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女性のためのバイブル第1章❷女に生まれてよかった?


続き


「ねえ、どうしたらセルフケアを学べるの?」


と聞いた。


家の中でゆっくりとお茶を飲みながら、子供達を優しい眼差しで見ていたマリアは顔を上げ、


「クラウン島へ行ったら良いわ」


とエミリに微笑みながら言った。


「クラウン島?」


「ええ、クラウンっていうお婆さんがその島にいるの。そこではね、彼女から、子宮のケアの仕方を教えてもらえるのよ。さっきまで私があの小屋でしていたセルフケアはね、子宮のケアをしていたの」


「子宮のケア?」


「ええ、そう、子宮のケア」


「それはあなたが8人も子供を生んでいるから、必要なの?」


そういうと、「8人も、って!」とマリアはケタケタ笑った。

そして、笑い終わった後にマリアは言った。


「子宮を持つ女性は全員するべきケアだと私は思うわ。だって、子宮って私たちの体の中心にあるでしょ。体の中心に君臨する子宮。そして、女性だけが持つ特別な臓器であり奇跡を生み出す臓器の子宮。


自分のセンターをケアするとね、自分の魂も心も体も全部ケアされていく感じがするわ。そして、思うの。ああ、私は幸せで、また来月も生理が来るのが楽しみだわって。」


エミリは、体の中心に子宮があるなんて知らなかった。マリアの言う言葉一つ一つが新しくて、それでいて、なぜか心の奥では知っていて、聞いているだけで、心がソワソワした。


マリアが続けて言った。


「クラウンが言っていたの。


”子宮がずれている女性は、その女性の人生もまたズレているだろう”

って。


本当にそうだなって思うわ。


私ね、クラウン島に行く前は、男兄弟の中で、女一人だったから、兄達に負けたくなくて、男性ばりに働いていたの。ママンに私は兄たちよりもすごい人間なんだ!って認めて欲しかったの。


そしたらね、生理が止まってしまったの。大体、19歳になったらこの村では女性は結婚をしていくわ。だから、19歳になった時、生理が3年も来てない私をもらってくれる男性なんていないかもしれない。結婚ができないかもしれない!って思って焦ってね。その時にママンが私にクラウン島に行きなさいって送ってくれたの。


そこで私は女性という動物についていっぱい学んだわ。そこで、兄達に負けないようにって頑張っていた自分の愚かさに気づいた。その上、女性の持っている美しさを教えてもらったの。


男性に負けてなるものか!ではなく、女性でいることがどれだけパワフルかを学んだの。男性を打ち負かす必要なんてなかった。女性であることをエンジョイするだけで十分だったのよ。


あの島での時間は、ライフチェンジングだったわ。


そうそう、そこでセルフケアも学んだの。3年間止まっていた生理がね、あの島でセルフケアをした数日後に再開したの。トイレに真っ赤な生理の血が出たの。その自分の血を見た瞬間(ああ、なんて美しい色の血なのだろうか!)とトイレで泣いたわ。



だから、帰ってきてからも、ずっとセルフケアは続けているの。


そして、子宮のセルフケアをするたびに、あの島で教えてもらった

「私って素晴らしい美しいパワフルな人間だ」


っていうことを思い出すの。月に一度、その気持ちを思い出して自分の軸に戻るの。


そこから私の人生は変わったわ。夫のジョージもソウルメイトだって思う。


彼と一緒にいることが本当に幸せなの。女に生まれて良かったって思っているわ。


だから長女のカイラが初潮を迎えたら、彼女をその島に送るつもりなの。カイラには、自分の子宮を大事にして、女性としての人生を余すことなく謳歌してもらいたいからね。」


と言いながら、お人形で遊んでいる幼いカイラを見つめた。


マリアの話を聞いて、エミリは「ちょっと失礼します」と自分の部屋に戻った。ベッドに仰向けになり、天井を見つめながら、マリアが話してくれた内容を反芻した。


エミリーは子宮筋腫を持っていた。

やる気があり、学校でも男子と肩を並べて成績で競った。


バスケ部に所属し、真面目な父と母に育てられた一般的な子供だった。

就職して仕事も真面目に行っていたが、ある日、突然、目眩がして冷や汗をかき倒れた。


気がついたら病院で過労で倒れたとの診断だった。


実は、その時に自分が子宮筋腫を持っていることを知った。


医者から低用量ピルを処方されたが、子宮筋腫は生理の血が多く、生理前も生理後も小豆色のような血がよく出る。お腹のなかにある丸い何かが少しずつ大きくなっていたことにも怖さを感じていた。


(ピルを飲んでいるけど根本的な解決になっていない)


そう思いながらも、他になすすべがなく、気にしないように毎日を過ごしてきた。


それでも、生理中は、生理の血があまりにも多く、漏れてしまうこともあった。


着替えを持ち歩かないと安心できない生理は、エミリにとってウザい以外の何者でもなかった。


そんなある日、仕事中に血が大量に漏れてしまい、オフィスでズボンが真っ赤になってしまった。


なんとか会社のトイレで着替えたものの、その夜の飲み会の席でエミリは倒れてしまい、会社を辞めることをきめた。ただ、やめてからも、このままではいけないと思い、大学に入ることにしたのだった。


女に生まれて良かった。


そのマリアの言葉がエミリの心を痛めた。



続く




(*転載はおやめおくんなまし♡)


モノクロから虹色へ

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