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デブ期到来


ヨコハマタイヤをご存知だろうか?

私の兄が小さい頃このロゴが看板に掲げられているのをみて怖がっていた。

ここ数日の私は、このヨコハマタイヤになりかけている。

あんなにつわりで食べれなかった私。

安定期に入ったら、食べ過ぎに注意と言われると聞いているが

そんな感じが全くなかった。

お腹が一杯になったら、食べるのを止めて満足な私だったので

『こりゃ、スルリと産まれるなら8㌔増という

 自然分娩を唱える先生の言葉通りにイケル!私の分娩もこれで順調だな。』

そうひとりごちでいた。

ホルモン様をみくびっていた。

そんなある日、普段食べないピザが無性に食べたい。その衝動がおさまらない。

『誰かピザもってこい。』

多分、ここでダメだと言われたら、私はきっと自制心を失うだろう。

ジャイアンの気持ちだ。

ピザなんて、小麦粉製品で乳製品。野菜なんて気休め程度しか入っていない。

普段なら絶対に選ばない食品だ。

でも、食べたくて仕方がない。

こってりチーズが口の中でとろける感覚をください。

そう私の中から聞こえる。

アンドリューに『晩ご飯、ピザをレストランから取り寄せても良い?』と聞くと

驚いた様子だったが、オッケーと。

そして、結構良いレストランで購入したピザ。

いつもなら二切れでおしまい。

でも、今回は違う。アンドリューが四切れに対して、私は残り全部を食べた。

さて、ピザ位で終わるかと思いきや

翌日、今度は牛肉丼が食べたい。

夜ご飯、牛丼を食べた後、アンドリューは『ちょっと今日は量が多いね』と言って

ご飯を残していた。

確かに普段の量よりも多かった。

私のお腹も満腹だ。

それでも、、、、

彼がソファで寝た後、私の眼はアンドリューの残したご飯にロックオン。

このご飯の甘みが食べたい。こいつをキムチと食べたい。

もう、止まらない。

彼のご飯も食べちゃうなんて、今までの私にはなかった事だ。

なんなんだ???

せめて太るなら高級食材で上手い食品で太りたい。

デブはデブでも高級食品のデブになりたい。

と言いながら、普段は興味がないチョコレートを食べたい。

でも、お腹はパンパンだ。

だけど、チョコレートが止まらない。

夜、二階のベッドルームに上がる時、まっすぐに歩けない。

左右によっこらよっこらとカラダをゆらしながら、階段を上がる私。

やばい、やばい。

太って産道に肉がついて、赤ちゃんが私の産道の脂肪で出て来れなくなっちゃう。

『赤ちゃん、その産道は通りにくいかもしれないけど、高級な脂肪で出来ているから』

そんな言い訳は通用するだろうか?

通用する訳がなーーーーーい!!!

そう焦るけど、食欲は全く違う人間が管理しているようだ。

夜はお腹がとにかく一杯で苦しくて眠れない。

横になると喉の真下に詰め込まれた食べ物が胃液と一緒に口の中にあがってくる。

この苦しさに明日はちゃんとリセットしようと思う。

そして翌日、友達が来てお昼を沢山持って来てくれた。

やばい、おいちい。

トウモロコシも1人で3本ムシャムシャ食べてた。

お腹が一杯なの。分かっているけど、止まらないの。

その後も、山盛りフルーツ。

普段の私だったら、食後のフルーツは、エンザイムがなんたらかんたらと言って

食事とフルーツを一緒にする事はしない。

でも、止まらない。

お腹いっぱいで苦しいけどパイナップル、イチゴ、グレープ、モリモリ食べちゃう。

ああああああ〜

口周りが重い。ホッペの周りの肉が邪魔をして話しにくい。

まぶたが重い。目の上の肉も太り始めたか!

横隔膜が圧迫されて、呼吸がしにくいし、呼吸が充分にいかないからか頭痛がする。

これは、やばいと気持ちを抑える為にお友達のせいちゃんに連絡をする。

ちょうど私のブログを読んでいたと言う。

ああーこれが【以心伝心】ならぬ、【以心デブ心】

せいちゃんが言う。

『この時期一番太るけど、おっぱいあげたら痩せる!信じろ!って。

 私もそうだった

 二の腕から先、肉つかない身体でしょ?

 今ものすごい勢いで、腹と太ももがデブってるはず。

 おっぱいもおけつも凄いことに。

 でも産んで一年はおっぱい続けてたら、絶対戻る!!!

 妊娠とは丸くなる事!諦めんさい!』

はああああああああ

確かに私の太って来た部分は腹と太ももとおっぱいとおけつだ。

山を歩きながら、このメッセージをもらったとき

ホルモンにひれ伏したっけ。

そうだった。この妊娠を通じて学んだ事はSurrender。

ホルモンはカラダを私の知らない所でちゃんとベストな状態に導いている。

私の意識ではない所で、子宮を膨らませ、赤ちゃんを育て、血液量を増やし

赤ちゃんにエネルギーを送っている。

ホルモン様に逆らおうなんて、、、大それた事を考えていたのだと反省。

そこにまたメッセージが送られて来る。

『20歳の頃のホルモンを思い出せ。  顔パンパンの成人式の写真を!!!』

うぐぐぐぐ。

心安らかに太るか。

ただ、一つ気になる事があるのだよ。

私の乙女心のケアである。

さて、

アンドリューが帰宅して、

赤ちゃんの入っている膨らんだ子宮の上に、食べ過ぎた胃が乗っかったまん丸とした

お腹をアンドリューに見せた。

『オーマイガー』と言いながら、お腹をなでている。

夕ご飯を食べて、ソファーでゴロンと横になって眼を閉じ始めた彼。

私はアンドリューの頭の上に唇を近づけて話し始めた。

『あなたは、だんだん、ねむくなーるぅ。

 そして、だんだん小太りのいずみが好きになぁーるぅー

 小太りのいずみが好きになって仕方なくなぁーるぅー

 さあ、アンドリューの潜在意識よ、私とともに唱えたまへ

 小太りのいずみが大好きであーるぅー』

催眠術師の気分で語りかける私に

狸寝入りをしていたアンドリューがクスクスと笑い始めた。

『起きてたら催眠術、きかないじゃん!!!!!!』

(催眠術のやり方なんて知らないが)

ブリブリ怒ってみるが、笑っていた彼にホッとした。

えせ催眠術でも自分が変わらず、人を変える事をしようとした自分に反省し、

このデブ期をいかに愛するかの方法を練り始める事にした私。

そんな中、兄が怖いと言っていた

ヨコハマタイヤをGoogleしたら、色んな表情のヨコハマタイヤがいた。

(*絵はこちらから拝借しました)

可愛いじゃないか。まん丸でも、可愛いじゃないか!!

これからの私の表情は下記の感じ。

まん丸の自分も丸ごと愛そうではないか。

(個人的には攻めの表情が好き)

もう人を変えずとも自分がタイヤな私に対して愛を送ればそれで良いのだ。

モノクロから虹色へ

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