あっちの国とこっちの国
昨日の日曜日は一日天使が舞い降りたのではないか?と言う様に
胸を打つセッションやワークショップの連続でした。
初めのクライアントさんは、私の所に
『とにかく、あなたの肌の話を聞きたくて。どうやって治したの?』
ときてくれました。
病気になった時に、人は同じ方法で治る場合もあれば、
全く違う経験をする事で治る場合もある
最終的にはその人それぞれの成長
だと。
だから、私の話をするのではなく、彼女のカラダと話をする事にしました。
何があったのですか?と聞くと、
”ずっと、ドラッグをしていたの。そして7年前にそれをやめたのよ。
そしたら、皮膚が悪くなって来たわ。アドレナリンが出て、神経が高ぶっているのが分かるの。私はドラッグでそれを抑制してきたけど。。。。。”
そう言って彼女は、手のひらの中に出来た皮膚のただれを眺めました。
そんな彼女のカラダがある1つの文章にカラダが反応をします。
『私の感情はいつも安全を感じています』
”何か心当たりはありますか?”
そう聞くと、
彼女は、
きっといつも安心をしていないのね。
いつもどこかで安心出来ていないし、愛されている感覚がないのよ。
そして、彼女の目標が『安心と愛を感じる事』となりました。
すると、カラダはもう少し情報を出せと言います。
年齢退行をしていくと、11歳の時、何かがあった、、、と出ます。
『私はクエートにいたわ。父と二人で。母はいなくて、、、父は本当に怖かった。
いつも怒鳴られたわ。 人が出たり入ったりして、今、周りで聞く他の人達の「家族」と言う形態ではなかったの。』
そう聞いてふと
あ、、、、彼女が11歳の時って、
1990年のサダムフセインによるクエート侵攻で1991年に湾岸戦争に発展した時だ。
私は、戦争が始まるのをテレビで見て学校で驚いてニュースを見ていた。
彼女が父子家庭で情勢が不安定の中、
一方の私は日本と言う国で、
学校に行き、
部活動をして、
家でぬくぬくと安心してご飯を食べて、
両親の下で、安全に生活をしていた。
同年代でも全く違う世界にいる私たち。
思春期の彼女が安全と言うものを感じずに成長をして、
自分を落ち着けるためにドラッグに走った。
でも、本当はカラダは皮膚がタダレる程、緊張状態だったんだ。。。。
彼女のカラダは母親と言う言葉を言う度に反応を示します。
愛とか育むとか、そう言う事をとても欲していると言います。
戦争ってなんなんだろう。
これがたとえ彼女の魂が望むシナリオだったとしても、
やっぱり戦争ってなんなんだろうって思います。
彼女の潜在意識は
『自己制限の思い込み』の解除を求めて来ました。
そして、出て来たのは
私は愛されるに充分な人間ではないと言う思い込みから、人が近くに寄って来て、彼女と親しくしようとしても自分の周りに防御線を張って、人を遠ざける
というもの。
頭を抱えながら『オーマイガー』という彼女。
”昨日、まさしくとても素敵な男性が私の所にきたのに、私は彼に距離をおいたの。
そして彼から『君は防御線をどうして張るの?』って言われたばかりよ。”
『昔は、自分で自分を守らないといけない状態だったけど、
もうシェルターから出て来て、安心して外の人と愛を交換してもいいんじゃないかな?そしたら、もっと安心出来るよね。』
そう言って、彼女の胸をYamuna® Body Rolling で開いて行きました。
ハートが開く様に。
『私ね、このセッションでなるほどってすごく腑に落ちたわ。
ココロとカラダってこんなにもつながっているのね』
ドラッグをやる人って精神的に弱いって通常は言われています。
でも、セッションであった彼女はとても強くて、頑張っていて、優しくて、
ペルシャ語訛りの英語でピラティスと言うと、なぜか”空手”と言っている風に聞こえる彼女はとてもチャーミングで。。。。
戦争で破壊するものは、土地や命だけではなく、魂もなのかもしれないと。
それでも、
どうにかして自分の人生を生きようとしている彼女は、私は強いと思いました。
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