something better
インテグレイティッドヒーリング(IH)のクライアントさんが来ました。
Aさん『私の何が悪いかを教えてください』
私『うーん、何が悪いと思うのですか?』
Aさん『分からないけど、なんかもっと良くなりたいんです』
筋肉がっくん。
私『 はい、それがお題です』
彼女のお題は ”Something Better ”でした。
一見、向上心の様ですが、問題として上がって来たので問題なんでしょう。
そう言って始めると、こんな風に話してくれました。
いつも、なんかもっと良い方法が有るんじゃないかと思っています。
レストランでもそう。自分が選んだ物よりも、他の人が選んだ方がもっと良いかもしれない。
ビジネスにしてもそう。このボスの下で働くよりも、もっと別に私の才能を見いだしてくれる良い人がいるんじゃないかって。
彼氏にしてもそう。今よりももっと良い彼がいるって思って未だにデートを色々しています。
なんかいつももっと自分が選んだ事よりも良い事があるんじゃないかと。
あっちのグループにいる人たちが楽しそう。。。キャハキャハ笑っている。
そう思うと目の前にいる人との会話に集中出来なくなるの。
あっちに行きたいな〜なんて思って、目の前にいる人がなおざりになる。
誰も大切に出来ないの。
いつも、自分が今この瞬間に選択した物よりも
他の人が良い時間を過ごしているかもしれないって思う。
凄い分かる。私もそうだったから。
自分の手元にあるみかんをエンジョイするよりも、
隣りの人が食べているリンゴが気になるパターン。
すると手元のみかんが急に色あせて来る。
すると、いつも空虚感が止まらない。
いつも、もっと別に良い物がある筈って彷徨ってる。
ここで、もれなくついてくる信念が、
『自分の選択に自信が持てない』
である。
そして、いつも比較する癖がついてくる。
つまりいつまで経っても自分の手にしているこの瞬間の人生を楽しめなくなる。
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この内容を書いてい思い出した事がありました。
私が9歳の頃、子供達だけでグアムに行くっていう企画で、
いとこの子と参加しました。
お土産としてもらったお金で色々なお店を探しました。
グアムに行って、アメリカの国旗が沢山ありました。
日本の国旗以外に見た事がなかったので、
珍しくて、その興味深さをお母さんに伝えたくて
私は、1ドルの国旗を沢山を買って帰りました。
いとこの子は、パイナップルの香りの香水を買って来ました。
私は母に何の役にも立たないゴミみたいな一ドルの国旗たちを渡しました。
そしたら、母はガッカリしました。
『どうして、○○ちゃん(いとこ)は香水を買ったのに、
あなたはこんなものを買って来て』
と言いました。
また、これは私の中での思い出の映像なので、
本当の事実とは違っていたかもしれません。
考えてみれば、それまで自分で何か100円以上の物を買った事がありませんでした。
だから、お金の使い方も知らなかったというのもありました。
今、大人になってみれば、本当に母が言いたかった事が分かります。
なんの使い勝手もない国旗にお金を20ドル位使われて、ガッカリしたと思います。
でも、そこから私は人の真似をするようになりました。
誰か他の人の方が私よりも、より良いものを知っているって。
だから、自分よりももっと良い誰か他の人のアイディアを求めて。
でも、その時に自分が沢山の国旗に対して珍しい!って思った感動はシェアせずに、
それすら、なかった事にして。
今でも、ハリウッドやベニスビーチでアメリカの小さなお土産用の国旗を見ると
苦い思い出として口の中がイガイガします。
さて、
彼女のセッションで出て来た言葉がありました。
時間を早送りして自分の人生をプロジェクターで見る修正が出て来ました。
その映像を見た後、彼女が言いました。
『ずっと私は何か良い物を彷徨って探し続けて、
自分の一生が終わって行くのはイヤだわ。
自分が今この手にあるものがベストなのよね。
それを充分に楽しみたい 』
そう、自分が感動した事がどれだけ他の人にとって価値がなかったとしても
自分の中で少しでもココロが動いたのであれば、
それをエンジョイしてみれば良い。
その瞬間はココロが動いたのだから。
自分の中の感動を大切にして行こうよ。
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