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男性の心理

『いず美、聞いてよ!またよ、また!!!!』

憤怒した彼女が私の所に来て話すのはこれが何度目だろうか?

彼女のジレンマはこれだ。

男性と知り合う。

初めの頃は彼女の可愛さや魅力的な笑い方で男性は勿論彼女の事を好きになる。

そして、猛烈アタックをする。お互いの家を行き来する。ただ、それがいつの間にか彼女がその気になるにつれて、男性が引いていく。

そして、その引いていった男性に問いただしても

『気のせいだよ』とか『仕事が忙しいんだ』とかで取り合ってくれない。

でも、

女性の第六感とは凄いもので、なんとなく変化を感じている。

ただ、それについて真っ向から話す男性はほぼいない。

そんな中、男性の心理カウンセラーが

自分のクライアントさんを対象に1200名の男性に聞いた

「どうして、自分が好きだった女性を避ける様になったのか?」

という問いに対する答えの調査結果を最近、手に入れた私。

『ケイティ、私ね、最近こんなペーパーを手に入れたのよ』

そう言って彼女にその内容をシェアする事に。

私:

『なんかね、男性がさ、こういう状態になった時に

女性が陥りやすい結論ってさ

「私が太ったからだわ」

「他にもっと魅力的な人に会ったのね、、、」

「元々、恋人関係になるような勇気がない人なんだわ」

「私の事が好き過ぎて一緒にいるのが辛いのだわ」

「セックスの相性が悪かったんだわ」

なんだって〜

面白いよね。

なんかさ、

この私の事が好き過ぎて一緒にいるのが辛いんだわっていう理由、ウケるよね。

でも、実際は男性のアンサーにはこれらが一切入っていなくてね。』

そう言うと、ケイティは

『ええええ!私、彼とデートをする様になってから、

 徐々に彼の方から距離が出来て来たから、この人って本当は遊びたいだけで、

 恋人関係にはなりたくないのかしらって思っていたのよ』

確かにcommitment phobiaというのは実在する。

一人の人と結婚をするという事に対して、恐怖を感じるというものだ。

でも、そういう男性の場合はデートを重ねず、

一夜を共にして終わる場合が多いらしい。

『あのね、ずばり聞くけどね、デートを重ねていく中で、彼を優先していた?』

すると、ケイティが一瞬カオをひそめた。

『どういう事?』

『うんとさ、、、、彼の意見を尊重したり、彼の気持ちを優先していた?』

『え、でも、

 私がお姫様なんだから、彼の方が私の気持ちを大切にするのは当たり前でしょ?』

『そうなんだけどさ、その彼があなたの気持ちを大切にしているのと同じくらい、

 あなたは彼の気持ちを大切にしていた?』

『ベイビーシッターじゃあるまいし、一人の大人の男性よ。

 そんな事、めんどくさいわ。』

『多分、それよ。それ』

『え?どういう事?』

『例えばさ、ケイティが素敵なお洋服を着て、可愛いとするじゃない?それを見た彼が

 とっても素敵なドレスだねって言ったら、嬉しいでしょ?

 逆に、彼が素敵な格好をしていた時に、あなたはなんて言う?』

『え、、、、別に何も言わないな〜。ナルシストだなーって思うかも。』

『じゃあ、次!家に友達が来たら’いらっしゃい!’ってウェルカムするじゃない?

 彼が家に帰って来た時、ナニしてる?』

『仕事をしている事が多いわ。デスクに向かっているかも』

『彼が帰って来た時に、なんて言うの?』

『あーおかえりーぐらいかな。』

『逆にさ、あなたが彼の家に行った時に彼がテレビに夢中になっていて、

 自分が家に戻って来た事も認知していなかったらどう??』

『あり得ないわ!』

『そうよね。淋しいよね。

 初めの頃って相手の事を本当に大切にしているっていうのを表すけど、

 その後から友達よりも大切に扱わなくなるっていうか、当たり前ッて言うか。

 でも自分の母親を思い出すとね、”おかえりーダーリン!”みたいな事はしないけど、

 常に一定の感覚で父親に対する尊敬の念を持って接している事は感じていたのよね。

 ’気を使う’とは、なんか、また別なのかも。

このリサーチペーパーね40ページにも渡るんだけど一貫して書いてある事がね

男性は女性に『かまって欲しい』だったの。

『自分が君にとって一番の大切な人であって欲しい』だったのよ。。。

女性と変わらないわよね。

本当に女性にこれを言ったら、きっと女性に鼻で笑われると思っているから、

もしくは「ばかみたい」と言われるのが分かっているから、言わないのだって。

確かに私自身を振り返ると、『男性』という生き物に対して、

世間一般の言う『女らしくあれ』と同じ位の勢いで

『男だったら、、、、、』というくくりを作っていた気がするなぁ。

このリサーチ結果の男性の言い分を読んで、

もしも私が昔に男性にこれを恋人から言われたら、どう思っただろうか???と。

ウジウジしてんじゃねーよ

とか

めんどくさいなー

とか

そんな子供っぽい事

とか

しっかりしろ!甘えんな!

とか、言っていたのかな。

全然気付かなかったなー。』

そんな風にこのペーパーを二人で見ながら、話して反省し合った私たち。

私のセックスセラピーのDr.が言っていた言葉が耳に残る。

『男の子が6歳になったら、一人前の男性として扱いなさい。

 そうじゃないと、男の子は傷ついて女性蔑視をするようになるわ』

この最後のセンテンスがとても深かった。

それを思い出したら、

何度も何度もそれを証明する様な内容を聞いたり、見たりする事になる。

少しずつ、少しずつ、男性という生き物と女性という生き物がどんな風に関わっていったら良いかが見えて来る気がした。

モノクロから虹色へ

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