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娘にエルサのような魔法がない件

長女が「アナ雪」の映画をまた見始めた最近。


そして、先日、娘たちが寝静まった後のクローゼットトークの時間が

私たちの夫婦で始まった。


なぜ、クローゼットか。

娘たちが起きたら困るけど、娘たちの近くにいて

泣いたらすぐに対応ができるように。






最近、娘が


「エルサにはパワーがあるけど、アナにはない」


ということを話し始め、それが気になっていた。


すると、そのクローゼットトークでアンドリューが言った。


「今日さ、長女が、アナにはパワーがないって言ったんだよ。」



「知ってる。それ、最近、凄い言うんだよね。気になってたんだ」



「だから、アナには、凍らせる力はないけど、自分を信じて、立ち向かっていくパワーがあるよ。

 そして、凍らせるパワーがあるエルサを救ったのは、アナの勇気というパワーだよ」


と。


(お、やるじゃん、アンドリュー!)と内心思いながら聞いた。


「でもさ、そしたら、長女が『私にはなんのパワーもない』っていうんだよ。」


それを聞いて、


『誰かが持っていて私にはない=I am not good enough 』


という、資本主義社会特有の考え方がこの年齢で、きちまったか!と

私は頭を抱えた。


すると、アンドリューが

「だから俺は言ったんだよ。

 パパは、君のマジカルパワーを知っているよ、と。

 すると、彼女がそれはなあに?と聞いてきたからさ」


私は息を飲みながら聞いた。


「君には、「愛」というパワーがあるんだよ。

 人を幸せにする力がある。

 君が笑っているだけで、みんなが幸せな気持ちになるパワーってすごいと思うんだ。」


そんなことを言えるアンドリューに私は瞬間ボロ泣き。


「で、彼女はどういう反応だった?」


と聞くと


「うーん、エルサは凍らせることができるけど、っていうからさ

 君は、溶かすことができるよって言ったんだ。


 僕の凍りついた心を君は何度もとかしてくれたよって言ったんだ。」



なんだよ、このロマンチックが止まらない加減は!!!



私は、またボロボロ涙を流した。



そして、

「そのパワーはどこから出てくるか知っているか?と聞いたんだ」



うんうん。私はしっかりとアンドリューをみながら相槌を打った。


 「彼女はどこ?って聞いたからさ」


「どこって言ったの??」


 「ハートに手を当てて、ここだよって教えてあげたんだ。」



えええーキューンなんですけどおおお


このロマンチックさが、子供ができてから、正直、うざいと思ったことは何度もある。


でも、そんなの自分に余裕がない時はしょっちゅうだ。



優しいと思っていた彼が、結婚したら優柔不断だと思えてきたり、

俺についてこいとたくましかった彼が、子供ができたら、俺様詐欺だったと思ったり。


その人の良さも一転して、悪さに見えてしまうことはある。


今回、アンドリューのこのロマンチックさは、日の目を見たなああと

偉そうに聞いてた私。


そんな風に私が思っていることを知らないアンドリューは、


「その後に、彼女に君のパワーは何?って聞いたら、

 私のパワーはラブ!っていって


 どこにあるんだ?と聞くと

 ハートに手を当てて、ここ!って言ったんだ。

 可愛いだろ?」


ああ、ロマンチックがまじで止まらない。


私と娘とアンドリュー3人でこの髪型したろか!

と思うほど。





もう私は涙で前が見えませんでした。。。。。



グッドジョブ、アンドリュー!!!!!


愛がパワーであれば、何にでも変容できるいろんな種類のパワーを感じることができる最強のツール。


それが、優しさにもなれば、共感にもなるし、理解という形にも変われば、勇気という力にも変わる。


最強の魔法を娘は持っているのだということを伝えたアンドリューに

私は、感動をしました。


そこで終われば、よかったけど、

やっぱり母親として、彼女が私の魔法はラブ!と言うところを見てみたいじゃない。


そして、出かける時、車に乗る前に

「ねえねえ、あなたの魔法のパワーってなあに?」


と聞いたら、


即座に

「知らなーい。」


(なんだよー!)


「えー、パパからあなたの魔法は愛だって聞いたけど」


「うーん」


ガラージにある自転車にすでに意識がいってる様子での空返事。


「どこにあるの?」


「知らないー」


チェ、、、タイミングが悪かったか。



彼女が私のパワーは愛で、ハートにあるんだと言うところを見たい!

と言う

私のエゴは打ち砕かれましたが、


こうやって、きっと彼女のなかにあるラブが何よりもすごい魔法でありパワーであることを 

伝えたアンドリューはすんばらしい。


それを聞いた娘はどう育つんだろう。


それでも、やっぱり自分を疑い、迷い、途方に暮れる日々を過ごしながら

自分らしさを見つけていくのだろうか。


そう考え始めたら、さっきまで勢いよかった

ロマンチックが止まらないが


一転して

島倉千代子の「人生いろいろ」へ


私の中でも、愛のパワーが様々に形を変えてマーブル模様の心境です。



モノクロから虹色へ





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