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知識は力なり


暑い、暑い、暑い。

妊娠30週に入ったら、ガクンと体力が変わるよとは言われていたものの

全然そんな事なく精力的に活動をしていた私。

ところがどっこい、35週に入った今、

カラダが暑くて、たまらないのです。

その上、体温が高いので、眠くてたまらないのです。

毎日ではないものの、それでも数週間前に比べたら

お昼寝を必要とする日数が増えた気がします。

普段の生活(買物、食事、洗濯、掃除など)に加えてやりたい事は山ほどある。

読みたい本は沢山あるし、

ブログも書きたいし、

ヨガも毎朝行きたいし、

メッセージの返答もしたいし、

ベイビークラスで学んだ骨盤体操もしたい。

ブルーハーツの

『あれもしたい、これもしたい。もっとしたい、もっともっとしたい〜』

BGMで頭をグルグル流れながら、ウトウトとソファで寝てしまうのであります。

暑い、、、、と言いながら

ふと目が覚めると、私はパンツいっちょでソファにうっぷしていました。

あれ?なんでパンツいっちょ?

すると、そのタイミングでアンドリューが二階から下りて来ました。

『ねえ、なんでパンツいっちょ?』

と聞くと

『あちーあちー言いながら服を脱いでいたよ』と。

『まさか、、、』と鼻で笑いながらトイレに歩いていくと、

さっきまで着ていたタンクトップ発見。

トイレを終わりオフィスの前を歩いていると、オフィスに私のショートパンツが

脱ぎ捨てられてるのを発見。

『本当だ。。。。』

『あと、お尻を触れって言ってたよ』

『うそーん』

冗談だと思って顔を見ると、真顔のアンドリュー。

『ライザが言ってたやつ、あのPre-Laborの時期に入っているんだよ』

そうアンドリューが言った。

知識は力なりとはよく言ったもので、

この奇怪な行動は Pre-Labor に違いない。

8週間の出産に備えるクラスにアンドリューと参加をしているが

そのクラスで出産に向けて4段階あると学んだ。

1) Pre-Labor

5週間前から始まる兆候。

子宮がギュッと縮む感覚や、かったるくなったり、感情の起伏が激しくなって来る。

骨盤が開いたり、腰痛をともなう事もある。

2) Early Labor

不規則な陣痛が始まる。まだ歩いたり話したり出来る。周りを気遣う事が出来る謙虚さがある。だからこそ、この時に知らない人が出入りすると、緊張して子宮口の開きが遅くなるので病院には行かないで自宅でリラックスをして、寝れる時には寝る。コーチは、マッサージ等をしたり、勇気づける言葉をかけてあげること。シャワーを浴びたり、とにかくリラックスをする事が重要。

3) Transition

陣痛が定期的になって来て、初産の女性は3分ごとに陣痛が一分間続くのが2時間続いたら病院に行くサイン。声が低くなり、うなり声になって来る。この時は、触られたかったり触られたくなかったりするので、母体が何を必要としているかをコーチは感じ取る事。触られると気が散るとかウザイと言われるが、陣痛が始まった時には必ずそばにいることを必要とする。いないとキレるので、コーチは陣痛と陣痛の間にトイレに行く事。

この Transitionの終わりになると、いよいよ『もうダメだ』と気持ちが萎えて来る。自然分娩を望んでいても、このダメだという時に薬の投与を求める傾向が多い。ただ、もうダメだと思った時が、後もうすぐであると言うサインなので、産婦が必要としているのは薬ではなくコーチの声がけである。ここで薬を投与すると足腰に力が入らなくなるので、余計にお産が遅れてしんどい時期が延びる。

なので、産婦を出来る限り勇気づけ、励まし続ける事。これだけで、産婦は頑張れる。

4) Active Labor

もう周りなどどうでも良くなる。初めの頃にみられた謙虚さなどは全くない。

産婦はゾーンに入り、赤ちゃんを出す事に集中をする。この時に早く終わりたくて、急いで押し出す事をしがちだが、出来る限り無理矢理押し出す事をしない様に少し待つ方が良い。と言うのも、ここで急ぐと膣がキレやすいからだ。出したい気持ちは分かるが、あくまでも赤ちゃんのタイミングを待つと膣がベストな状態で開いて出て来る。

この説明をウケた時に、笑えたが、4)のactive laborに入る事が出来るからこそ

昔の人は畑の脇で産んだり出来ていたんだろうな〜

それにしても、私はもうPre-Laborに入っているんだ。

40週が出産予定日だとしたら、今35週だから当たり前か。

よっしゃ、とハチマキを頭に巻き付けたくなるものの

ライザが『やる気になるのは止めなさい、アドレナリンが出て来て疲れるから』

って言っていたっけ。

という事でハチマキは一旦脇に置こう。

pre-laborの私の身体は20代の頃の生理1週間前の症状に良く似ている。

骨盤が開く間隔があり

骨盤内がジンジンする。

カラダが火照り、

眠くて、頭が働かなくて、ボーッとしてしまう。

頭から仙骨にかけての神経がビリビリする。

ああああ、カラダって凄いなあ。

時間をかけて準備をしているんだなあと全身で感じるこの感覚。

pre-laborに特有の感情の起伏も激しいのも確か。

一日のうちで

夕陽が綺麗だと赤ちゃんに話しかけながら泣き、

どうでも良い事で、ケタケタと笑い

そして、

アンドリューが言った事をその瞬間にやってくれないとべらぼうにキレる。

これぞ、ホルモンの仕業。

アンドリューに

『ごめんね、こんな不安定で。ホルモンて凄いね。

 デカパンいっちょで横たわっていたなんて驚きだわ』

と言うと

『Oh, I don't care. Actually it is so real. I love it 』

と言っていた。

確かに、私達はお互いの本質をそのまま出す事で信頼関係を創り上げて来た。

と言う事は、遠慮なく

陣痛が始まってから、私がどんな風になっちゃうのか、とっても楽しみなのです。

モノクロから虹色へ

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