ママ友と過去の錯誤のはざま
私たちの娘が通ってる学校は、自然をテーマにしているので
教室がない。
サンディエゴにはたくさんの公園や山があり、
天気もほぼ90%ぐらいは晴れなので
毎週いろいろなロケーションに娘をドロップオフする。
ハイキングのトレイルに行って
テントを張り、そこで本を読んだり、音楽を奏でたり、工作をしたりするみたい。
初めて娘を迎えに行ったとき、
長ーいトレイルをなんか村の人たちが太鼓を叩きながら歩いていくように
みんながゾロゾロと歩いてきたのを見て、
ヒッピーだねえーと心が躍ったのを覚えている
小学生の時に犬が迷って校庭に来るだけで騒いだものだったが
娘の学校は親が犬を連れてきて、犬がぐるぐると回っている。
自由な学校であり、それでいて、なんだか心のことをたくさん学んでくるので
私はとても気に入っている。
ただ、、、、ただ、、、
そう、不満というか、まだ私の中で解消していないのが
なんか、みんな仲良しで入っていけないんだよねー
っていうところ。
周りみんな白人の金髪のお姉さんばかりで
英語も早いし、何について話しているのか全然わからない。
なんかホームスクールのことを言っているんだろうなって感じだけど
もう学校のシステムについての単語を知らない私はさっぱりわからない。
愛想笑いをしすぎて、頬が突っ張る。
だからと言って、みんなとてもいい人なんだけど、
とにかく話していることが分からないし、そもそも同じ興味がない人とどんな会話をつなげていいのかもわからない。
私って社交的ではないという一面をありありと見せつけられる瞬間の連射に心が折れて
「はい帰るよー」って言って、そそくさと帰る日が多いのです。
それをアンドリューにディナーで話してました。
「なんか、古傷がさ、痛むんですよ」と。最大のミスをこの時私が犯している事に気づかず、私はその日の会話を終了した。
そんな中で、急に学校の先生が娘を送りに行くと
「へい!ハグしましょうか」と
話しかけてきた。
珍しい。
なんなんだろう??
どうしたんだろう?なんか旦那さんといいことでもあったのかしら?
そんな風に思いながら学校を後にし、
学校に迎えにいくと
「今度のプロジェクトで日本語を教えてくれないかしら?」と
どうしたんだろう??
そして、まあ、ありきたりの「折り紙します?」みたいな話をしながら会話は進んだけど。。。
確かに色んな親御さんたちが、学校のプロジェクトをしているから声をかけられたのかなあと思いつつ
なんか、変だなあって思いつつ。
家に帰ってディナーの時に
「なんかさ、今日、先生がいつもと違っていてさ。」
そういうと、
「おお、フィードバックフォームを読んだんだ?!」とアンドリューが言った。
最近、送られてきたフィードバックフォーム。
親はみんな書くらしい。
私ももれなくそれに記入をし、アンドリューも記入をしたらしい。
そして、アンドリューに『え?』と聞くと
「この間いず美が言っていたことを、僕書いたんだよ。」
「ちょ、ちょ、ちょっとなんて書いたの?」
「だから、きみが仲に入れなくて寂しいっていう思いをしていることをさ」
もう頭が真っ白。
何余計なことをしてくれてんのよ!!!!
と怒り心頭!
その表情を見て、アンドリューが「え?何かお気に召さないことでも?」と。
とことん、空気が読めない!!!
そう怒りながら、私は自分の怒りにといてみた。
よ、いずみ、あんたは何に怒っているのじゃ?
と思っていたら、アンドリューにそのまま聞かれた。「なにに怒っているんだい?」と。
あのですねえ、、、、そう息を吸って、
「今日さ、私、ちょっと驚いたけど嬉しかったのよ。先生がハグをしてきて。
でも、なんか今はすごく恥ずかしい。そんな浮かれた気分になった自分が!
だって、これってさ、学校でみんな嫌われている子が、先生に仲良くしろ!って怒られて
翌日からみんなが話しかけてくるみたいな、パターンじゃん!
その話しかけようって言えばさ、みんなフェイクっていうか、それって心からじゃないじゃん!
馬鹿みたいじゃん!私!」
と言った。
「まあ、その気持ちもわかるけどさ」とアンドリューは言った。
「でも、フィードバックフォームに書いて、それでも無視されるよりは、
フィードバックフォームを読んで改善したいっていう気持ちになったんだからよかったんじゃないの?」
という。
「違うよ!私は、人を無理やり変えたいわけじゃない!徐々に私のやり方で距離を近づいていくからいいんだってば!」
と言った。
「まあ、僕のミスは、君に確認する前にそれを送っちゃったことだな」
というアンドリュー。
なんだか噛み合わない!!!
もおおおおおーーーーー!
と怒った後放って置かれた。
ちょっと待てよ、
「私は別にみんなに嫌われていないもん!」
というと、アンドリューは「へ?」という顔をしてきた。
私も何をこんなに一生懸命になっているのだ?と思った時、アンドリューが娘たちを連れてお風呂に入れに行ってくれた。
さて、ここから、食器をガチャガチャ洗いながら自問自答に鼻息をフンフンする私。
自分のペースで物事が進まないのが嫌い。
なわけでもない。
何がこんなに嫌なんだろう。
そう思った時、自分がどこかのサークルに所属しないといけないという気持ちで
自分を曲げてでも、そこのサークルに入ろうとした過去を思い出した。
絶対に自分には合わないグループなのに、
自分を曲げてでもそのグループに入ろうと一生懸命になった自分の虚しさと、苦しさを思い出した。
私自身が決めたかった。
その距離感を。
だけど、アンドリューの発言により、本当は自分にとっては馴染まない場所に
無理やり頑張って入らないといけないと思って嫌だったんだ。
そう気づいた時に、なんかどーでもよくなった。
ハマらなければ、ハマらないでよし。
ハマらなくても、私には大切な仲間がいっぱいいる。
ハマらなくても、嫌われたとか自分の価値がなくなるわけじゃない。
ハマったら、ラッキー
ハマったら、また友達が増える。
イエスもノーもどっちでも、私の人生に支障はない。
そう気づいた時に、まあ、フィードバックフォームでそれが加速されたから、いっか。
そう思えた。
そして、男性の「問題解決能力」を着火した話し方をした私自身に反省である。
今度はちゃんと言おう。
「今からいうことは、私の単なる感情であって、
アンドリューがすることはただただそれを聞いて、大変だったなあとコンパッションを見せるだけ。
あとの問題解決は私が自分でしたいから、アンドリューのここでの出番は私のモラルサポートね。
それをしてくれたら、私はとってもハッピーだから。」
と。
モノクロから虹色へ
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