感情の噴火
目の下が痒くなってきた。
その瞬間、私の中でパニックが起きた。
やばい、これは、いつものあれだ。
いつものアレとは、目の下が痒くなり始めると、
そこから数日内に顔中の皮膚が晴れ始めると言うやつだ。
あと一週間で日本に行くのに、
子供たちもいるのに
久しぶりに親に会えるのに
友達にも仲間にも会えるのに
こんな顔が腫れた状態で楽しめない。
しかも暑いからきっと悪化する。
ずっと布団で寝たきりにはなれない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう。
そんな思いがぐるぐると心と身体中を覆って
私はパニックになりました。
アンドリューに「どうしよう。顔が腫れ始めるかもしれない」
そう言うと、彼は「リラックスしないと、もっと悪化するよ」と月並みなアドバイスをしました。
そうだ、そうだ、ここで落ち着かないと。
そう言い聞かせて、この不安を封じ込めようとしました。
私は、大丈夫と言い聞かせて、なだめて、何事もなかったかのように
私は振舞いました。
朝ごはんを作って
子供達と会話をして。
でも意識はずっと目の下の皮膚に向いています。
どうしよう、どうしよう。
そんな声にもならない小さな叫び声を聞かないフリをして、台所を片付けていました。
すると、アンドリューがきて
「ちょっといいか」と聞きました。
手を取ると、目をつぶってと言われました。
そして、目をつぶると彼が言いました。
「今、君の体は君の健康のために100%動いているのを知っているかい?
もしかしたら、皮膚が自分の意図に反して、暴れていると思うかもしれない。
でも、君の体は君を健康にしようと一生懸命に動いている。」
そう言われて、私は、頷きながらゆっくりと一呼吸をしました。
すると彼は続けて言いました。
「君の中にある、不安、恐怖、そしてそれにまつわる全てのジャッジメントを手放せるかい?」
私は涙が止まりませんでした。
そして、頷くと
彼が私の体を羽交い締めにするような形でガッツリと後ろから抱きしめて言いました。
「君の中にある、その不安や恐怖、怒り、全てを外に出して」と。
私は一瞬躊躇いました。
子供たちが見ていること、
こんなところで大声を出してびっくりさせないか
この不安を出したら余計に不安が現実になってしまうのではないか。
そんなことをいっぱい。
そして、最後には、私は、それらのジャッジメント全てを手放そうと
彼にはがいじめにされながら、うおおおおおおおおおーーー!と叫びました。
地響きがするぐらい。
天井がこだますぐらいに。
もう、自分の中の恐怖や不安やそれに囚われている自分にうんざりしている
その腐ったものを全て出すかのように
大きな声で、叫びました。ボロボロ泣きながら私は彼の腕をはち切れんばかりにジタバタしながら。
出してみて、こんなにも私は怖がっていたのかと、正直驚きました。
1歳児と3歳児がきて心配そうに顔を覗き込みながら言いました。
「マミー」
するとアンドリューが言いました。
「ママはね、心の中の感情を出したんだよ。
これはとっても健康的なことなんだ。
中にしまっておくとね、自分を腐らしてしまうからね。
全ての感情は表現していいんだよ」
アンドリューは
このウオーと叫ぶ私をみて、醜いと思わなかったのだろうか?と
ふと疑問に思いました。
すると彼は
「リアルでいいねえ。グッドジョブ」と笑顔で言いました。
私の中に停滞していたエネルギーが出て行ったあと
急に私の目の下の痒みは徐々に治り始めました。
感情を抑えると、こんな風に体は悪化し
感情を解放すると、こんな風に体は治っていくのか。
ここ数週間で何度も感じ体験していること。
今回のYouTubeの収録でお話をしました。
感情をためてて、体を壊している人はどれぐらいいるのだろう。
そして、私ぐらい、
その感情がどれだけの爆発力を持っているか知らない人はどれだけいるのだろうか。
その感情は怒りだけじゃない。
不安も恐怖もどうしようって気持ちも、こんなにも体を狂わせるような威力があるのかと。
アンドリューがいて本当によかった。
彼が感情に対してオープンで本当によかった。
そして、アンドリューが私にしてくれたように、
私も誰かの感情がリリースできるようにサポートしていく活動をしていきたい。
そして、こう言うことがどの家庭でもできるぐらいの世の中にしていきたい。
モノクロから虹色へ
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