妊娠38週でチャリンコで草むらに落ちるの巻

父の日。

アンドリューは仕事を休み父の日は家族で山にチャリンコに行くという予定を立てた私たち。

私たちが選んだ場所は、私がちょうど娘がお腹にいてもうすぐ出産間近という時に

二人で過ごす時間もあと僅かだからと言って、出かけた山。

2年越しで、娘を連れて同じ場所を訪れている。

今回は、３人で過ごす時間もあと僅かだから、、、となった山。

さて、最近購入した自転車を持って山道をかけ走っていく。

今回の妊娠は前回に比べて１０パウンドも少ないから、

動けないわけでもないぜ、と余裕をぶっこいていた私。

マウンテンバイクで道無き道を走る中、

急なターンに止まれない私はそのままアレーーーーと自転車から投げ出され、

転げ落ちて真っ逆さまに藪の中へ放り出された。

その瞬間のBGMは中森明菜の『真っ逆さまーにー落ちてデザイア〜』であった。

左膝を強打し痛い！！！と思った束の間に

藪の中へ放り出された。

でも不思議と「大丈夫」と言う気持ち。

なんかにふんわり支えられながら落ちてく感覚。

着地後、左膝の痛みで膝を見ると洋服が破けて血が出てる。ヤバイなあ

上から「大丈夫か！！」とアンドリューの声が聞こえる。

「大丈夫だけど、痛ーい！！」

と言うと焦ってるアンドリューが

また

「大丈夫かー！」

と聞く。

その間、まだ、中森明菜が止まらない。

『はーどっこい』まで流れ続けている。

膝が痛くて、藪の中で倒れて起き上がれない。

しかもお腹が大きすぎて、ひっ転がって起き上がれない。裏返しにされた亀の気持ちだ。

いつもの私だったら甘えて

ビービー泣くか、悲劇のヒロインとなって、抱き上げてもらうのを待つか。

でも、今回はそうはいかんかった。

娘を自転車から下ろしてきたアンドリューと

上から心配そうに覗く娘の顔がおののいてるのを見て、「こりゃあかんわ」とひっくり返った亀は「起こしてー」と言ってアンドリューに手を出して引っ張り上げてもらった。

左膝からダラダラ流れる血を見て、もっと引いてる娘。

「ママ痛い」

と弱い声で言う彼女に

「ママ痛いよー」

と言うと

「ママかわいそう」

「怖い」

そう頭を抱えながら、

ショックを隠しきれない彼女。

その瞬間、腹に力が入って、

「でもねママ。ストロングだから、大丈夫！」

そう言うとアンドリューは車に戻って、消毒しようと言う。

戻りながら、まあ骨にダメージはなさそうだな、ヒリヒリジンジンするけど、打撲やろ。

そう観察しながら、お腹の赤ちゃんにも

「ビックリさせてごめーん。

　ちょっとアドベンチャーだったねえ。

　大丈夫かな？」

そう語りかけた。

車についてから、ずっっと娘は「怖い。ママ、かわいそう」の連呼。ショックだったのだろう。

「ママ、-足が痛いから手を繋いでて。ママのそばで応援してー」と娘に助けを求めつつ

切れた膝と血を見ながら、それをアンドリューに消毒してアロマ塗って、包帯をしてもらった。

車の中で、早速IＨのセッションをした。

痛みがすぐに消えるわけはなく、でもセッションしたから良い方向に行く最善の状態でいるだろうと感じ、そのまま夕ご飯を食べに出かけた。

車の中でポーラに怒られそうやなあと

小学生並みの思考が働く。

ま、足をびっこしてる状態だから、これで水中出産決まりやな。踏ん張れんもん。

と、頭でシナリオを作る。

帰宅するといよいよ体重を左足に乗せれない。

左の恥骨も左足首すら痛くなってきた。

と言うことで、娘が寝てからヤムナボディローリングで倒れたときの脚の骨にかかった圧力や衝撃を取り除いていく。ボールに乗ってる間、衝撃がドンドン和らぐのを感じる。この痛みで筋肉が変に引っ張られてるのもわかる。

体を理解するツールがあるってラッキーだなあ。

そう思ってたら親友から

「ほら！！！もう！！妊婦がチャリ乗って危ないじゃん！」とメッセージが入った。

そんな叱責が嬉しくて、

ごみーんとおどけてしまう。

まあ、擦り切れた傷が塞がったら

あと数日で大丈夫になりそうだ。

ボールから降りると、恥骨や足首の痛みは無くなって膝だけがピュアに痛いのみとなった。

また明日歩き方がびっこで他の筋肉が引っ張られて痛くなったら、ボールに乗ろうと思う。

やっぱり私はラッキーだ。

そう思えるのは、

降りる瞬間にふんわりと天使なのかなんなのか抱かれて落ちてく感覚があったから。

そして、

娘の驚愕の顔になんか腹が据わったというか

大丈夫な姿を見せたいと思ったから。

母という立場は私を強くしていきます。

そして、

今まで以上に自分に都合の良いように物事を考えていくパーソナリティになって行きます。

全ては、私に超ラッキーになるように起きてるから、大丈夫と。

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