瞑想マスターのPilates

私は体を動かすことは、人間の幸せに１番の近道じゃないかと思っている。

瞑想のマスターを教えていた時のこと。

彼は世界的に有名な瞑想のマスターで、彼の瞑想会に参加をするために世界中から人が集まってくるほどだった。

そんな彼の体を見させてもらうと、まず、下半身がマインドと連携が出来ていない。

つまり、足を伸ばしてといっても理解ができない。

そして、私がピラティスのマシンに乗って見せてみる。

なるほど

そういうが、今度はマシンにガシャンと何度もぶつかる。

体感覚で、ここぐらいまで膝を曲げるとぶつかるんだというのが予想ができていない。

私が彼の膝に手を当てながら、ゆっくりと動かすようにガイドした。

今度は、踵を下ろしてというが、それも理解ができない。

私の手のほうに踵を下ろしてみてというのも理解ができない。

片膝だけ曲げてみて。

片方の踵だけ下ろしてみて。

「意味がわからない」という。

手を天井に向かってあげてといっても、天井に向かってあげれない。

明後日の方向に向かってあげてしまう。

何もできない彼がマシンから起き上がると、「これ、瞑想の初めの頃より難しいな」といって笑った。

そんな彼も私のところに週3回３ヶ月ほどきた。

足を開くと内股になってしまう彼

足を伸ばしたら真っ直ぐに座れない彼

口がへの字の彼

首が異様に硬い彼

腕を伸ばすことが理解できない彼

驚くほど扁平足な彼

動き始めたら呼吸が早すぎる彼

うるさい小姑のように口出しした３ヶ月だった。

次のツアーでまた世界の別の場所へ行くという。

その時「君がやってることが本当のスピリチュアルかもしれないな」

そう言葉を残して、彼の最後のレッスンは終わった。

「え？どういう意味？」

と聞くと

「スピリチュアルになると、意識が上へとあがっていく気がするだろ。

　天界人に近づくような感覚になる。

　でも、違うんだよな。本当のスピリチュアルになるというのは、下がっていく感覚なんだ。

　体の中にちゃんと自分が存在しているという感覚。」

「深いねー」

そう私は答えた。

あの時の私は、ビバリーヒルズに髭の長い、なんか汚い格好でくる体が思うように動かないおじさんを「変な人」としてしかみていなかったから。

でも、今の私はわかる。

そう。

スピリチュアルとは、この今の瞬間にボディに自分が存在すること。

だから、有名な人を見ると思う。

マザーテレサも、オバマ元大統領も、キング牧師も

有名と言われ、その人のスピーチが心に響く時

その瞬間はスピリチュアルで、その瞬間、必ずその人のボディは強いエネルギーを放つ。

スピリットが体に入ってきて（意識が体に降りて）、体が天界に上がっていくよう（体は上に上がるように）に使うと、

その感覚を自然と持つのだと思う。

ボディとマインドとスピリット

ジョセフピラティス氏が残した言葉だが、今、私は解剖学的にそれを理解している。

そして、それを体感できるピラティスを教えていきたいと思っている。

それが、Soul Of Pilates

去年は、ボリューム１として、手と足について行った。

筋肉をどう使うのか

どうして四肢が大事なのか

そして、四肢を触ることで、エネルギーが通るという体験をしてもらった。

全身にエネルギーが通る時、自分でも驚くほどの感覚を感じる。

泣く人もいれば、驚く人もいる。

そして、自分のブロックに気づく人もいれば、得体の知れない恐怖を感じることもある。

自分がスピリットというものと対峙をした時

もしくは、それを体感した時

ああ、私が私であることを大事にしたい

そう思う。

今年のvol.２は、背骨についてを話していく。

骨盤から頭蓋骨について。

これが、スピリットと関係をしてくるから、きっと興味深いと思う。

今年の夏が暑くなりそうな予感。

（＊夏に向けて毎月一回インストラクターが集まって、ズームレッスン）

モノクロから虹色へ

ちなみに今月のHeal My Life は、満員御礼となりました♡