口のワークと出産
膣が切れて痛いのだという産後の女性がセッションに来た。
もう1ヶ月もたつのに、なかなか縫合しないのだと。
きっとバギナスチームバスをやるのだろう。。。。
そう思って
インテグレイティッドヒーリング(IH)で体に何をするのかを聞くと
Yamunda®のフェイスボールをしろとでる。
ふむ。。。。。
どこを特にやるの???
そう彼女の体にキネシオロジーで聞いていくと『口の中』だという。
これは、ちょっと説明に困ったなあと頭をポリポリかきながら
『アリサ、あのね、あなたの膣を癒すのに、
口の中をワークする必要があるって出たんだけど、
あなた、これに対してオープンかしら??』
すると、一瞬ギョッとした顔をした。
そして
『実は、私、顎関節を持っているのよ』
なるほど。。。。
そこでもう少し、彼女に詳しく出産の時のことを聞いてみた。
『出産まえにすでに顎関節があったのかしら??』
『ええ』
『では、出産する時に、口を開けて出産した?
それとも、歯を食いしばって出産をした??』
『もちろん、歯を食いしばってよ。
だって、プッシュしろーーー!!て隣りで怒鳴られるから。。。』
ははーん、なるほど。
出産するとき、膣の筋肉を緩める必要がある。
この緩める膣の筋肉は、口と顎と喉の筋肉を関わっている。
だから、口と喉と顎の筋肉が硬く緊張をしていると、膣の筋肉も緊張をする。
Hをする時に喘ぎ声を出すのは、男性をHな気分にさせたいためではなく、
自分の膣の緊張を解きはなち、フルに感覚をオープンにするためである。
彼女がすでに顎関節を持っていたのであれば、膣も普段からきっと硬かったのかもしれない。
子宮のクラスで口の中のワークをするけど、出産経験がない私にはここまで説明をすることが憚られていた。
でも、今、こうやって産後の女性をみさせてもらう機会が増えて、私の中で
単純に知識だけではなく、実感として確証を得ている感じが出て来た。
では、失礼しますね。
そう言って、彼女の口の中に手を入れてほぐしていく。
凄い硬かった。きっと出産の時にかなり硬くグッと口を食いしばったのだろう。
顎の奥の方がもうガチこちで、口の中が相当筋張っている。
あまりの口の中の硬さにボロボロと涙をこぼしている彼女に言った。
『こんなに食いしばって、本当によく頑張ったね、アリッサ。
ここがリラックスするとね、徐々に膣もリラックスするんだよ。
リラックスしたら、きっと血の巡りが良くなって、
体が修復をしようってし始めるからね。
この身体の緊張を上からも下からも一緒に取り除いてさ、
深呼吸をして楽にママになれるようにしようね。』
そう言って、彼女の口の中をほぐしていく。
私がほんの少し触れているだけで、徐々に溶解していく感覚。
これだけ身体の仕組みが分かって来た現代に、
まだお医者さんの中には
”プッシュ”っていう人が、いまだにいうんだなあ。
プッシュって言われたら、余計に筋肉が閉まっちゃって出てこないから
膣が裂ける結果になるのに。
それだったら、喉をリラックスさせるためにもみんなで歌った方がいいのに。
やっぱり、それってヒッピーぽいから
ちょっと頭のいいお医者さんたちのエゴがあったら出来ひんのやろか。
それとも、単純に無知なのだろうか?
うんこだって、押し出さなくても自分で時間をかけてあげればつるりと出てくるのに。
きっとそれを待てない忍耐力のない医者は、
ファストフードとか食べていつも次々と追われているスケジュールにいそうだな。。。。
そんな風に頭の中で、見たことも会ったこともない
『プッシュ』と言った古い手法の産科医のことを想像しながら、
私の手の中で彼女の顎が徐々に広がっていく感覚を感じていた。
終わった後、涙目の彼女が
『口が開く、、、なんか、ゴーストが出て来た感じだったわ』
そう言って感激をしていた。
出産は子宮がしていると思っているかもしれないけど、
カラダ全体でしているのだと私は、産後のクライアントさんを見ていて思う。
カラダ全体というのは、その人のメンタルも、感情も、スピリットも、サイキの部分も含めて全部で。
ホリスティックな神とつながることなのだろう。
それにもっと多くの女性が気づいて、歌いながら出産をしたら
きっとお産はもっと楽しくなりそうだ。
でも、やっぱりまだ自分が出産経験をしていないから、歌を歌えるほどの余裕があるのかどうか分からないけど。
だから、バースプランには、私の神痛が始まったら、看護師全員でノリノリで歌うとということを書いてみようか。
やってくれるんかいな。
でも言って見て失うものはないから、言ってみるとするか。。。
とバースプランの紙に書き込みました。
モノクロから虹色へ