ひでぶぅ

長野の渋温泉に４泊してきました。

ここは温泉街という感じで、９つの温泉を無料で何度でも入る事が出来ます。

ワインティストならぬ、温泉テイスティング。

最後の日の朝に、寒いながらももう一度温泉に入ろう！と言って外に出たら

アンドリューが、

『面白い事を考えついちゃった。温泉ゾンビってどう？』

と興奮して言う。

『なんじゃそれ？』

あまりにもつまらなさそうなアイディアだが、かなり閃き的な表情をするので

乗ってみる事に。

その写真がこれ。

もしも『なにこれ？』って思った方は大正解。

明らかに、やっぱりなにこれ？っていう仕上がりです。

ま、自分が見る世界が自分の現実なので、彼にとっては面白い。

それはそれで良しとしようと。

さて、この温泉で興味深い事が起こりました。

実は、９月からずっと毎日通っていたヨガのクラス。

グラウンディングと足裏の関係をもっと突き詰めたくて通っていたのですが、

足裏を目覚めさせると他の筋肉とどうつながっているか、

とか

腹筋に力を入れるという本来のやり方が間違えているんじゃないか？

と思える程の筋膜ラインの気付きの連続な数ヶ月。

バラバラだった筋肉が一体化する感覚は”禅”な瞬間でとても心地が良いのです。

でも、カラダが１個体として動く事が出来てくると欲が出て来て、

結構なバランスポーズに挑戦をしていました。

左の肩がうまくハマっていないなーと思っていたら

やっぱり、バランスポーズをした瞬間に違う筋肉を使い、

両腕を万歳のポーズにすると，なんか引っかかる感じがする。

数日で治るかと思いきや、こいつが結構しぶとい。

12月なんて、ずっと仕事で、ヨガのポーズなんてしていなかったのに治らない。

そんな中のこの温泉郷。

観音様も、神社も、お地蔵様も、寺も、墓地も、なんだか色々とある市だった。

守られているなーって思いながら、過ごしたここでの５日間は

ゆっくりと時間が流れて楽しい毎日。

そして、最後の晩、９つのうちの８番目という札のかかったお風呂に入ると

一人のおばさんが出る所だった。

お一人様ね、、、とつぶやきながら湯船に浸かると

急に左の肩をガタガタガタガタガタガタガタガタと小刻みにゆれる。

『なになになに？？？』

右の肩をみると、何も震えもしていない。

そしてもう一度左肩を見る。

ガタガタガタガタガタガタが止まらない！！！！

ここにボルテックスかなんかがあるんか？？？と思って、

くるりとカラダを１８０度変えてみる。

つまり、さっき左肩があった所に右肩がある状況。

何も変わらない。

むむ？？？

そして、また１８０度くるりと態勢を変えてもとに戻ると

再び、左肩がアタタタタタタタタタタタタ〜と揺さぶられるというか小刻みに揺れる。

なんなんこれ？？？

ま、いいや、流れに任せてみよう。

とそのままブルブルガタガタ言わせる事に。

着替え終わったおばさんが『電気消して行ってね』と言う。

『あ、はい！』そう言った瞬間、北斗の拳が止まっていた。

ア、止まった。

と言う事で、

一応お決まりの

『ひでぶぅ』

と一人でこっそりつぶやいてみた。

内臓は破裂しなかった。

熱いから、心臓がビックリしてガタついたんやろか？

『あ、やべ、夕飯の時間に遅れる』

そう思って湯船から出て、タンクトップを着ようとした時に両腕をあげた。

『あれ？』

いつもの肩の引っかかりがない。

ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい

と３回してみた。

ひっかからない。痛くない。両腕が上がる。

ほほぉ

おもろい。

興奮気味で，宿に戻って夕飯の席でアンドリューに話すと

『この世には説明がつかない事が沢山なるんだなぁ。神の計らいだな』

だって。

やるなあ、長野県。

たった４泊だったけど、

街には所々に、紙芝居があって、

お地蔵さんがものを運んでくれたり

狐が家までの帰り道を照らしてくれたり

なーんて昔話が書いてあった。

もしかしたら、昔のおとぎ話ではないのかもしれない。

本当にあったお話でありうるかもと思う程。

不思議な土地。

そう言えば、私の知っているアロマを作るゆかりん（リトルトリー）も

長野の地で素晴らしい癒しのアロマを作成しているんだっけ。

と、ここまで読んで、温泉で肩が治る？なんじゃそれ？って？

そう思った人、大正解。

結局は自分が信じる世界で生きているのだもの。

どんな世界を信じて生きるか、選択肢があるって良い時代に生まれたもんだ。

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