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娘に見せた血

生理2日の朝わたしはアンドリューに

「トイレに行ってパッド変えてくるから、娘を見ててくれる?」

とお願いをした。

すると「見せてあげたら?」とアンドリューが言う。

「それもそうね」

そう言って

私は娘を連れて、彼女の目の前で、2年ぶりの生理の血のついたパッドを交換した。

トイレに座る私の前に娘は立ち

パンツの上にある真っ赤な血を凝視してた。

昨日、指を切って、初めて血を見た彼女は

ナプキンに釘付けだった。

「ねえ、見て。

 これねママの子宮から出てきた血なんだよ。

 真っ赤で綺麗でしょ?

2年前はね、youはこの血で成長を遂げたんだよ。

この血がいっぱい栄養を持って Youの成長を見守り、Youの成長を促してきたの。

スーパーフード的なスーパーブラッドだねえ。

覚えてる?

今回はね、Youのようなちっこい卵の赤ちゃんがいないから、

栄養をいっぱいもってるけど、バイバーイって出てきたの。

ママね、この血って凄いなあって感じてる。

だってこの血のおかげで、あなたに会えたんだもの。」

真っ赤なパッドを指でつんつくツンしてる彼女。

今までも生理の血って凄いと思ってたけど

今回は、さすがにこの血を全く新しい角度で感じてる自分がいた。

この血のおかげで、

この子宮内膜にできた血のおかげで

私は目の前にいるプレシャスな我が子に会えたんだ…

「アンドリュー、パッドもってくるの忘れちゃった。」

そう言うと、アンドリューがパッドを引き出しから持ってきてくれた。

もう生理の時ってどうするのか、忘れてしまった自分に苦笑した。

彼がトイレに入ってきた瞬間、

14ヶ月前、悪露が止まらない、

そして出産による疲労困憊で立ち上がれない私に

アンドリューはパッド付きのパンツを1日に何度もはきかえてくれた。

あの時の光景がばばばばっと浮かんだ。

流産した時も、股からダラダラと流れる血を、何度、彼は見たことだろうか。

流れる血を見ながら、

この中に死んだ我が子はいるのだろうか?と一生懸命にくまなく探したものだった。

たかが血。

でも、私は膣から出てくる血を見るたびに、私たちの家族としての歴史を瞬時に思い出す。

下から出る血は、私にとってとても神聖。

あああー

それにしても

こんなに生理って体に影響を及ぼすんだっけか?と

久しぶりのお腹の重さと、

ボンヤリした頭と、

そして

今までおっぱいをあげることで保たれてきた免疫が、

14ヶ月の疲労が生理開始によってドーンと出てきたかと思うほど眠い。

しかも、オッパイはまだ出ているから

全身の靭帯はゆるゆるの上に

生理で骨盤開いてる。

で、

腰が抜けそう。

親友から

『出産を終えてからの生理って全く違う感じがするよね。

 もう二人目、いけるでって体から言われてるようなもんやもん』

というメッセージが来たのを読みながら

『いやいや、全然無理ですから。髪の毛だって生え揃って来ていないのに』

と首を横に振った。

ああ、ここからホルモンの波をうまく乗ることで自分を大切に扱っていかないとなあ。

そして真っ赤な鮮血が3日間しっかり出て、3日目の夜にピッタリ止まった。

今月の過ごし方で

来月の私の生理って変わってくるんだろうな〜

今まで妊娠時から履いていた、デカパンを手放せなかった私。

でも、この生理が始まる数日前にふと、新しいパンツを買いに行こうと思い立って

ショッピングに行った。

パンツのコーナーの前で、おっぱいをあげながらパンツを見繕ってた私。

本当に、すごいわ、ホルモンて。

あんなに手放せなかったデカパンから、

レースのパンツを買うほどの気持ちにシフトしているんだから。

生理が来るって、赤ちゃんから離れて、私に戻るってことなんだなあ。

先日のブログに続いて思った生理期間でした。

モノクロから虹色へ

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