top of page

不良姿勢の直し方

先日、ピラティスのインスタの方にこんなメッセージをいただいた。


「不良姿勢を治す方法を教えてください。」


私は、ピラティスを教えることはしているけど、フィジカルセラピー(医学療法)を教えているわけではないので、少し困ってしまった。


というか、不良姿勢というものが存在するとは私はあまり思っていない。

もちろん、猫背とか巻き肩とかストレートネックとか変形性膝関節炎とか、体に痛みの不具合が出ることは承知しているが、



猫背や巻き肩になるときも、それもまた、体の表現の一つだと思う。


いや、猫背になりたい時もあるぜ。


あのマリア様だって、相当のストレートネックだし、膝関節炎だって、膝の不具合ではなく、栄養バランスからきてる可能性もあるから、姿勢を治すことを目的と言っても、姿勢がどれだったら”治った”になるのだろうか??

と思っている。


ただ、それらは表現の一つでしかない。


もちろん、ピラティスをおしえたての頃の私は、良い姿勢を目指して、

クライアントさんにも体がいかにずれているかを指摘し、

それを一生懸命に治していた。


自分も座る時とか真っ直ぐにいい姿勢で座るように努力したり


脚を組んだりしたら股関節がずれると思って常に真っ直ぐに座っていた。


でも、今は思う。


集中している時の体はその人それぞれ違う。


左頬を前に出して真剣に聞く人もいれば、


頬杖をついた方が安心して集中できる人もいる。




全員が真っ直ぐ、教科書通りの姿勢で聞くなんて、軍隊みたいで、それこそ怖い。




その人の表現方法がある。




バイオリニストの人を教えていた時、彼女は1日に十何時間も左肩を前に出して演奏をする。

「真っ直ぐ、体をもとに戻せるようにピラティスに来ました」

と言った時、かなりの不安を感じた。


ニュートラルの模型骸骨のポジションに戻すという意味だろうけど、

一日十何時間もある一定の体勢でいるのに、



たかだか週3回の1時間のレッスンで、ニュートラルを期待されるのは

無理が相当あるし不自然だからだ。




あなたは一日中左肩が前に出てるから、ピラティスをやるときは、右肩を前に出しましょうというのは

安易すぎる。


それよりも彼女には彼女のエネルギーの出し方があって、それが彼女の表現方法なら、


そのバイオリンを弾いてるその時に、エネルギーがぐるぐる回るように使えばいい。


『治す』『正す』『直す』時間ではなく、

いつでも

心地よく体を使って表現できる体にトレーニングしていく。


すると今まで以上にエネルギーが回って、どの姿勢も心地がいいわーってなった。


体を真っ直ぐに動かすようにするのは、それ専門の方々の仕事にお任せします。(ぺこり)



私の仕事は、力のエネルギーの掛かり方がぐるぐっると回るように

体の各所をひとつに繋げていくこと。


そしたら、体は驚くほど元気になる。

自分らしい表現方法で、元気に自分らしく体を動かす人になる。


その経験があるから、不良姿勢を治すというコンセプトは持っていない。


チャクラのワークショップを過去に受けた時、

チャクラが見えるという女性が教えてくれた。


「普通、第一チャクラって赤色いって言われるでしょ?あれ、嘘よ。その人にはその人の人生があるからね、それを帯びた色になるの。だからチャクラはね、その人の人生そのものを表してるわ。」


それを聞いて、その人らしい動かし方があり、その人らしい姿勢があるよねって

思った。


だから、

その人らしさの表現を十分に発揮させてあげることが私のピラティスにおける仕事だと思っている。


だって、それが出来たら、本当に「私が私でうれしい」って、絶対に感じるから。


絶対にって、言えることなんて本当はないっていうけど、

今まで、自分の体のエネルギーがぐわんと回ったときに自分を素敵だ、自分が好きだ、自分でよかったって思わなかった人を見たことが私はないから、敢えて絶対に感じるといいたいざます。


それを

教えてるのがSoul Of Pilatesです。


さあ、今年の

マスターコースを教えることを考え始めてて、楽しみです。



モノクロから虹色へ



Featured Posts
Recent Posts
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page