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コロナの影響


(*サクマドロップスのようにいろいろな色が入ったクリスタルボトル。

 心が元気になる色合いと、癒して元気にする7つのクリスタルが配合されたアーユルベーダというボトルです。

ロサンゼルスに外出禁止例が出て、数日が経ち、

いろいろなことが目まぐるしく変化している日常。

旦那さんのお仕事が自宅待機になった日の朝

彼が聞きました。

『出産どうしようか』

と。

病院出産の場合、旦那さんが病院勤務のこともあり、私の出産は無料となる。

自宅出産になる場合、私たちのポケットからお金を70万近く出すことになる。

もしも、このままお金の流れがストップするのであれば、

自宅出産に70万を使うのか、

それともその70万を家族の食費やこれから生まれてくる子供のオムツに使うのか。

とっさに

『お金に私の選択のコントロールをされるのが嫌だ』とアンドリューに言ったものの

『もしかして』

とある感覚を思い出した。

私の中に妊娠したとき、

実は、助産婦さんに今回の出産介助を頼むことに少し疑問が出ていた。

彼女に対してではなく、なんとなく自宅出産ができないような気がしていたのだ。

でも、自分が病院で出産することは全くもって考えられないし、

だから、やっぱり自宅出産だよなー

そして、できれば水中出産!

と考えていた。

それでも、なんとなくポーラと出産がシックリこなかった私は

彼女に前回の面会で伝えていた。

『なんか、今回自宅出産ができるのか、心配で。』

『どうして?』と驚いたようにいうポーラに、

『なんとなく。わからないんだけど。』

そういうと

『他の人の出産経験とかあなたの年齢になったら、嫌が応にも耳に入ってくるだろうけど、あなたの出産はあなたのものなのだから、あなたが決めていいのよ』

そう彼女は言った。

そうよね、、、

そう思い直して私は、彼女のオフィスを後にしたのが最後の面会。

なんでそんな気持ちになったんだろう。

そんなふうに思いながら過ごしていると、

コロナの件がこうやってカリフォルニアにも忍び寄ってきた。

今まで当然にあった選択肢がどんどんとなくなっていく。

公園に行くこと、

ハイキングに行くこと

友達と海で歩くこと

髪の毛を切りに行くこと

クライアントさんに会うこと

仕事に行くこと、

外食すること、

友達と会うこと

そして、自宅出産をすること。

そして事態は徐々に物々しさを帯びてくる。

スーパーのレジの床にはシールが貼られて、

2メートル以上の間隔を開けている。

レジのお姉さんは、お客ごとにゴム手袋を捨てて新しいのに変えている。

ビーチを外出したら、一万円相当の罰金のために警察が循環するようになると

ニュースが入ってきた。

公園も、ビーチも、ハイキングも、立ち入り禁止の黄色いテープが貼られて

入れないようになって行くと。

でも、それと同時に

レストランから出る廃棄のゴミがほぼない。

イタリアのベニスの海が何十年ぶりに魚が見えるほど透明になってきたと聞いた。

いつも空に見えていた黄色いスモッグの大気汚染が薄らいでいる。

そして、家族で過ごす時間がふえ、

娘がパパといるのがとても嬉しそうで、毎日きゃっきゃ言っている。

私自身も、旦那さんがいることで、冷蔵庫の食材を使いきり

今日なんて人生で初めて赤飯を炊いてみた。

ガレージも綺麗にしてみた。

アンドリューは、片付けをしている中、恋人時代に私が書いた手紙を見つけてきた。

今読むと、ゲロが出るほど恥ずかしいことを書いていた。

『この時のいずみはどこへ行ったんだ?』

なんて言われて、

『さて、今はどこにいるでしょう?』

なんて、照れながら言い返した。

少しずつ物質的な空間が増えて行く。

そして心の空間は縮んで行く。

アンドリューにIHのセッションをしたり、ピラティスのレッスンをしたり

娘が寝た後、二人でソファの上で抱き合いながら横になって話をしたり。

冒頭で、自宅出産をもう一度考え直す質問を聞かれた時には

『お金にコントロールされるなんて嫌!』なんて言っていたのに

知らないうちに普段の生活が

お金を稼ぐことに追われて、

お金を使うことに追われていたのかもしれないと、

なんとなく感じたここ数日。

この間のワークショップでほぼ3日間、誰とも話をしなかった。

そしたら、心の声がクリアに聞こえるようになった。

今、外出禁止になって

静かな時間を過ごしていると

本当に自分がしたかった心の声がクリアに聞こえてくる。

勉強したかった女性性についての本を読み、

まとめたかった資料をまとめ、

研究したかった身体についての体験をして行く。

街全体が少し重くて、物々しい雰囲気だけど

でも、食べるものはあり、雨風をしのぐ家もあり、温かいお湯は出て、

ふかふかのベッドがある。

動くのと同じぐらい

止まることも大事な時期がある。

止まることに不安を覚えるときもあるけど、

止まっているようで、本当は創り出している(create)こともある。

妊娠も一緒。

生理を止めて、

子宮の中で人間一人クリエイトしている。

土の下のタネも一緒。

土の上からはなんの変化も見られないけど、

土の中ではタネは芽を出す準備で忙しい。

蝶も一緒。

蛹は外からだと何も変化ないけど

青虫から、羽根を広げて美しい色を出す準備をしてる。

大きな変化を出すために、止まっているように見えることがある。

そして、その止まっているときは

何か新しいものを生みだすために、古い何かを殺す必要があることもある。

コロナという名前は、コロナの菌が王冠(コロナ)の形に似ていることから

名付けられたと聞いて、

王冠のパワーが一人一人の身に降りかかっている今、

どんなお達しを一人一人が受けているのだろうか。

私は、どんなタネを持って生まれて、どんな芽を吹き出したいのだろうか。

私は、蛹の中で、どんな蝶になろうと、しているのだろうか。

そしてどんな古いものを殺し、新しいものを生み出そうとしたいのだろうか。

私にとって大切なものを、今、ゆっくりと見させられ、体感させられ、

そして、刷り込ませられている気がする。

立ち止まって、先が見えないことに不安になるよりも、

立ち止まって、自分の心の中に見えてきたもの、聞こえてきたものをしっかりとキャッチしようと思う。

経済の流れという、自分にコントロールできないことを悩むより

自分はこの状況でどうありたいかという

自分がコントロールできるところに熱を注いでみる。

そしたら、多分、その先への道が切り開かれて行くと思うから。

でもそれは不安を消す作業ではなくて、

私は不安は不安のまま置いておこうと思う。

ただ、それと同じぐらい、

自分の中にこれして見たいかも、、、というエキサイティングな気持ちも

感じる選択肢を自分に与えようと。

不安とエキサイティングの両方があっていい。

恋と同じ。

妊娠7ヶ月。

お腹の子は、これでもかというぐらい、バタバタと動いています。

驚くほど、トイレも近いです。

そして、足もつります。

ほいで持って、食欲が止まりません。

食欲は止まらんのかーい。

モノクロから虹色へ

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