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ヴァギナ性うつ病 2


続く

ヴァギナ性うつ病と診断された彼女。

そうか、どうしようか。と聞くと

『取戻したいわ。彼とつながれて喜びに満ちていた感覚を』

だよね。

私も知っている。

つながった時には

この世が全てバラ色に見える位の自信と勇気と創造力をもたらしてくれる。

でも、

つながれない時は、鬱々とする。

性行為というひとくくりなのに、

そこに”つながる”という要素が抜けると

ビックリする位、天と地がひっくり返る様なココロの状態になる。

じんわりと温かくなるか、ふきっさらしの冷たい状態になるか。

ヴァギナは進化的に他人を必要とする様に出来ている。

生殖器系としては当たり前だ。

でも、

友達とつながれない時にとってもココロが痛くなるのと同じ様に

ヴァギナもパートナーとつながれないとココロが痛むのだ。

『どうしようか』

もう一度彼女に聞いた。

『本当にあなたはふしだらなのだと思う?』

『いいえ』

『じゃあ、彼にそこじゃないって伝える事で

 本当に欲しかった物はなに?』

『もっと深くつながりたかったの。』

そっか。

『ふしだらなオンナって言うのは、

 深くつながる為に役だったかしら?』

『いいえ。

 分かったわ。

 私、自分がどこかで自分のして欲しい事をいうのは

 ダメだって思っていた。男性を見下す行為だと。

 怖かったのよ。ふしだらなオンナに見られるのが。

 私の恐怖を彼が見抜いて言われたからショックだったんだわ。

 もしもそんな風に自分の事を思っていなかったら、

 『違うわ。あなたと深くつながりたいのよ』

 って甘えて言えたんだと思う。

 私が性に対して自分を許していなかったのね』

彼女の洞察力には、私自身も畏敬の念を感じた。

そう、すべてのリアクションは自分に起因する。

自分の中に原因があるから、外からの言葉に反応をするのだ。

『いず美、私ね、自分の性に対して解放をするわ。』

潜在意識、がっくんとゴーサイン。

修正は、タイジポール。

カラダの上下を流れるエネルギーを活性化するワーク。

彼女が『下半身がもぞもぞする!』って言い出した。

そして、

マヤ文明マッサージをして骨盤神経をもう一度活性化させる。

最後に潜在意識から文章がサポートとして選ばれた。

『最新の科学を調べてみれば、ことセックスに関して女性は本当に男性よりも獣のようだという事だ。

 女性が愛とエロスに夢中になるのをバカにする文化は本当の”自然”というのものを分かっていない』

こんな文章の入っている本が私のオフィスにあるとは、

私も選ばれた文章を見て、ビックリだった。

彼女は、それを聞いて更に自分の性の解放に背中を押された様で

カオをピンク色にしながら帰って行った。

ふんわりと新たな風が舞う。

この芯のある女性に、

恐怖を感じる男性の気持ちも分からなくもない。

自分が彼女を喜ばせる程のかい性がなかったらどうしようかと。

その恐怖の特効薬として、相手に羞恥心を感じさせるというのは

結構な秘策だったと思う。

『ふしだらなオンナ』

そんな女性は、多分存在しない。

男性も女性も単純に

『深い所でつながりたい』

ただそれだけだ。

モノクロから虹色へ

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