受け取ることが愛
- 2020年2月3日
- 読了時間: 5分
私は、つわりの時期に自分が作ったものを全く食べたくなくて
お腹が空いて夜中に目が覚めることなんてしょっちゅうでした。
寝不足であり、食欲不振であり、
カラダからなんのエネルギーも出てこない状態。
何も食べれない日が続いて、
ベッドにうずくまっていた時、私の思考はどんどんと悪い方へと引っ張られていく感覚がありました。
そんな時、
友達(せいちゃん)が友達に託したご飯を受け取って、
夜中にお腹が空いて目が覚めた時、
私は、一人で寒いキッチンに行って、そのご飯を食べました。
『高菜ご飯』
そう書いてあったおにぎりを私は一気に食べました。
美味しい、美味しい
そう言って泣いて食べました。
彼女が作ってくれた高菜ご飯が、お腹だけではなく心に沁みて
私は、夜中のキッチンで自分の涙の塩分と一緒にご飯を食べました。
娘の妊娠の時もたくさんの食材を抱えて家まで来てくれました。
出産後も、たくさんの食材を抱えて来てくれました。
彼女が来るときは、いつも大きなバッグ3個と共に現れました。
彼女が私に
『よく頑張ったね』と玄関先で出産後に言ってくれた時には
私はボロボロ泣きました。
彼女のご飯と一緒に彼女の心もそこにあって、
私はご飯とともに救われました。
何度もなんども救われました。
またある時には、別のお友達(ナオミちゃん)が家にきて豚汁とお赤飯を炊いて持ってきてくれました。
何も食べていなかった私は、彼女の豚汁の温かさとお赤飯の甘さと
五臓六腑にしみました。
お重に持ってきてくれたお赤飯の半分は食べたと思います。
食べた後に、体が温かくなってくるのを感じました。
『血色がよくなってきたね』
そう彼女が言った時に、私の精神も安定して前向きに笑っているのを感じました。
またある時には、
自分が炊いたご飯がどうしても食べたくなくて、
きてくれたお友達(ヒサエちゃん)にご飯を炊いてもらいました。
同じ鍋で同じコメで同じ水で炊いてるのに、
彼女が作ってくれたご飯が美味しくて、私は、彼女が持ってきてくれた鳥のつくねを一気に食べました。
そして彼女がつけてくれたカブのぬか漬けも、
全部ぬかごと食べました。
翌日も、そのまた翌日も、作り置きてくれたおかずとご飯があることで、
キッチンに立つ必要がなくてとても体力的にも精神的にも助かりました。
私は、こうやって人が助けてくれるのを
こんな風に『つわり』という症状があるおかげで受け取ることができました。
その3人とも片道1時間以上もの時間をかけて、
1度ではなく何度も足を運んでくれました。
他にも、家で鍋を作ってくれたり(なおこちゃん)
家にローカルの美味しいファーマーズマーケットからお野菜を買って持ってきてくれたお友達も(アンナちゃん)。
ちょっと我慢して頑張れば、できる。
みんな、そうしているんだし。
みんな、それぞれ忙しいし。
私は別に特別な存在じゃないし。
そんなお願いをするなんて、わがままだ。
昭和の戦争時代の名残が、世代間を渡って植えつけたとしか思えないこの考え方。
誰もが食料に困り、飢えを耐えしのぐしかなかった時代の精神が、
この令和になっても、根付いているって相当やなと、苦笑です。
そのちょっと我慢して頑張ることの歪みの大きさに気づかずに、
私はちょっと我慢して頑張って、自分の精神のバランスを崩すことをしてきたんだと思います。
誰かの行為・好意を受け取ることが、愛に繋がるなんて思いもしなかった。
誰かの好意を受け取ったら、厚かましい人間と思うことしか知らなかった。
その考えをひっくり返すきっかけとなったのが、
インテグレイティッド・ヒーリングの創始者のマチルダの、
プレゼントのお話でした。
『私ね、パパからプレゼントをもらった時に、
ああ、ありがとうって言ってぞんざいに受け取ったの。
その時にパパは何も言わなかったわ。
そして、その後時間が経ってから、パパの誕生日がきたの。
パパの誕生日に向けて、私は色々と考えたわ。
何を買ったら喜ぶかな、どんな包装紙に包もうかな、どんなカードを書こうかな。
そうやってパパの喜ぶ顔が見たくて、時間をいっぱいかけてね、
プレゼントを用意したの。
当日に、ジャーン!って渡したら、
ああ、ありがとうってもらって、すぐにソファーの横にポイッて置いたのね。
それをみて、私はすごくショックでね。
本当に傷ついたわ。
その顔を見て、パパが言ったのよ。
他人の思いを受け取らないことの残酷さがわかるかね?って。
私ね、その時に、本当に学んだの。相手の好意を全身で受け取ることの大切さを。』
全身で受け取ることって、私は、どこかでハシタナイ・イジキタナイって
思っていました。
でも、そうじゃなくて、受け取ることも愛の交換なんのか、、、と。
つわりを通じて、
そして、
今、組んでるチームの仕事を通じて、
そして、
子供を持つことを通じて
受け取ることで、愛が循環していくのを身体中で感じています。
そして、受け取ることで、
自分が最高のパフォーマンスが出来るのだろうとも感じています。
「受け取ったら、恩を返さないといけないからめんどくさい」
って言って、受け取ることに躊躇していた昔の私に言いたいです。
『受け取ることが、恐怖だったけど、将来、それが愛に変わる経験をするよ』
と。

(↑うちのキッチンにたくさんの食材を持って食事を作りにきてくれたせいちゃん)
モノクロから虹色へ







































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