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感情は女性だけのものじゃない


つわりが徐々に抜けてきた気がする今日のこの頃です。

はあー本当にシンドかったぁあああ

私が私でなくなる感覚は、本当にきつかったです。

さて、数日前のこと。

真っ暗の部屋の中で娘を寝かしつけながら、自分も一緒に寝落ちしたベッドの外で

階段の明かりが着き、その明かりでうっすらと目を開けると帰宅したアンドリュー。

洋服をもそもそとパジャマに着替えて、ベッドに潜り込んできました。

『ハニー、How are you?』

そう聞く彼に、

『うん、大丈夫よ。胃が少し気持ち悪いけど』

そういうと

『そうか。あのさ、帰りに友達と電話して帰ってきたんだ。

 先日、僕が彼と少し口論になった話覚えてる?』

聴きながら、そのお友達が数日前、アンドリューが夜に外出したことで

嫌な気分になったという話を思い出しました。

事の発端は、その彼が夜にイベントをした時、サポートをしてほしくてアンドリューを誘ったものの、その日の晩は私が絶好調のつわりで、

何もできず、アンドリューに娘のお風呂からご飯から全部お願いをしていました。

もちろん、その日に出ることは不可能。

そんな日がここ数ヶ月、多々ありました。

彼がミーティングに出かける日も、私は絶好調のつわりで、土壇場でキャンセルすることになった数も片手では数え切れないほど。

それでも、『ワイフをおいてはいけない』と言って、

家に残ってくれた彼に感謝、、、、するべきでしたが、

そんな余裕もなく、とにかく今日いちにちが

なんとか終わってくれることを望んで1日ずつを過ごしてきました。

さて、その友人の彼は、その晩、アンドリューが久しぶりに出かけることに腹を立てて

僕のイベントには出てくれなかった。君は夜出れないものだと思っていたけど、

なんだ、出れるんじゃないか!そんなに僕のサポートをするのが嫌なのか、という形で

怒ったということ。

気持ちはわからなくもない。

きっと、サポートが必要だったんだろうし、がっかりして寂しかったのだろう。

『アンドリュー、それでどうしたの?』

そう聞くと、彼らの会話を教えてくれました。

『僕、いったんだよ。

 君自身が以前に一人目が幼くて、二人目を妻が妊娠してた時のことを

 覚えているか?

 僕は今その状態にいる。

 外出できるなんて、本当に数える程度だ。

 そして、君が僕の友達だというなら、僕も君に質問がある。

 君は僕たちの娘のことを会いに来て、いろんなプレゼントを持って来て

 たくさんかわいがってくれる。

 それはすごい感謝だ。 

 ただ君が友人としてのことをここでいうのであれば、

 友達として、同じ父親として、僕に一度でも、”how are you ?"と

 聞いてくれたことはあるか?

 ”父親としてどうだい?大変かい?”

 と僕の状況や心境を聞いてくれたことはあるかい?

 そう聞いたら、彼は黙っていたんだ。』

真っ暗闇のベッドルームで手をつないで、彼の話を聞きながら

私は涙が止まらなかったです。

ああ、私ばかり「大変だ、大変だ」と言ってて、

彼にチェックインしてなかったなぁ

私が母親として、奮闘している中で

もちろん、彼だって父親として、そして、旦那さんとして妻を支えるために奮闘していたことを全くもって気づかなかったっけ。

気づけなかったし、気づこうという意思さえなかったなあ。

『アンドリューごめんね。私ばかりやったな。How are you? 』

そう聞いたが、彼の手はゆっくりと力が抜けて、そのまま寝入った模様。

私には、素敵な友達が随時います。

自分の葛藤も奮闘も聞いてくれて、理解してくれてサポートしてくれる友達が。

男性同士は、同じことをしているのだろうか?

これが辛い、あれがしんどい、こんな気持ちで寂しい。

そんな言葉をかける会話は、男性同士の間では、あるのだろうか?

ないとしたら、きっと男性は辛いだろうな。

そんなもんだよ。

我慢しろよ。

メソメソ言ってないで、さっさと飲もうぜ。

他の女で気をまぎらわせよ。

そんな風にして、やって来たのでしょうか、昭和の男子たちは。

もしも、私がしているように、父親としての立場をわかる友達がいた状態で

よくやっているよと他の父親から勇気付けてもらったり、

俺も、その時はしんどかったよと、自分の状況や心境を理解してくれたり、

ちょっと散歩に行こうぜと、外に連れ出してくれたり、

僕に何かできることはあるかい?と、ヘルプをオファーしてくれたり、

ってことができたら、

男性もきっと家族を創り上げる段階で何かが違うような気がします。

もしくは、

それを欲しいと友達に言える男性は、いるのでしょうか?

いうことすら許されているのでしょうか?

もしも、気兼ねなく普通に言える世の中になったら、

もっと男性は子供を持つことに前向きになれる気がします。

だから、

それを言葉にして、伝えられたアンドリューは強いなあ。

ちゃんと自分をテイクケアできていると。

この社会の人との感情的なつながりの構造が、

少しずつ男性にとっても優しい社会になるといいなあ。

男性だって、感情がある。

感情は女性だけのものじゃないのよね。

そう私も思いながら、眠りに落ちた夜でした。

モノクロから虹色へ

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