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お口でのご奉仕の件


(*彼女は美しかった。でも、雑誌で見るようなあの手の美しさじゃないんだ。

 彼女は美しかった。彼女の考え方がさ。彼女は美しかった。というのも、彼女が大好きなことを話している時の目の輝きがね。彼女は美しかった。例え、悲しくても周りの人をほほえませてしまうことができる才能がね。一時的な見た目の美しさが美しいんじゃなくてさ、彼女の魂の深いところにあるのものが美しかったんだ。)



お口でご奉仕するっていうことを知ったのは、いつだろう。

覚えいてない。

でも、あまりいいイメージではない。


できれば、避けて通りたい一つ。


今回のYouTubeで、男性みんなに

「この行為はどういう意味をあなたたちにもたらすの?」


と質問した内容を話した。


でも実は、ここで一つ話していない内容がある。


彼らたち一人一人に質問する前に、1人の男性に質問をされたのだ。


「まずは君の中に存在する、その行為への傷をワークしよう。

 そしたら、きっと僕たちの声がまっすぐと入って受け取れるだろう。」


確かに、自分の中にそれを受け取りきれない傷があった時、

どんなにいいものをもらってもエンジョイできない。


それは、言ってみれば口内炎があるとき

どんなに美味しいものをいただいても、フルには楽しめないのと同じだ。



1人の男性がそれを言った時、私は、すごく嫌悪感を感じた。

嫌だな、やりたくないなっていう感じ。

チェ、おちゃらけて逃げきれなかったか、という感じ。


ワークのプロセスをしていく中で

私の中で一つ忘れていた記憶があった。


それが、

私が大好きだった人に、私の後頭部の髪の毛を掴まれて彼の下半身へ顔を突っ込まれたことだった。


あの時の

男の人の圧倒的な力の強さ

男の人の怒りが伝わってくる荒々しさ

男の人に平伏すしかない女性の力の弱さ

男の人の言葉しないがそこにあるネガティブな感情の波


を後頭部に今でも感覚として残っている。


「嫌だ」「やめて」と言おうものなら、その先は見えている感じだった。


銃を突きつけられたら、もう何も太刀打ちできないように、

女性にとっての男性の力は、ひれ伏す以外の方法はないように感じた。


無力であり

惨めであり

情けなく

悔しく

ヘドロが出そうな感覚だった。


時と共に「記憶」は薄れる。

でも、その「感覚」はマジマジと今この瞬間にも色褪せることなく、存在をしていた。


ただ、押し入れの引き出しにしまったにすぎない、その感覚を出した時

私は、言葉にならない声で泣いた。


男性のグループで、男性にオイオイと泣くその姿を見せた時

彼らは、目を細めながら私を見守っていた。


YouTubeの中で私が、そのグループの彼らの言葉を思い出して泣くところがある。


私の中で、新しい考えがまっすぐに入ってきたこと。

私の中で、過去の経験以外の経験をしてもいいのだと許可をしたこと。


そして、

あの時の彼は、ただの暴力にしかならないアプローチでも

「愛される」ことをただただ欲しかったのかもしれないということが心をよぎった。


暴力を許すつもりはない。

ただ、あの時の若い私には見えなかった男性の心のひだを

今は少しだが感じられるところまで

きたのかもしれない。


以前、

家父長制に異議を唱えるフェミニストの女性の本を読んだ時


「男性は女性の本来持っているパワーを奪い、自分達が上に行くように世界を制したくせに

 その上でも十分ではないとばかりに、

 まだ女性を暴力をふるったりレイプをしたり、と悪が止まらない」


と書いてあった。


私には、この文章がとても犠牲的に感じて彼女が言わんとすることを100%享受しがたかったが

どれだけ力を奪ってもまだ足りないのだとしたら、

きっと男性が欲しいものが手に入っていなくて、

おそらくだけど、それは人類共通の「愛」が手に入っていないだけなのかもしれない。


「愛?そんな戯言、気持ち悪い」


そういうかもしれない。


じゃあ、言葉を変えてみる。


あなたへの


尊敬の気持ち

感謝の気持ち

ケアする気持ち

愛おしい気持ち

健康でいてと思う気持ち

信じてる気持ち

あなたがいてくれてよかったという気持ち

あなたが生きてくれてよかったという気持ち


それらの気持ちを欲しいが故に、暴力が出たとしたら。

もっともっと、わたしたちは普段の生活での人との関わり方を見直していくところから

始めることが最終的に男性からの女性への暴力の根本的な解決になるのかもしれない。


今回のYouTubeもお楽しみいただけたらと思います。


今回は年齢制限を加えています。許可のボタンを押すと通常通り見れますので、

安心してみてください。





モノクロから虹色へ



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