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バーストラウマ


産後2ヶ月の女性が、友人に勧められたと、セッションに来ました。

安定期に入ってから体調が絶好調の私は、

ありがたいことに、この所、沢山のインテグレイティッドヒーリング(IH)のセッションが

入っています。

お腹が徐々に大きくなって来て臨月に入ってくるまで

こうやってセッションが出来る事が嬉しい。

そんな中、産後のセッションが増えたのがとても興味深いのです。

さて、この女性に「どうしましたか?」と聞くと

『旦那と別れようかと思っています。。。。』との事。

産まれたばかりの赤ちゃんがいるなかで旦那さんと別れるとは、どういう事なのだろうかと

理解をする為にもう少し聞いていきます。

『旦那から愛を感じないんです。』

ふむ。。。

愛を感じない。

I don't fee my hubby's love....

そう言いながらさめざめとなく彼女。

こう聞くと

旦那さんが、何もしないとか、

旦那さんが、家庭を顧みないとか、

旦那さんが、協力的ではないとか

そんな風に矛先が向きそうだけど、旦那さんをなまじっか知っているため

それはあり得ないというのを実は知っていた私。

でも、彼女は愛を彼から感じないと言う。

あ、もしかして。。。。。

そうふと思い当たる節が有り、筋肉に確認を取る。

『ねえ、愛情を感じないではなく、感じる事が出来ないッて言ってみてくれる?』

I cannot feel love....

そこで筋肉が反応をする。

『そうか、カラダが愛を感じる事が出来ない状態になっているんだね。』

そう言うと

『赤ちゃんも凄く可愛いのに、赤ちゃんからの愛も受け取れないの。

 どうして、こんなに私ばかりが頑張らないとイケナイんだろうって、

 夜中のおっぱいの時間が本当に孤独で。。。。』

じゃあ、愛を感じるようにカラダを整えようよ。

そう言って進もうとすると、カラダから待ったがかかる。

情報を探せとの事。すると”根本原因を探せ”と指示が出る。

カラダが愛を感じる事が出来なくなった根本原因???

すると『出産』というキーワードが出て来る。

『出産はどんな体験だったのですか?』

すると彼女は

『普通の事よ。

 19時間かかったの。赤ちゃんが大きかったから、私の骨盤では出て来れないッて言って

 3時間半プッシュしたけど、最後はバキュームで吸引したわ。

 でも、それも私の意志ではなくて。

 凄く怖かったのよ、だって、私新生児の病院の看護師だから、

 そのバキュームで後遺症が残った赤ちゃんとか沢山見ているから。

 そして、膣は最大までキレたわ。とっても痛くて痛くて。

 赤ちゃんが出て来たとき、あまりにも力つきて、

 私、酸素マスクをしながら、赤ちゃんを抱っこしようとするんだけど、

 力が入らなくて、ベッドから落としちゃうんじゃないかと思った。

 そんな私に、最近、旦那さんはカラダを触って来るの。

 自分のカラダがもう昔の様ではない気がして、触られるのも嫌。

 他の形で愛を見せて欲しいのに。』

出産の本を最近、むさぼる様に読んでいる私。

最終的に赤ちゃんが無事に出てくれれば、出産は、たかが出産で通過点にしか過ぎないという考えもある。

ただ、

出産における神経と感情との強い相互作用があることはあまり重要視されていないようだ。

彼女が吸引をする時にすでに看護師として経験して持っている恐怖の情報がとても大きく関与している様に感じる。

私達の子宮は、

どんなに出産で赤ちゃんを外に出す為に、

カラダのホルモンが全身全霊で送り出そうと動いても、

”リバース”と言って、恐怖が出て来た瞬間に、赤ちゃんを引っ込めてしまう作用がある。

子宮口が、あんなに脳と子宮との連係プレーで人によっては何十時間もかけて開けたのに、

恐怖を感じた瞬間に、閉じ始めてしまうのだ。

そこで、すでに10㌢に開いたと言う10分前の情報で、

彼女の恐怖と子宮の関係を考えずに

もしかしたら、恐怖で6㌢まで縮まってしまったかもしれない所を

バキュームで吸引をしたら、きっと無理矢理引っ張りだされた感が膣は感じて

キレたのだとしたら。。。。

恐怖を持った上で何かをされるというとき、

体全体に緊張が走るのは、誰でも知っての通りだと思う。

赤ちゃんが大きいのではなく、恐怖で赤ちゃんの出口が小さくなったから

赤ちゃんが単純に出て来れなかったんじゃないかしら?

