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舐め回す


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あるクライアントさんから電話がありました。

『いず美、3週間後にアフリカに行くの。

 その前にセッションをしてもらえるかしら?』

そう言ってご予約を頂いた彼女はアフリカやインドなどのサファリへ行って、象やキリンやレパードなどの写真を撮るプロのカメラマン。

一人で脚立とカメラと沢山のレンズを持って運ぶのは相当シンドイであろう。

しかもアフリカって、数日間かけていく所らしい。

カラダのメンテナンスが必要なんだろうと思って彼女の家を訪れると

彼女の肩が既にこわばっていました。

どうしたの??

そう聞きながら、キネシオロジーでカラダからのメッセージをもらうと

『男性性と女性性のバランスと整えます』

と出て来た。

『ねえ、これはどういう意味?』

すると彼女がいった言葉がとても印象的でした。

『いず美、3rd World に行った事がある?

 女性蔑視も甚だしいの。本当に酷いと思ったわ。

 女性だったら何をしても良いって思っている所がとても見え隠れするの。

 前回、インドに行ったときは、私だけが白人のアメリカ人女性でね、

 私に対してヒッシング(シューッという音を立てて女性のアテンションを得ようとする行為)をしながら、おちんちんをまさぐって私の事を舐め回す様に観て来たの。

 ゾッとしたわ。

 こんな風に、女性はこの国では扱われているのか?と思って堪え難かったわよ。

 あんな風に性を丸出しにして、カラダを舐め繰り回す様に観られたら

 恐怖心でいっぱい。自分の事を大切にしてくれるのが男性だなんて思えないし、

 生理になる事すら恐怖よ。

 アフリカで聞いた言葉はね、

 『もう数日も、外にいるんだろう。旦那が恋しいだろう。

  僕が相手になってやっても良い。』

って言われたの。本当にゾッとしたわ。何を考えているのかしら?』

なるほど、

彼女のカラダは、これからそう言う男性の国へ自分の身を守ろうとしているんだ。

彼女の話を聞いて、想像してみて身震いがした。

胃の中がムカムカする。

『性』が、愛の対象にもなるし、恐怖の対象にもなる。

そして、男性が優位の社会では、女性が蔑んで扱われる場合がある事を

彼女から生々しく語られた。

女だったら何をしても良い。そんな歪んだ世界があるのだと。

レイプも毎日アフリカの至る所であるという調査結果を読んだ事がある。

アメリカに留学していた時代に、

女性に対しての罰として、女性の膣を縫うと言う内容の本も読んだ事があった。

最近読んだ本で、男性が女性蔑視をするときの心理状態というものがあった。

とても興味深かったので今度ブログでシェアしたいなと思う反面、

やっぱり、男性の心理理論では納得しきれない、怒りと恐怖がこういう話を聞くと

ムカムカと出てくる物だ。

ただ、今私のいる時代は、昔、性が恐怖の対象から、かつて女性の権利を戦った平塚らいてうさんなどの女性の為の運動があり、そしてようやく今、性が愛の対象になるように、動きつつある所にいる。

その時代にいる私たちは、少しでも先に愛の世界をひろげて

第三世界が、そこに到達出来る”道しるべ”となるように、『性』が愛の対象だとこんなに美しいのだと感じられる方へと進んで行きたい。

そんな時代に向かって進んでいきたいぜよ(坂本龍馬風)

モノクロから虹色へ

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