみてくれる?」


そして、筋肉を押す。


「強いでしょ。真実を言うと、筋肉は強くなるのよ」


そして、私は頭の中で、(一番母親が聞きたいことってなんだろう?聞いたら安心することって。)って思って聞いてみました。


「私はお母さんが好きですって、いってみてくれる?」


と言いました。


筋肉が強ければ、

好きだと言うこと。


そして、目の前で娘の筋肉が微動だにしないことを、お母さんに見せた。


次に

「お母さんって言ってみて」

と言いました。


ストレスを感じると、筋肉は力が弱くなるものだとつたえて。


もしも、お母さんが好きだとしても、彼女のなかに少しでも母親への無意識化のストレスがあるなら、反応をするだろうと思ったから。



「お母さん」


そう言った彼女の筋肉は、がっしりと強く微動だにせぬ。


つまり、お母さんに潜在意識レベルではストレスを感じていないと言うこと。

(見るのも嫌、とか、一緒にいて辛いとかを隠してるわけじゃないと言うこと)




次に母親が一番心配してること。母からトラウマ。




「オッケ、お母さんにストレスはないね。じゃあ、お母さんからのトラウマって言ってみてくれる?」


そして、トラウマという言葉に体は反応をするのだろうか?

トラウマがあれば、筋肉は弱くなることで教えてくれるだろう。

そしたら、そうであればワークして取り除けばいいし、母親にとってもトラウマが詳細にわかって安心だろう。




「お母さんからのトラウマ」


そう言った彼女の筋肉はまた、がっしりと力強く、全然動かなかった。



トラウマ、結構、お母様、羅列していたけど、ないんかい。



私は、ジロリとお母さんを見て


「あの〜他に何か聞きますぅ???」


と言いました。



少し涙目の彼女を見て、きっとホッとしたんだろうと、理解しました。


子を思う母親であれば、愛する我が子に自分が少しでも影を落とすような影響を与えたと思うと

胸が締め付けられる思いになるはずです。



そして、伝えました。


「お母さんが、ガミガミ言うのは悪いことじゃないと思います。

 だって、友達じゃないから。お母様に言われなかったら子供はどこで学べば良いんですか?

 きっと、自分のことを思って、言ってくれてるってお子様はわかっていると思いますよ。ね?」


と、娘さんを見ると、頷いていました。



でも、ポイントは、どの観点から言葉を発するかだと思うので

こんな実験をしてみました。



「ねえ、お母さんは、私を信頼しているって言ってくれる?」


そう言って、筋肉を押しました。


すると、さっきよりも驚くほど強い筋肉の反応。


みてても超合金?と言うほど、ガシーンと強い筋肉の反応が見えます。


「では、お母さんは私を心配しているって言ってくれる?」


すると、あんなに力強かった筋肉は、ヘニャヘニャに。


本人に「もっと強くしてーここに脚を置いておいて!」と言ってもう一度チェック。


それでも、ふにゃり。



「ああああーもう、本当にこれでよくわかりました」



そうお母様が言った時、

きっと安心しただろうなあって思いながら、お母さんの表情を見ていました。



私は理解できます。

自分の子供に色々やらかしたと、罪悪感を持つ母親。

そして、その罪悪感を償うように、日々の行動をしてしまう母親。

言う言葉やかける声など、本来の自分から離れて頭で一所懸命に考えて計算して、

どうだったら、これ以上傷つけずに済むだろうか。

どうだったら、今までの罪を償えるだろうか。


そうやって考えて、自分らしさを子供に見せることなく

時間を過ごしてしまう。


きっとそんなお母さん、世の中に多いんじゃないかなって。



それにしても

こうやって自分の子供の体にチェックできてよかっただろうな。

見せてもらえて、ほっとしただろうな。


そう思いながら、セッションを終えました。



一週間経って、そのお母様が

「あの日から、本当に心が楽になって。」



そう話してくれた笑顔が穏やかで可愛くて、落ち着いてて、

私は、すごく感謝の気持ちでいっぱいになりました。


そして後日、セッションの感想をいただきました。



イズミちゃん、先日は最高のプレゼントをありがとう💕


ずっと何年もどうすればいいのかわからなくて霧の中をもがいていた感じが、その霧が晴れて心も体もスッキリして、そして愛に満たされた世界に導き出された感じです。


いつもIH(インテグレイティッド・ヒーリング)には助けられていたんだけど、自分が1番求めてるところに行けてない気がしていたんです。



今回はゴールにたどり着いたような気分でした!


ブログは何度読んでも笑えてしまう位、そんなことを気にしなくてもよかったのにー、なんであんなにぐるぐると頭の中を回って何年も思い続けてたのは何だったんだろうと笑ってしまう内容でしたね。


というか、あの時はなんでそんなふうに考えるかわからなかったけど、


今は笑って受け止められるようになりました。

しばらくするとまたあの悪い癖が出てネガティブに考えるのかもしれないと心配にちょっとなったけど、


その時にはイズミちゃんが言ってくれた例え話の


”海が美しいのは私のせいだ、波ができたのは私のせいだ、イルカが泳いでるのは私のせいだ”


って何でもネガティブに考えてしまう癖を笑話でしてくれた事を思い出すたびに心配が笑い話に変わってくれることになりました。


もう今までの悪い癖が消えてくれたみたいです。



自分の娘が私のことを好きって言ってくれることを信じられない自分てなんてアホでもったいない時間を過ごしたんだろうと思いました。


今回イズミちゃんを通して彼女を見ることができたことで、


彼女がとても強くて私が何の心配をすることもなくやっていける子なんだなと思えるようになりました。


今まで私が彼女にしたことを後悔ばかりしていたんですが、彼女はそれについて何とも思ってないこと、ちゃんとママとして愛してくれていることがわかり感じたのがとても嬉しかったです。


これから私は私らしくやっていけるだろうし、彼女のやっていく事は安心して見守っていけるようになると思います。私の誕生日前だったんで最高のプレゼントをもらった気分です。ありがとうございました❤️



この世に一人でも自分の母親業に安心してるお母さんが増えたら

未来は明るい。

そう、私は信じています。


モノクロから虹色へ






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