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ああ、家族旅行

昨日の夜23時過ぎに家族旅行から戻ってきました。


アンドリューと私が初めて旅行した場所であるハワイに行ってきたのですが

7年前の自分たちの関係と、今の幼い子供が二人いる関係では

驚くほど状況が違いました。


それでも子供が海を見てはしゃぐ姿を見るのは、やっぱり嬉しくて

家族でやることや時間が限られているけど、

身体中がしんどいけど、

それでも行ってよかったなと思いました。


今度行くときは、子供が大きくなってから、

もしくは夫婦二人で行きたい。


今回は私の備忘録ですので、なーんの学びも気づきのシェアもありませんが

お付き合いいただけたら嬉しいです。


ハワイでの時間、何が大変かといえばタイムマネージメント。


ハワイで、ぼーっとのんびり過ごせばいいじゃない。


それは、単身か、カップルか、もしくは、子供がある程度大きい人のコメントであり、

この二人のチビ猿を抱えていくと

お昼寝という体のシステムが入ってくるわけです。


いつもと違う状況で寝にくいのか、

いつもと違う状況で興奮しすぎているのか。


まあ、それでも私たち夫婦は、流れに乗ってやり切ったわけです。


そして、最後にやっぱり気持ちよかった谷でちょっと気持ちを落ち着かせてから

空港へ向かおう。


そう思っていたら、時間はどんどんすぎていき

やばいやばい!と言いながら空港へ向かいました。


「忙」しいは「心を亡くす」と書きますけど、まさにその通り。



車を降りたら、まず娘の靴が見当たらない。


『どこに置いてきたの??』

と聞くと

『知らない』

という。


どこを見渡してもない。


もうしょーがない!

抱き抱えてチェックインカウンターへ。


すると荷物が1キロ超しているという。


ええええーと大きなスーツケースから中のものを取り出す。

その中の一つが、カリフォルニアからわざわざ持っていったガラスの容器。


そして、チェックインが終わると、長女がうんこしたいという。


彼女のうんこが始まったら長い。

彼女の中でうんこの儀式がある。

まず、ひとりになってどこかの陰に隠れる。

そして、そこで一人で歌を歌いながら、うんこのメンタルゾーンに入る。


それを邪魔してはならない。

焦らせてもならない。


なんとか彼女のうんこが終わり、

『やったーまま、うんこしたよ!』という。


そこにアンドリューからの連絡で

『検問のラインがすごく長い。間に合うかわからん』という。


そして、私たちは、急げーとそちらへ向かう途中に

ガラスの器が鞄から落ちて割れる。


靴をどこかへ忘れた娘が『あーガラスだ!』と近寄る。

ちょっと待てー!と抱き抱える。

そのとき、次女の赤ちゃんは私の背中におんぶをしている状態。


空港で働くおじさんがきて、片付けをする人を呼んでる。


よっしゃ、ここで必殺女のなでごえ作戦で言ってみる。


『すみません、もう飛行機に乗る時間が15分後なのですが、

 なんとかなりませんか?』


もっと女っぽい声が出るかと思いきや

連日の『コラー!触るな!いくな!とまれ!』という長女への声がけで

しゃがれた酒焼けのおばさんのような声になってしまった。


『無理です』

そう言われて、仕方がねえ!と長蛇の列に並んでいるアンドリューのところへいく。



そして、ようやくアンドリューに会って、こりゃやばいねえと言い続けると

娘が抱っこといった。


抱っこをすると、むにゅっと変な感覚がする。


パッと彼女を抱えた自分の腕を見ると、茶色いうんこがべったりと

手のひらから私の肘までを覆っていた。


アンドリュー!!!!


