

感情を抑えず伝える前に まずアドレスするということ
感情は、表現すればいいものでも、抑え込めばいいものでもない。 怒りをそのままぶつけると、関係はこじれる。 悲しさや怖さを飲み込み続けると、自分の中にしこりが残る。 では、どうすればいいのか。 私がいま大事だと思っているのは、感情をアドレスするということだ。 感情的に振る舞うのではなく、感情をなかったことにするのでもない。 自分の中に起きている感情に気づき、その感情が何を守ろうとしているのかを理解する。 その上で、相手を敵ではなく、協力できる存在として扱う。 この順番が抜けると、感情はすぐに人間関係を支配する。 感情を表現することと感情をアドレスすることは違う 感情を学び始めると、多くの人がどちらかに振れやすい。 これまで感情を抑えてきた人は、こう思う。 「ちゃんと感情を伝えなきゃ」 「嫌だったと言わなきゃ」 「我慢しない自分にならなきゃ」 一方で、感情的になりやすかった人は、こう思う。 「もっとコントロールしなきゃ」 「怒らないようにしなきゃ」 「落ち着いた人にならなきゃ」 どちらも自然な反応だと思う。 感情に振り回されてきた経験があ
Izumi Takiguchi
9月9日読了時間: 7分


何をしても変わらない時こそ、信じて待つべき理由
昔、何をやってもどこにも進まない時期があった。 こんなに頑張っているのに、こんなにやっているのに、いつも同じ場所に止まっている。 打開策が何もないような気持ちでいるものの、 それでも自分は なんとかしようと必死だ。 もがき苦しんでいる そんな状態だったことと思う。 そんな人が目の前で苦しんでいると、すぐに何かを言いたくなる。 「こうしたらいいんじゃない」 「もう少し考え方を変えてみたら」 「それはやめたほうがいいよ」 「早く動かないと、もっとしんどくなるよ」 言っている側に悪気はない。むしろ心配している。力になりたい。状況を少しでも良くしてあげたい。 けれど、人生には本当に、何をしても変わらないように見える時期がある。 本人も十分わかっている。 動いていないわけではない。 考えていないわけでもない。 むしろ、誰にも見えない場所で何度も試して、何度も折れている。 私は長い間、アドバイスをもらう側にいた。 前に進みたいのに進めない。 学んでも、試しても、時間とお金ばかりが過ぎていく。 自分でも嫌になるほど、同じ場所をぐるぐる回っていた。...
Izumi Takiguchi
9月7日読了時間: 9分


プロセスを信じる力が未来を変える ピラティス養成で学んだこと
「これをやって、どんな利益が私にあるの?」 アメリカで暮らしていると、この問いを耳にすることがよくあります。 渡米したばかりの頃の私は、この言葉をとても合理的で、効率的で、賢い質問だと思っていました。 自分の時間を無駄にしない。 意味のない努力は早めに切る。 結果につながらないことに執着しない。 たしかに、それは大切な視点です。 でも数年経って、私はその問いの落とし穴にも気づきました。 すぐに見える利益だけを求めすぎると、 まだ形になっていない未来を信じる力まで削ってしまうのです。 効率を求めることと、自分を信じることは同じではない 日本にいた頃の私は、努力が実るまで続けることが自然でした。 その道がどこにつながるのか、はっきりとはわからない。 それでも、続けていればきっとどこか素晴らしい場所にたどり着く。 そんな感覚がありました。 今思えば、少し闇雲だったかもしれません。 でもそこには、自分の歩みを信じる強さがありました。 アメリカに来てから、私は別の価値観に触れました。 効率が悪いことは切る。 見込みがなければ早く見切る。 自分の時間を守
Izumi Takiguchi
9月5日読了時間: 9分


「わからない」を手放すと人生が動き出す理由
「わからない」って、本当に便利な言葉だと思う。 答えなくていい。 決めなくていい。 責任を取らなくていい。 傷つかなくていい。 失敗もしなくていい。 もちろん、本当にわからない時もある。 知識が足りない時、情報が足りない時、心が追いついていない時。 そういう「わからない」は自然なものだ。 でも、ある時から私は気になり始めた。 その「わからない」は、本当にわからないのか。 それとも、自分の可能性に責任を持たないための言葉になっていないか。 GROWで出した小さな宿題 IHの講習会の後に、月に1度、GROWというミーティングをしている。 そこでは、IHのセッションの流れを確認したり、手技を見直したり、セッションがよりスムーズに、効率よく進むようにサポートしている。 今回参加してくださっていた生徒さんたちは、ほとんどの方がすでにIHをスムーズにできている様子だった。 だからチームのみんなで話し合い、今回は手技そのものよりも、もう少し「質問力」を鍛える時間にしようというプログラムにした。 その中で、今月の宿題として、教科書の中にある5つの質問を実際に使
Izumi Takiguchi
9月4日読了時間: 7分


長期の夏休みで気づいた 子育ての悩みがどうでもよくなる心の余裕
日本に2ヶ月滞在してきた。 そのうちの1ヶ月は、家族とただひたすら旅行をして、遊んで、食べて、移動して、 また遊ぶという時間だった。 こんなに長く家を離れたのは、人生で初めてかもしれない。 よく「ヨーロッパの人は夏休みを数週間、時には1ヶ月以上取る」と聞いて、 そんなことが自分の人生に起きるとは思っていなかった。 けれど本当にやってみたら、体より先に、心のほうが変わった。 一番大きかったのは、今まであんなに悩んでいたことが、急にどうでもよくなる感覚だった。 特に子育てのこと。 子どもにちゃんと向き合えているのか。怒りすぎていないか。 もっと栄養のあるごはんを作るべきではないか。 習い事をさせたほうがいいのか。 動画を見せすぎていないか。 普段なら頭の中でぐるぐる回る小さな問いが、旅の途中では驚くほど静かになった。 チャリンコで5時間爆走した日。 満たされていると、悩みの音量が下がる 旅先では、毎日が特別だった。 朝起きて、今日はどこへ行こうかと話す。 お店でおにぎりやパンを買う。 電車に乗る。 汗をかきながら歩く。 子どもがソフトクリームを食べる
Izumi Takiguchi
9月3日読了時間: 7分


