特に、膣なんて、沢山の神経経路が執着している場所だから

恐怖という感情に一番敏感に反応するはず、、、、

そんな風に一連の彼女のカラダが経験した19時間の出来事を、想像しただけで

彼女が”愛を受け取れない”状態にあるのは容易に理解が出来た。

『まるで、私、バーストラウマを抱えているのね』

そう言う彼女。

それを、癒していくセッションを今回、カラダは選んでいるようである。

”愛を受け取るカラダになるために”

まず、カラダが要求して来たのは、その走った緊張をリラックスさせる事だった。

Yamuna ®Body Rollingで内股を緩めていってほしいとのカラダからの指示だった。

恥骨からゆっくりと膝の内側へとボールを使って筋肉を緩ませていく。

生殖器のエネルギーが流れるラインだから、

愛を受け取るには、ここの内股の筋肉がリラックスするのは必然だと感じた。

トイレに行きたいと言う彼女に

『もしかしたら、骨盤が上手く開いたから悪露がまた出るかもしれないけど、汚い血だったら気にする必要ないですから』と伝えた。

するとトイレから出て来た彼女が、

『塊が沢山出て来た。。。。』

そう言って驚いていた。

看護師なだけに、その血の固まりが危険な物なのかどうなのか分かっている様で

クレンジングされているのねと、判断したようだった。

そして、次にカラダが指示を出したのは、胸の部分をボールで開いていく事だった。

『肩こりとかありますか??』

そう聞くと『特に感じた事はないわ』

そう言う彼女がボールに身を預けた瞬間にうなり声が聞こえて来る。

このパターンは多い。

気が張っている時は、こんな風にカラダがどれだけ固くなっても『硬い』という

カラダの感覚が分からなくなっているのだ。

これ、6ヶ月位したらドーンと産後鬱とかになりそうだな。。。。

そんな風にさえ思えてしまうほどの固さと彼女の気の張りつめ方だった。

体全体が、緊張がまだ残っているんだと、確実に分かるほどだった。

出産後のこの緊張状態で、自分のカラダを顧みずに赤ちゃんのお世話をして毎晩夜中に3時間置きにミルクをあげて睡眠不足でへとへとだっただろうに。。。

『エラかったね。この体でこれだけ頑張って2ヶ月、本当に良くやってきたと思う。

 すぐに胸(ハート)が開いてすぐに呼吸が良く出来る様になるからね、

 今しんどいけどゆっくりほぐしていきましょうね。

 お母さんのカラダがハッピーだと赤ちゃんもハッピーだから。』

そっと触れるだけで、彼女のカラダのガチガチが、ゆっくりとほぐれていった。

それでも、100分の1ぐらいのほぐれしか出来ていなかったけど。

今日、彼女が受け取れるのはここまでなんだろう。

終わった後、彼女のキツかった目つきがひらいて優しく柔和になっていた。

『呼吸が出来る。。。。』

起き上がった彼女が言った言葉だった。

呼吸が出来ると言う事は、息を吸うという愛を受け取る事と、吐くという愛を与える事の両方がちゃんとスムーズに出来る状態になったという事だ。

『カラダの真ん中、つまり、ハートが閉じてたから、

 カラダ、ハートをちゃんと開けてあげると

 愛を受け取れること、感じる事が出来やすいですよね。』

セッションが終わって、玄関に、旦那さんが迎えに来ていた。

その迎えに来た旦那さんを見た瞬間に、ボロボロと泣いて抱きついていた。

『こんなに私、自分のカラダがボロボロだったなんて、知らなかった。

 こんなにバーストラウマがカラダに残っているなんて、思いもしなかった。

 ベイビーが健康だから、過去を振り返らないって思っていたけど、

 これがベストなんだって思っていたけど。』

男性は甘えてもらって、初めて女性にリーチできる。

甘えてもらえて、彼はとても嬉しそうだった。

彼女の肩越しに私にありがとうのウィンクをして来た。

女性は、とってもfeeling ベースで生きている。

Feeling Goodにフォーカスを向けていけば、膣は開きやすくなるし、

Fearを感じれば、どんな状況だって、子宮口は閉じる。

この感情の波にカラダが変化をするのは、とても美しい事だと思う。

だから、そのfeelingを理解して、出産を進めていく事って大事だなって

彼女のセッションを通じて思った。

出来ればトラウマなんて無い方が良い。

それでも

そのトラウマに対してさえも、feeling goodな事をする事で、シフト出来てしまう

そんな女性の強さも私は素晴らしいって感じた。

この女性のポテンシャルの大きさ。。。。

やっぱり女性って凄いなあと思ってブルブル震えちゃうんざます。

モノクロから虹色へ

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