嫉妬って効果的?
- Izumi Takiguchi
- 2016年5月28日
- 読了時間: 4分

「私、彼氏に嫉妬して欲しいの。でも、嫉妬をすると暴力をふるわれるから、いつも関係が長く続かないの。どうしたら、いいのかしら???」
というクライアントさんが潜在意識をひも解くインテグレイティッドヒーリング(IH)+マヤ文明マッサージ混合のセッションに来ました。
嫉妬。。。
私:「どうして嫉妬して欲しいのですか?」
クライアントさん「だって、彼の私への愛情の深さが分かるもの。」
私:「なるほど。彼の愛情の深さは嫉妬でしか測れないのでしょうか?」
クライアントさん:「うーん、でも自分の為に感情が揺さぶられるって、一番分かりやすいでしょ?怒るカオを見ると、私の事をこんなに愛しているんだな~ッて思うわ。」
はて、
嫉妬をする事は効果的なのか?
彼女の言わんとする事は分からないでもない、もしも私が高校生だったら。
嫉妬をよく考えてみると、嫉妬とは『失う事に対する恐怖』だ。
そこで彼女のセッションは『失う事に対する恐怖心』のお題になりました。
カラダが言う事なのですが、彼女はぽかんとしています。
カラダに聴くと『父』と反応がありますが、
お父さんはどんな人でしたか?
『私は父親に全くかまってもらえませんでした。
私が何をしても興味がなかったんだと思っています。』
今まで診て来た中で、男女関係に置いて、女の子にとってお父さんの存在はとても大きいです。
父の影響が自分の女性性に影響をしていて、男性選びもそこに関わって来ると言っていい程です。
『お父さんとは仲が良くなかったんですか?』
『いいえ、仲良いというレベルではなく、無関心だったと思います』
。。。。。。。
次に進もうとすると待ったがかかるので、止まると9歳というキーワードが出て来ました。
『9歳の事に何がありましたか?』
少しの間沈黙が続き,その後に、あ、、、、と彼女が小さく声を出しました。
『9歳の頃に私が滑り台の上から落ちたんです。そしたら、父が血相を変えて私を抱きかかえて病院に連れて行ってくれたんだった。
あ、、、そうか、私に対して父親が関心があるのを見たのはその時が最初で最後でした。
その後、父、他界したので』
ファザーコンプレックス。
彼女にとって、唯一お父さんから愛情を知ったのが、
『失うかもしれない』と思ったときに抱きかかえて病院に行ってくれた行動でした。
失うかもしれないと相手に思わせる事で自分の価値を知った成功体験。
偶然であっても彼女にとっては、相手がどれだけ自分を大切に思ってくれるかを知れた最高の経験。
彼女の額にはその時の傷が少し残っていますが、きっと成功体験だったのだと思います。
でも、その成功体験は健康的ものではなかった。
『失うかもしれないっていうのは、恐怖からきているわよね。
恐怖をベースにした恋人関係ってどう思うかしら?健康的かしら?』
『そうね。。。。』
『失う事を刺激するって、恐怖をおびきよせているのと同然よね?』
『そうね。。。。』
『愛をおびき寄せてみたらどうかしら??』
『どうやって?』
『失う事の刺激ではなく、他の所を刺激したらどうかしら?
愛をおびき寄せる刺激法。。。。何だろう。。。??』
『笑う事かしら?』
筋肉がっくん。
『うん、それみたい。』
『確かに、怒ってばっかりだったわ、今まで付き合って来た人たち』
確かに、笑のツボが合うってとっても大切。魂が共鳴する瞬間だと思うから
友達と笑いが共有出来た時に、心の底からつながれる感じがする。
『いず美、私、笑いをおびき寄せるわ』
『いやいや、笑いを通じて、愛をおびき寄せるのよ。コメディアンじゃないんだから』
そうやって、うふふふふって笑う彼女がとてもまぶしくて、
男の人はこうやって笑う姿をみていたいのだと感じました。
きっと彼女は大丈夫。
よし、もっと笑える為にお腹をほぐしちゃうよ!
お腹がひんやり冷たい。
恐怖とずっと闘って来たんだろう。
ずっと自分に問いて来たのかもしれない。
私は愛される価値があるかしら?
私の為に一生懸命になってくれる人がいるのかしら?
恐怖が恐怖に呼応して、恐怖を呼び寄せる。
もう、お腹をあったかくして、笑える横隔膜にしちゃうよ!
そう言ってセッションを終えました。
そして、ドアでひと言、
『いず美、私ね、たぶん、お父さんと一緒に笑いたかったのね』
そう言って去って行きました。
そっか、その分、これから一緒に一杯笑い合える男性をみつけてほしいな。
お父さんと笑いたかった分も一緒に一杯笑える男性を。。。。
そんな事を思いながら、彼女の去った部屋を片付けました。
笑うー単純な様でとっても崇高な行いの気がします。
モノクロから虹色へ
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