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紙袋と女性の格


先日のセッションでの事。

IHでは筋肉反射テストを使って、

本人に何かを気付かせる為のワードが出てくる事があります。

その中で『紙袋』というワードが出て来ました。

ある女性のセッション。

ここ17年間彼氏がいないのでどうにかして欲しいとのこと。

そして、マヤ文明マッサージをお願いされました。

自分の子宮とつながっていない感じがする。

だからマッサージを受けてそのつながる感覚を取り戻したいと。

彼女の少し斜めに話す態度に英語だからか

私自身がどう話しかけていいのか分からない

感じで少し彼女と会話するのが困難でした。

それでも、こんな風に斜めに話すにはそれなりの傷があるんだろうと思い

なんとか出来る限りの英単語を私の中でも取り上げながら

彼女とつながる様に話を進めていきました。

その中で出て来たワード『紙袋』

一瞬にして、カオが引きつるのがわかりました。

この感覚、

起きる度に『あーなにかもわもわした感じが来るな。。。。』と身震いがします。

すると、彼女は皮肉そうな顔をして、斜めに話をし始めました。

『あのねニップタックっていうテレビドラマ知っている?』

『ああ、あの整形外科医のお話の奴ね』

『あの中でね、一人の女の子が一人の整形外科医を好きになるの。

 そして、その彼に沢山アプローチをするんだけど、全然相手にされなくてね。

 で、ある日、その彼とホテルに行くのよ。

 するとね、その整形外科医が紙袋をその女の子に渡すの。

 そして、言うのよ。”それをかぶれ。そしたら、セックスしてやる”って。』

私の中で血の気が引いていく感が止まりませんでした。

(お前はブスだから、オレの好みではない。

 でも、そんなにオレにつきまとってHがしたいなら、そのブスな顔を隠せ。

 そしたら、やってやる。)

『そう言われているのよね。』

『それで、その女の子はどうしたの?かえったんでしょ?もちろん』

『いいえ、紙袋をかぶって、パンツを脱いだわ』

『待って。そんな事をする必要ってないよね。

 そんなの捨てられるに決まっているじゃない。

 そんな風に自分の品格を落とす必要ないわよね?』

そう言うと、彼女は黙って天井をあおいでいました。

『でもね、やったら彼が自分と一緒になってくれるって望みをかけたのよ』

そう言って歯を食いしばりながら、彼女は必死で涙をこらえていました。

恐る恐る聞きました。

『もしかして、あなたも同じ様な事があったの?』

『セックスをしたら、素敵な彼を引き止められると思ったわ。』

なんていうことだろう。。。。

性を使って男性をコントロールしようとする。

女性にとっての最後の切り札であり、最強の武器にもなり得るセックス。

でも、自分の価値を下げてまで献上したものを男性はゴミの様に扱う事がある。

彼女の子宮はとってもひんやり冷たくて

お腹周りは固い肉が一杯で、まるで彼女の子宮を守るかの様に覆われていた。

ゆっくりゆっくりとほぐしていく行程。

徐々に徐々に固くなったココロをほぐす様に。

『ねえ、私は信じているんだ。

 私があなたに出来るのは、

 その過去の傷を癒してもう一度チャンスを自分に与えるサポートをする事。

人によって傷つけられた傷は、人によって癒されると信じているの。

そうするとね、過去の傷がね、”ギフト”に変わるんだよ。

 だから、もう一度固くなったお腹も子宮も柔らかくしてさ、

 今度は大切に扱ってくれる人に出会おうよ。

 自分が大切にする分と同じ位大切にしてくれる男性を選ぼう。

 だから、自分を大切にする事をはじめていこうか。

 今度は愛を交換するセックスになるように子宮を準備しようよ。』

そう言って一杯お腹をなでている彼女はうなずきながら目を閉じて

マッサージを感じているようだった。

セックスは、ゲームの切り札ではない。

自分の愛が表現しきれない時に、カラダ全部で相手に愛を表現をする表現方法だと

私は信じている。

モノクロから虹色へ

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