そうやって見せると、『Oh Shit! 』と言った。


すると後ろにならんでいた男性が

『急いでいる時ってこういうことが起こるんだよね』と言った。


おそらく英語で言ってなかったら、私の母国語で言っていたら、

このウンコ塗れの手で殴っていたかもしれない。


外国語で話しているから、ちょっと私の中で翻訳の時差があって助かったな!と

その男の人をしゃがれ声の私はちらりと見て、お尻拭きとオムツを持って

彼女を担いでトイレに行った。



うちの娘は快便だ。

服を脱がせたら脇の中までうんこがついてた。


うなじも、うんこだった。

なぜか足の裏にもうんこがついてた。


『もおおおおーーーー!!!一体どうなってんのよ〜〜〜!!!』


そう言って、とにかく彼女を裸にして手を洗うシンクに座らせた。

身体中を石鹸で洗い、水で流した。

水で流されたうんこの中に、何を食べたのかわからない、もみの殻みたいなのが入ってた。


『何食べてんの?!』


とにかく洗っても洗っても、うんこは彼女のどこかについていた。


なんとか終わっておむつだけ履かせた時、

彼女のうんこ塗れの洋服を見た。


(これ、可愛いし、頂き物だし、手作りだし、私のお気に入りだし)


そう思って、私はうんこのついている方をぐるりと内側にして、ペーパータオルで包んで

持った。




!!急げ急げ




そう言って、彼女を担いで私は検問へ向かった。


この時、私の背中には11ヶ月の10キロになる赤ちゃんを背負っている。


こういう時の女の馬鹿力ってすごいなあと今書いてて思った。


検問検査のあと二人のところでアンドリューを見つけた。

間に合った!


娘を渡したけど、この高さでは私はいけない。


仕方がねえ!


私はぐるりと大人の入れるところへ向かった。


ロープが貼ってあるところを見つけそこを潜った。


そしたら、赤ちゃんの首がロープにつっかえて、

その現場を見ていた女性が『きゃー!』と悲鳴をあげた。

私も後ろに尻持ちした。



『大きな声をあげてごめんなさい。

 でも、後ろに赤ちゃんがいるのを忘れないで』


そんな風に英語で言っているのを私は背中で聞いた。



うるせー


とも思った。


もうボーディングタイムは過ぎていた。

間に合うか間に合わないかの瀬戸際で、うんこ塗れの娘を洗い、

トイレまで走って総勢25キロの小さい人間を担いでる私にそのアドバイスは

ハエのようなものだった。


なんとか間に合って検問を潜ると

その後にバッグをチェックするところに入った。



さっきのしゃがれ声で交渉失敗したおじさんが立っていて、

『あっちに行け。あっちが空いているから!』と言ってくれた。



『アザース』


そんな気持ちだった。



急げ急げ急げ。


そう言ってなんとかゲートに到着をした。


アンドリューとハイファイブをして、ほっとしたら

喉がカラカラだった。


お水を買うのも忘れた。


『アンドリューお水が飲みたい。』


そういうと、『自動販売機もないって書いてあったよ。飛行機に乗るまで待とう』


そんな風に答えるアンドリュー。


私は落胆した。


すると目の間に座っていた一人の男性が

『僕、お水持っているからあげるよ』

とキンキンに冷えた曇りがかったお水のボトルをくれた。



『ありがとう!!ほんまにありがとう!!!』


そう言って私がゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ。


こんなに美味しいお水を飲んだのは、久しぶりだった。


中学のとき、真夏の部活動の休憩で水道水を飲んだ時に似ていた。




飛行機に無事のり、家に無事に到着して

夜23時過ぎにお風呂に入った。


『全員で行って、全員で無事に帰ってきてよかった』


そうアンドリューが言った。


これもきっと楽しい思い出になるはず。


そう思って、携帯をバッグから取り出そうとしたら、

そのバッグに娘のもみ殻うんこがついてきた。


なんか密かに臭いと思っていたけど、これか。


ハワイからのお土産。


娘のもみ殻うんこ。



娘の洋服は捨てられなかったけど、このバッグは捨ててやる。




モノクロから虹色へ
















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